ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

三代目岡山ピアノ・バー 最期の夜

2018年06月03日 | 自分のライブで
♪三代目岡山ピアノバー、最後の夜に。マスターご夫妻です。「この感じ良いな〜」と思ってシャッターを押したら、われながら自然ないい雰囲気で撮れた気がします。


【Live Information】


岡山ピアノ・バーは、開店以来35年の、岡山の老舗ジャズ・クラブのひとつ。
カウンターだけのこぢんまりしたお店ですが、木の内装が35年の重みを感じさせてくれる、落ち着いた渋い雰囲気を持っています。
カウンターの中にはグランド・ピアノと、店の置き楽器であるウッド・ベースと、ドラム・セット。
客席との距離はとても近いので、ミュージシャンの息遣いがはっきりと伝わってきます。


いまの安井マスターは三代目。
6年前に前マスターからお店を引き継ぎましたが、いろいろ事情があって、ついに店を閉める決心をしました。
安井くんとは、彼がお店を引き継いでからの付き合いですが、とても濃い6年間でした。





最期のライブは、6月1日(金)。
まいける冨岡(drums)、美淋つゆ子(piano)とのトリオでの出演でした。
おおぜいのミュージシャンもまじえ、ぎっしり超満席の中、熱気のこもった演奏が繰り広げられました。


三代目時代に一番心に残っているのは、
まだ早い時間に階段を上がって行くといつも必ず聞こえてくるピアノの音、かな。
ドアを開けると、お客のいない店内で黙々とピアノを練習しているマスター。
練習というより、本番に臨んでいるかのような真剣な音だったと思う。





自分の演奏を終えて夜中に寄ると、お客がひけてガランとしている時はこれまた必ず「ちょっと付き合ってください」(大丈夫です、違う意味ですw)と言ってピアノを弾き始め、気づけばあっという間に汗だくで小1時間ベースを弾かされっぱなし、ということもしょっちゅう。





去年から立て続けにいろんなジャズのお店の閉店話が飛び交う岡山。
お店があることの有り難みを改めて思い知らされているところです。
自分にもいつ何が起きるかわからないし、今までこんなことを感じたことはなかったのに、最近瞬間的に演奏することに対しての苦痛を覚えることがあります。年なのか、気持ちの疲れか、、、それともいろんなことが見えてきたのかな。。。


とにかく、やりたいことはやれるうちに思い切りやろうと思いますね〜



お店は四代目に引き継がれる予定です。
8月頃に再びオープンすることになるでしょう。
盛り立てられるよう、できることは積極的に協力していくつもりです。









人気blogランキングへ←クリックして下さいね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする