郊外清掃ボランティア

　金曜日の６時間目は総合の時間。総合って何だという議論はさておき、授業とは別に何か役に立つことを教師も生徒も考えてする時間です。伊丹西高校ではそんなある日、一年生による郊外清掃を行いました。よくある話です。
　ただ掃除するだけじゃ面白くないよなぁと思った担任の企画で、「班別に戦って一番多くゴミを集めたチームに賞品を出す」というものに変更されたのです。前もって予告していたこともあり、各班それなりのモチベーションで清掃に臨みました。
　賞品はアイスクリーム。暑くなり始めた今日この頃、それなりに魅力的なアイテムではありますが、食べたことがないとか、もうここ数年お目にかかってないなんて生徒はいないはず。でも勝負がかかると燃えるんですねぇ。実は私、燃えてる青少年を見るのはたまらん大好きです。だって面白いんだもの。開始後しばらくは穏やかな戦いが続いたのですけれど、それはやがて熾烈な争いに発展していくのでした。
　そんな時クラスのある女の子、Ｙちゃんは植え込みの中にゴミが落ちているのを発見！「やったぁ～っ」と勢いよく拾いました。返すゴミばさみで委員長、小春（これも女子）の持っているビニール袋に入れたのですが、よく見るとこれが通称エ○本。小春はひとコト「え？」　それに気付いた拾ったＹちゃんは「定番が拾えて嬉しい～」と言いながら「うちが持ってあげる～」と袋を肩に担いで駆けていったのでした…。後ろ姿を見送る委員長と僕。
　袋、透明だよね…。はい…。みたいな。

　初夏の日差しがとってもまぶしい、Ｙちゃんもとってもまぶしい一日でした。肝心のアイスクリームは勝者不明のまま文化祭までお預け。でも素敵なワンシーンに出合えて幸せでした。いいことをすれば何かいいことが起きるんだろうね。通りすがりのなお吉にも会えたしね。