キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

こんなもの要るの?

2015-08-18 11:01:07 | 人生
             

             『チボー家の人々』の処分ためらひて今回もまた書棚に戻す  瀬川幸子

            今朝の新聞の歌壇でこんな歌を見つけて、ああ私と同じような人がいるな、

            きっと年も近いのだろうなと思いました。壮大な大河小説で大部なので、か

            なり場所を取ります。この方は違うでしょうが、こう言う本って、中身を全部

            いえ一部でも読んでいる人が、どれぐらいいるのか?私の場合、それは、

            本棚の大部分を占めている全集類です。森鴎外全集も、山椒大夫や高瀬

            舟をちらっと読んだかな。ここ何十年ほとんど開いてもいないんです。でも

            捨てられない。

             

             日本古典文学体系、これは書棚を一段まるまる占めています。

             枕草子、源氏物語、万葉集以外は開いたこともない。買った時

             の薄い油紙が着いたままのもあります。「こんなもの要るの?」

             時々夫に言われます。でも、こう言う全集を、倒産の危機に見ま

             われながらも、粘り強く出し続けてきた筑摩書房さんって偉い、

             奇特な存在!
             
             

             この頃はそれに辞書類も仲間入りしました。以前は大いに活用した

             のですが、パソコンで検索できるようになって以来、全く使わなくなり

             ました。ランダムハウスの英和大辞典など使いに使ったものですが、

             あまりの字の細かさに、老眼の今では読み取るのは苦行に近いも

             のになりました。使わないなら、捨てればいいのですが、捨てられ

             ない。本に限ったことではなく、色々整理する時期に来ているとは

             思うのですが。断行、捨行、離行、ヨガの行ですからね。断捨離は

             むずかしい!
コメント
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