みなさんは日々の生活の中でお世話になった時、
お願いを聞いて貰った時、
その方にお礼を言われると思います。
お世話になったらお礼の気持ちをあらわす事は必要です。
それが無ければ相手は
「してあげたのに・・・」
「力になってあげたのに・・・」と
次からは力になってはもらえません。
それは神仏に対しても同じことです。
神仏の方がよりはっきりされているかもしてません。
当山でも次のお願いを効いて頂く為に
「必ずお礼(還願御礼)をして下さい」とご指導させていただいております。
しかし、中には当山で御祈願をされ、
よそのお不動様にお礼をされる方がたまにいらっしゃいます。
お不動様だからどこのお不動様に行っても同じだろうと
思われているからでしょうか?
自分に置き換えて考えてみてください。
一生懸命にその人の力になろうと働いたのに、
その人が自分ではない他の同じ名前の人にお礼をしていたとしたら
貴方はどう思いますか。
「えっ、それって違うでしょ?」と思いますね。
例えば奥の院で祈願をされた場合、奥の院へお礼参りなさるのが筋です。
家の近くにお大師様を祀られているお寺があるからといってそこへ行くのは筋違いです。
お願い事のしっぱなしはいけませんね。
人間にはお礼をしますが、神仏にはお礼をしないといけないと言うことをご存知ではない方が多いようです。
神仏だから叶えてくれるのが仕事ではないのです。
人でも神仏でも感謝の伝え方は同じです。