狩猟本能育成中

　文化祭を前に最後のお休み。昼下がりに部下を二人、いや、三人連れ歩いて10分の田んぼへ。手には虫かごと虫取り網。隊長は私。探検という言葉には不思議な響きがあるようで、男だったら誰でも盛り上がるのです。最初は飛んできたシジミ蝶をさらりと捕まえ、あぜ道でトノサマバッタの幼生を捕まえ（皆さんすいません）、耕された田んぼに１メートルもののヘビが歩いて？いるを発見し異常に盛り上がり、5m先のヘビに向け泥の固まりを投げまくり、ヘビが本気で怒ったので撤収し、次なる獲物を目指してしめったあぜ道に進んでいったのでありました。
　ヘビがいるということは当然カエルがいるわけで、隊長のターゲットはカエル。ところが隊員3が足手まといで密林に入れません。今日はこんなもんかなぁ～とあきらめていたら、隊員2が「カエルや！」と絶叫。「行け！」と隊長が命令を下すと隊員2は虫取り網でカエルを押さえたのでした。後はプロの網さばき。草むらに逃げないようにカエルを網に追い込み虫かごへ。獲物はこれ。全員に意味の無い達成感が…。おもしれぇ～。
　こうして男の子の狩猟本能は醸し出されていくのでしょう。猫もねずみを捕ったら飼い主に見せに来るらしいですけど、隊員2のお母さんを「ひぇ～」と言わせ、隊員1,3のお母さんを「わぁ～」と言わせてすっかり満足した隊員1はその後、元の田んぼへカエルを放しに出かけたのでした。キャッチアンドリリース。
　当然のように次の日「今日も行こか。」と隊員達に誘われ、うんざりしながらもにんまりする隊長でありました。
　田舎はいいよ～。