福島県北塩原村にある有名な五色沼。その取っ掛かりの一番大きな
毘沙門沼です。濃いエメラルド色の美しい沼ですが、他のるり沼や青
沼、赤沼に比べかなり大きく、一番手前にあるので、大層賑わってい
ます。ボートに乗って楽しみました。裏から見る磐梯山の姿も優美です。
五色沼は水の中の成分、時間、天候等によって、青、緑、赤など
様々な色に見えるのでその名があります。明治時代に磐梯山が
噴火してできたのだそうで、そんなに古い沼群ではありません。
でも、森に囲まれた青い美しい沼って、なにかしら悲しい伝説を
秘めているような、ロマンチックな雰囲気がありますね。
五色沼から北上して山形県に入り、秘湯新高湯温泉を目指しました。
途中にあった感じのよい酒屋さん「かもしか」。ここで買った「九郎左
衛門」というお酒、最高でした。直江兼続のキャラクター人形も可愛い。
かなり曲がりくねった山道を走り、最後に急勾配の坂を登ったところ
にありました、新高湯温泉の一軒宿「吾妻屋旅館」。歴史はそれほど
古くないようですが、秘湯の名に恥じぬ山奥の湯です。途中の車が対
向するのが難しいほど狭い道には、ほとんど車の影がなく、こんな山
奥に来るのはよっぽど物好きな人だけだなんて思って着いてみたら、
なんとほとんど満員の盛況です。秘湯好き、あなどれません。
木をくりぬいた貸切風呂、
木の根っ子の露天風呂、その他迫力満点の滝見の湯など、趣向
を凝らしたお湯が色々あります。ちょっとヌルっとした効能のあり
そうな硫黄泉です。その上、お宿の人たちのもてなしが温かく、と
てもくつろげるお宿でした。