あいとポッポパーティー

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中国3日目・ハルピン―731部隊、生きていてよかった

2005-08-23 23:41:47 | レポート
●8月23日(火) ハルビン

午前中、侵華日軍第731部隊遺跡へ。

日本軍の731部隊とは、細菌兵器や凍傷実験など、生きた中国人を連れてきて人体実験をした部隊でした。
日本軍は敗戦間際になると、国際社会に事実が暴露するのを恐れ、細菌兵器を現場に遺棄して逃げ去りました。
この日本軍が残したものが、今なお中国で新たな犠牲を生み続けています。

資料館には、相当な数の写真、資料が並べられていました。
731部隊で3000人以上が殺されましたが、名前がわかったのが300人。
うち、写真が残っていたのが10人足らずでだったそうです。

731部隊に強制連行された、孫伝本さんの話を聞くことができました。
当時、1000人の中国人が工場へ強制連行されました。
731では、日本軍が何をしているのか、見ても聞いてもいけない。もし作業内容を知ることがあれば、日本軍に殺されるのです。
8月15日の1週間前、工場は日本軍によって爆破され、日本軍は資料すべて持って逃げていきました。
731の任務内容を知る中国人は、殺されたり腕を切り落とされるなどしたそうです。

日本軍が遺棄した毒ガス兵器により、生涯働けなくなったり、亡くなった人も大勢います。
被害者は日本政府に補償を求めて裁判を行っていますが、中国側に敗訴の判決が出ました。
孫さんは、被害者に対し賠償すべきだと話しました。
孫さんは強制労働させられる間、賃金はいっさいもらっていません。孫さん自身も告訴したいが、当時私が731で働いていたことを証明する人間がいないため、できないと言います。

孫さんが、最後に自ら確認するように、じっくりと話した言葉が胸に残りました。

だが、私は生き残ることができて、本当によかったと思っている。


写真は、孫さん(旗と旗の間)を囲むピースツアーの面々。

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