ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

「初心」

2005年10月30日 | 自分のライブで
♪六甲ライナーの先頭車両から見る景色。運転席がないので前がよく見えます。神戸には何十回も行っていますが、これには初めて乗りました



 今日は神戸市の六甲アイランドにある、「アートカレッジ神戸」の学園祭へ行ってきました。


     
      賑わってます。


 たこ焼き、喫茶、焼きおにぎりなど、いろんな種類の出店や、フリー・マーケットなどでたいへん賑わっていました。美術系の学科があるだけに、ペイントしてオブジェ風に飾ってあった車などにも目を引かれました。人・人・人でごった返す中を歩いているだけで、学生時代に戻ったような気分です。


     
      ペイントされた車。カラフル!


 といっても、きょうこの学園祭に来た目的は、ボーカル科の学生たちが作ったオリジナル曲の伴奏をするためなのでした。
 みんなとても明るくて元気が良い。さすがに青春の真っ只中にいるだけのことはあります。それに素直でカワイイんですよ~ 
 バンドは、最近ご一緒させて頂くことの多いギタリストのryoさんが中心となっています。ぼくはひそかにryoさんのギターのファンなんですが、今回は彼のアレンジのセンスの良さにも感服させられました。


 これが最後の学園祭となる人もいるので、伴奏するこちらも気合いが入ります。今日のステージをみんなの楽しい思い出にしてもらえるように。
 気後れなどせず、みんな全力を尽くして歌っていました。そういうステージって、すがすがしいものがありますね。ボーカル科で学んでいるだけあって、表現もしっかりしていましたし。
 歌っている姿を、伴奏しながら見ていると、「初心」という言葉が頭をよぎります。「あ~、自分もこんな時があったんだ」・・・


     


 確かに、今日歌ったみんなは、まだキャリアも浅いし、発展途上かもしれません。伴奏したぼくらは、彼ら・彼女らからすると、彼ら以上の経験とか技術などがあるように見えたかもしれません。でも、逆にぼくから彼らを見ても、今のぼくにはないもの、忘れかけているものがあるような気がしたんです。それが、「初心」や、「がむしゃらな気持ち」です。


     
      みんなハツラツとしてました。


 自分たちのそれぞれの思いを込めて歌を作り、ステージの上で「今の自分」を出し切ることだけに集中しているその姿、ほほえましくもあり、うらやましくもありました。
 今の自分は、年齢を重ねていろんな物が見えるようになっている反面、純粋に何かを追いかけることを忘れてるな~、なんてことを考えたりしました。
 自分から発するエネルギーが小さくなったり、迷路に入り込んだような気がしている時こそ、「初心に戻る」べきなんですよね。


 そういうことを考えさせてくれただけでも、今日伴奏した甲斐があった、というものです。一生懸命歌っていた皆さん、感謝いたします。


     
      六甲ライナーから見た六甲アイランド大橋。


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コメント (2)
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