紫色の大ぶりな鉄線が咲いています。透明感のある花びらが美しい。
黒川伊保子さんという脳科学者の「キレる女、懲りない男」という新書
を読みました。
キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書) | |
黒川 伊保子 | |
筑摩書房 |
男女の脳の仕組みの違い、その結果の感情の動き方の違い、思考経路
の違い、行動の違いを楽しく解説している本です。かなりまえに「人の話
を聞かない男、地図が読めない女」という本がベストセラーになりました
が、あれとほぼ同じ内容です。
その中に、女性と男性では色の感じ方が違うと書かれていました。男性が
美しいと思うピンクは、女性が心地良いと思うピンクより青みがかっている
のだそうです。また、女性には見えて(全女性にではないが)男性には見
えない(全男性にではないが)色があるそうです。ある時計メーカーで、文
字盤ケースが緑がかった紫色だと女性のデザイナーが言ったところ、男
性陣は一様に驚いたそうです。透明だと思っていたから。これって何だか
ちょっとショック。同じ花を見て、同じように美しいと思うのは無理なのか?!
そんなことは無いでしょう。全く同じに見えないにしても、このデルフィ
ニウムは、男にも女にも美しく見えると思います。感じ方、考え方にあ
る程度の違いがあるとしても、全く違えば共存はできません。でも、思
いもかけない反応を示されても、「ああ、脳の仕組みが違うのだから、
しょうがないか」と、寛容な気持ちにもなれるってことはありますね。