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春期終了『拍子木が聞こえたら』

2010-03-31 23:47:37 | お芝居演劇
 数々の無理難題にトライして春期終了。毎度のこととは言いながら、できるかできないか保証のない壁を自分たちで設定して飛び超えるという作業は、それ自体が目標となり得る壮大な遊びなのだと思う。遊び続けて11ヶ月の一年生、23ヶ月の二年生、そして30年の顧問による第ん?回目のトライは終わった。
 例えばこの紙芝居である。作者が紙芝居の盗作騒ぎを題材に選んだところから始まる。なんで?と聞いても作者は理論的には答えない。その辺思いつき…なのだと思う。なぜだかオリジナル台本の中に紙芝居を演じるシーンは一つも出てこない。潤色段階で当然のように「紙芝居見せなあかんやん」と無茶振りが加わえる。潤色者の責任として、紙芝居のストーリーも考え、付け足す。ついでに紙芝居屋の口上も付いてくる。
 役者に台本が渡る。台詞を読むだけならなんてことのない作業だ。が、紙芝居をするには小道具が必要になる。設定は「スプレーで商店街のシャッターに『最後の晩餐』を描く天才少年の描く紙芝居」ってことなので、それなりの紙芝居が要求される。この設定も作者の思いつきなのだが、面白いからよしとされている。従わざるをえない。演出からは普通の紙芝居ではつまらないので、毎秒絵が変化するような高速紙芝居という手法を使って欲しいというリクエストが加わる。
 当然のように台本には絵のサンプルがないわけで、担当者は絵のモデルを描いて演出のチェックを受ける。漫画っぽくないこと、広角レンズで切り取ったようなアングルが欲しいこと、色彩は非常識であって欲しいことなどのリクエストが加わる。役者も兼ねる担当者はムキになる。
 やがてOKの出た線画はケント紙に拡大コピーされ、合間を縫って稽古場の片隅や近くの階段の踊り場で彩色が手作業で行われる。お芝居の中で破られるページは当然のようにゲネ、ホールリハ、アイフェス、春期、予備を含めて5枚がコピーされ、彩色された。
 誰も文句を言わない。紙芝居という手法思いついた作者にも、勝手に紙芝居を演じるシーンを付け足した潤色者にも、高速紙芝居という手法をリクエストした演出にも。文句を言っても面白いモノは生まれないことを知っているからか?多分違う。設定した壁を如何に自分の力でよりグレイトに飛び越えるかが目標になっているからだと思う。
 こうして演じる役者に一つの小道具が手渡され、このシーンは演じられた。お客さんの前ではたったの2回。遊びとはホント、ゴージャスでプライスレスで掛け替えのないものなのである。
 一時が万事、こんな調子。こうしてお芝居は立ち上がってくるのである。

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ピッコロ中ホール大炎上?

2010-03-31 19:50:13 | 劇場通信
 どうしたのだ今年の春期は。客席が超満員。芝居はたっぷり60分クラス。当然時間は押し押しで只今1時間50分遅れで上演中。まったく申し訳ありません。責任の一端は当方にも。
 これって持ち寄りパーティーに一品持参してねって言ったら全員とんでもない量の一品持ってきて食い切れない状態みたいなもんやねって、誰かが言ったとか言わなかったとか。ともかくご迷惑をおかけしております。反省。
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