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キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

畑がいっぱい

2017-11-12 14:47:54 | 季節
              

              カサコソ、カサコソ、なっちゃんは枯葉を踏んで歩くのが大好きです。

              

              暑くもなく寒くもなく、散歩には良い季節。なっちゃんと丘を登ると、ここは

              川崎?と思うような畑の風景が広がります。

              
              
                            

              

              ブロッコリー、大根、ジャガイモ、サトイモ、特にキャベツは品質が良いんで

              すって。昔よくこちらに来ていた奈良の伯母がいつも言っていました。「この

              辺の土はええなあ、なんでもようできるわ」石だらけのやせた山中で畑仕事

              をしていた伯母にはとてもうらやましかったようです。右奥の青い屋根の小

              屋は野菜スタンドで、時々散歩ついでに野菜を買って帰ります。渋谷や横

              浜に出るのに3,40分の土地とは思えないのどかさです。 
         
              

              畑のある台地から竹藪の横を下って家へ戻るのが、最近の散歩コースです。
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ソールズベリ

2017-11-05 14:24:28 | 季節
                

                ちょうど1年前の今頃、夫と娘とともにイギリスのソールズベリを訪れました。

                   

                英語でいうと「ポッシュなposh」というのでしょうか、ちょっと気取った

                感じのしゃべり方をするベテランおばちゃんガイドに連れられて、ヨ

                ーロッパで2番目に高いというソールズベリ大聖堂を見物しました。

                

                レンガ造りの家々が並ぶ町が秋色に染まって、この上なくシックで、落ち着

                いた美しさが漂うすてきなところでした。でも、その時はストーン・ヘンジや

                バースにも行ったのに、今なぜにソールズベリをと言うと、カズオ・イシグロ

                の「日の名残りThe remains of the day」を読んだからなんです。

                

                

                

                
日の名残り (ハヤカワepi文庫)
Kazuo Ishiguro,土屋 政雄
早川書房

                ソールズベリは「どの通りも広々として風がよく通り、町全体に素晴らしく

                ゆったりした感じを与えていました。」土屋政雄訳「日の名残り」より。

                物語は主人公である由緒あるダーリントンホールの執事スティーブンス

                が自動車旅行に出て初めて宿泊したのがソールズベリという設定です。

                カズオ・イシグロのこの本のおかげで、1年前のソールズベリの風景が蘇り

                ました。もちろん、彼がノーベル賞を取ったということで、ミーハー的な気持

                で読み返したのですが、面白かった!時代遅れで堅物の主人公の一人称

                語りで、自分を弁護、正当化しようと躍起になって弁を弄するのですが、敗

                北感と後悔がどんどんにじみ出てくる。最後には出会ったばかりの老人の

                前で泣いてしまいます。するとその老人が言うんです「、、、後ろばかり振り

                向いているから気が滅入るんだよ。、、、人生楽しまなくっちゃ。夕方が一日

                でいちばんいい時間なんだよ、、、」土屋政雄訳「日の名残り」より。
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カフェ・ハロウィーン

2017-10-29 10:52:25 | 季節
               

               巷はハロウィーンで盛り上がっていますね。いつからのことでしょうか?

               仮装とか、黄色のかぼちゃランタンとか、賑やかなお祭りにしやすい要

               素がたくさんあるのでしょうね。お化け屋敷なんかで分かるように、ちょっ

               と気味の悪い感じって、みんな好きですしね。               

               

               久しぶりに武蔵小杉にある64カフェへ行ってみたら、ここもなかなかにハロ

               ウィーン仕様。古い昭和の建物のちょっと暗めの店内の雰囲気にオレンジ

               色のデコレーションがよくマッチしています。

               

               今日のランチのカボチャリゾットも黄色い色合いがハロウィーンぽくって、

               お味もよかったですよ。

               

               

               

               ゆったりとお茶をして、本を読んだり、ぼうっとしたり、秋の午後のひと時

               を過ごすには、とても良い空間です。
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シャフハウゼンに想いを馳せて

2017-10-25 16:33:20 | 季節
               

               今年はどうしたことでしょうね、長雨が続きます。大きな台風が来て、去っ

               ていったと思ったら、またやってきそうです。いつもは9月に匂う金木犀が、

               今年はこの間まで金色の小花をたくさんつけていたのですが、さすがにこ

               の雨で散り、オレンジ色の星のように地面を彩っています。

               

               なっちゃんと散歩に行くと、花は少なくなりましたが、菊の小花や、

               

               ホトトギスなど、咲いています。               

                             

               

               こう雨が続くと、もう日がな一日お昼寝するしかありません。

               

               8月の末に行ったスイスのシャフハウゼンから悲しい知らせが届きました。

               お世話になったジグリストさんが急死なさったと。ほんの2か月前は、だれ

               よりもお元気で、あちこち案内してくださって、ついて行けないほどの速足

               で歩いていらっしゃったのに。

               

               シャフハウゼンの美しい町を見おろすムノートの要塞の薔薇園で、「薔薇

               の香りのかんばしいこと」などと言う、私たちも忘れているような古い奥ゆ

               かしい日本語を使っていらっしゃたことを、懐かしく思い出しました。

               

               芳しい香りの薔薇の花を玄関に飾って、ご冥福をお祈りしています。
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富士には野菊がよく似合う

2017-10-15 10:40:03 | 季節
                

                富士五湖の一つ西湖のほとりにある茅葺屋根の里「西湖いやしの里根場

                には秋の花々が咲きみだれていましたが、中でも薄紫の野菊がたくさん。

                野菊越しに富士の山が夢のようにかすんでいました。

                
       
                西湖いやしの里根場は、養蚕の盛んな茅葺民家の集落だったのが、昭和

                41年の台風でほとんど壊滅し、最近公園として再生されたのだそうです。

                

                稲束の向こうに富士。日本の原風景。

                

                

                10月に入り、木の葉も少し紅葉が始まっています。

                

                

                富士山と空と、青のグラデーションの美しいこと。
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秋うらら

2017-09-22 09:50:48 | 季節
             

             日中はまだ日差しが強いですが、夕方になるとさすがに秋めいて、なっちゃん

             のお散歩には良い季節です。暑いころのように、舌を出してゼイゼイすること

             もなくなりました。 

             

             桜の葉ももう黄色に色づき始めています。

             

             夕焼けがきれいでした。

             

             近所の普段はさほどきれいでない矢上川も、夕日を映して幻想的です。

             

               どことなく鹿に似る犬秋うらら       岡本紗矢「向日葵の午後」より

             なっちゃん、体の色や目の感じが、どことなく鹿っぽいんです。

             「秋うらら」という語をこの句で知りました。秋麗、音読みだと「しゅうれい」。

             きれいな言葉です。「春うらら」とはまた違ったやさしさを感じる言葉です。

               秋うらら頬寄せあへる道祖神        山本潤子    
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なっちゃんの散歩

2017-08-19 10:55:45 | 季節
               

               色とりどりに咲いていた朝顔の花も、八月終盤にきて数が少なくなって

               きました。               

               

               

               松葉ボタンやフウロソウなど、道端の小花がきれいです。

               

               

               

               最近割と涼しかったので、なっちゃんはお散歩中サクサク歩いていましたが、

               

               今日あたりから暑さがぶり返してきました。するとてきめん、

                   

               ハーハー、ゼーゼー、もう歩くの嫌です。ちょっと休憩していきましょう。

               口が開いているので暑がっているのがわかるというのは、汗腺が体に

               ないらしい犬ならではですね。決して笑っているのではありません。

               

               歩いているより休憩の時間の方が長いなっちゃんです。
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秋篠のみ寺

2017-08-15 10:57:45 | 季節
             

             その字も音も美しい秋篠寺は、奈良市の北西の秋篠にある古刹です。

             

             雨上がりに訪れたので、お庭の苔がなお一層瑞々しい滴るような緑色でした。

                  

             

             

                    門を抜け、緑濃いお庭を行くと、

             

             すっきりと端正な国宝の本堂に出ます。本堂の中には、有名な伎芸天がい

             らっしゃいます。仄かに微笑み、上半身を少し傾げた立ち姿の優美なこと。

               伎芸天はるかな出会い夏化粧             今井静              

             

             

                    繊細で美しい屋根の反り。

                 

                石灯篭の鹿にも、奈良の一隅にあるお寺の歴史を感じます。 
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久しぶりの帰省

2017-08-14 10:26:48 | 季節
           

           お盆前に実家に帰省しました。「お墓参りはゆっくり時間をかけてするもの」な

           んて、この間テレビである落語家さんが言ってましたが、そうも行かず、慌ただ

           しいお墓参りになりました。それでも懐かしい故郷のお寺の清々しい階段を下り、

           

           

           もう咲いているシュウメイギクやかわいいお地蔵さまに挨拶して、

           

           緑濃い山々の整然とした美しい杉の木立を眺めて、何かしら安堵した気持ちになり、

           

           暮れてから孫たちと花火をしていると、黒々した木立の上に美しいお月さまが。

           後から写真を見ると、手振れのせいでしょうね、お月さまがハート形!
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ひねもすのんびり

2017-07-31 15:41:30 | 季節
            

            「こう暑くっちゃ、動く気もしません」なっちゃんは、ひねもすのたらのたらです。

            

            エアコンのきいた部屋でゆったりと。良い御身分です。もっとも、冬だっ

            てストーブの点いた部屋で、のたのた。つまり一年中のんびりのんびり。

            

            昔読んだドイツロマン派の詩人アイヒェンドルフの「楽しき放浪児Aus dem

            Leben eines Taugenichts」という本を思い出しました。Taugenichtsというのは、

            のらくら者とか役立たずとかいう意味です。怠け者の若者が家を追い出され、

            バイオリン一丁だけを手に世間を渡り歩くのですが、何だかすべてうまくいっ

            て、最後もハッピーエンド。悲壮感のかけらもないお話でした。日本の昔話

            にもよく似たのがあったような。わらしべ長者とか。あくせく働くのがバカらし

            くなるような。べつの見方をすれば、貧乏だろうが何だろうが、気の持ちよう

            で楽しく生きられると教えているような。なっちゃんが、どんな気の持ちよう

            をしているのか、そもそも気なんか持っていないのかもしれませんが、tauge

            nichitな犬生を送っています。

            

            そんななっちゃんを見ていると、なぜか癒されるのですが。            
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