あいとポッポパーティー

あいをさぐりながら、友人に発信。
あいとへいわのあいは、解せなかったけれど注目のテーマ。

警察に目をつけられること

2006-01-31 01:32:55 | 日記
風邪をひきかけました。
巷ではインフルエンザが大流行しているようですが(同僚も友人も感染したもよう)、どうやら私はインフルエンザではなさそうです。

本日は、「平和新聞」の最終チェック日でした。
イヤー、相変わらずおもしろい新聞だー。←これ、自画自賛ですが、でも本当におもしろい。

そいで最近ちょっと異常だと思われる事態がちらほらと起きています。
昨日の深夜に日本テレビで放送されていましたが(ドキュメント06・ふたりのさっちゃん)、立川で自衛隊官舎のポストにチラシを配ったら不法侵入で逮捕された人がいました。
集合ポストにチラシを配るだけで逮捕だなんて、以前にはなかったことです(家の扉を開けたわけではありませぬ)。
イラク戦争以降、「戦争反対」の運動がとても盛り上がる中で、かつこの前の総選挙においても、チラシ配りに対する不法侵入の罪で何人かの逮捕者が出ていました。

市民に危害を加えたとか、そういうのとは違います。暴力集団でないことは判明しています(いわゆる「暴力団」にはこれほどまで警察は目を光らせません)。

まったく関心のない人や、「戦争に反対」でない人にとっては、もしかしたら警察が取り締まることについて「正しい」とか「仕方ない」とか思われるかもしれません。
しかし、たかがチラシ配り。
ここで「たかが」と言っているのは、チラシ配りという「暴力」とはまるで縁遠い、市民活動の一つとしての意味です。
もちろんチラシにもいろいろありますが、風俗の宣伝や誹謗中傷とは違います。内容が違うのです。

チラシというのは、大きな権力を握る国家や大マスコミに対して、小さな力しか持ち得ない市民の表現活動として、絶対的に重要な手段です。
日本国憲法に定まる「表現の自由」というのは、何ものにも優先さるべき権利として保障されるべきだと書かれています。

以下、なんだかギクリとする東京・練馬駐屯地周辺の出来事のレポートです。
平和新聞2月5日号にも載せました。
ハッキリ言って、警察に目をつけられるってとんでもない人だと思われるかもしれません。でもここで、というかあちこちで目をつけられているのは、多くが普通の非暴力の市民です。そいでもって、目をつける先もどんどん広がっています。つまりもはや取り締まる対象として、市民を見ているような気がします。


【練馬・現地レポート】
イラク派遣目前!国民保護法ってこんなの?練馬駐屯地周辺がざわつく!
(練馬のSさんのレポート)

 神奈川・栃木・埼玉・千葉など首都圏からの参加者も含む「自衛隊をイラクへ送るな!もどせ!2・12練馬集会」を目の前にして練馬駐屯地周辺は異常な警備状況になっている。
 ある自衛官は集会には参加できないが「俺の心」は参加するよと、運動は幅ひろい層に浸透してきている。
 1月24日、夕方、赤く点滅する機動隊や警察の車輌ばかり目立つ、練馬駐屯地内外で戒厳令的な警備が施されている。どこへ行っても警察・私服・機動隊、歩道を歩き警備している機動隊員によれば「警備は月末から2月中旬までやる、イラク派遣に伴うテロ・ゲリラの対処として警備にあたっている。」という、商店主たちはお客の車が路上駐車ができないので営業妨害だと嘆く。
 コンビニ前で友人と待ちあわせていた学生は20分の職務質問を受けたという、約一ヶ月間続く異常事態に対して平常の市民生活に早く戻ってと市民はあちらこちらでため息を漏らす。
 練馬駐屯地周辺の小学校に通う子どもたちや親から「最近、パトカーが多い、どーして」と学校に問い合わせが殺到している。
 ある校長は全校児童や教職員が集まる児童朝会で「駐屯地の隊員さんがイラクに行くことになった。反対している人がいるのでお巡りさんたちが警備をしている」と話したと言う。この校長の話をきいた低学年からは「えー!?」と驚きの声が漏れたという。
 この日、学校から家庭に警察の警備についてのお手紙が子どもを通して渡された。この発言を受けて、1月24日、職員朝会である教師が校長に真意を問い合わせた。「あの発言は誤解を招く。反対している人は悪(あく)と聞こえる」校長からは以下の回答がなされた。「どう言おうか迷っていた。誤解を招いたかもしれない。あの言い方は、まずかったと思う」。 

 すでに、区役所から練馬駐屯地周辺の八つの小・中学校・高校に、練馬駐屯地周辺の警備についてという文書が送付されている。
 この学校区のお年寄りによる安全安心ボランティアは「お巡りさんからこの学校の校庭から自衛隊駐屯地に向けて何者かが狙ってるので子どもたちを守るために警戒している」とし不安な様子を教員に話されたという。

 「住民」の「怪しい人が自衛隊のフェンスを乗り越えようとした」という警察に通報したことによりこんなことも発生している。
 1月中旬の午前中、一人の男性が、栄緑道(新座市立栄小学校と自衛隊朝霞演習場の間の公園)に昨日忘れた自転車を捜しているとその男性を取り囲むよう警察官や自衛官数十人が駐屯地の内外から突然集まってきたという。公園に散歩していた人たちはこの騒動に驚きの声をあげている。「その方は逮捕はされなかったようだけど、もう、怖くて公園に散歩にきたくない、もし、自分が怪しいと言われたらどうしよう、あまりにも警察もひどい、そういえば自衛官らしき人が公園を行ったりきたりしていたがその人が通報したのかな・・」と、警察などの行き過ぎた警備に不満の声が出ている。

 イラク派遣隊の出発の三日前の26日、練馬駐屯地から東上線東武練馬駅に向かう商店街では黄色い旗が目立ち始めた。この商店街は昨年の理事会で隊員の命の問題だとして「イラクから隊員を早く戻して」と市民団体が区議会に提出している陳情署名を商店街で実施するかを論議したばかりだ。その黄色い旗はタバコ屋さんによるとサマワから隊員が無事に帰るまで掲げるという。

 朝霞駐屯地には中央即応集団司令部などを建設する「予定建造物概要」という建設日付のない不思議な掲示物が貼りだされた。2~3年で座間に同じものを造るというから7億円使った無駄な公共工事が始まりそうだ。


2月11日は茨城・百里へいかふ!

2006-01-24 03:12:34 | 日記
仕事が遅くなった上に、家にある豊富な野菜の処理のために明日のお弁当を作ってしまいました。あーネムイ。
しかし同居人が作ってくれたゴボウなどこまごま炒めは絶品でした。ゴボウバンザイ!お通じサイコー!

本日の日記は、友人の皆さん宛てのお知らせです。というかおさそい。というかいざない(オシャレに言うと)。 同じような文を別のところでも読んだ方、お許しください。

東京平和委員会青年協企画。しかし実はみさきプリゼンツ、つまり私がただやりたかった、百里ツアーへのお誘いです。これはイイヨ!

**以下要項**

2月11日(土・祝)~12日(日)、茨城県小川町にある航空自衛隊百里(ひゃくり)基地へ行きましょう!
百里基地は、去年10月末の米軍再編「中間報告」の中で、沖縄の米軍戦闘機F15を移転させる、との計画が浮上しているところです。
実は百里基地を巡っては、住民はじめ全国を巻き込んだ運動の歴史があります。
運動において、基地の真ん中の土地を住民が守り抜き、それによって自衛隊の誘導路(滑走路につながる道)を「く」の字に曲げているのです。
誘導路のど真ん中に当たる「く」の字部分に、憲法9条をまつったほこら(!)を置いた百里平和公園を作り、そこで毎年2月11日に「百里初午祭(はつうままつり)」を行い、茨城産のおいしいスープや特産物、お酒をいただきながら平和について語り合うのです。

今年は、祭参加+豪華なバスツアーを決行!
百里の運動の先頭に立ってたたかった内藤功弁護士(日本平和委代表理事)の講義をセットに、温泉旅館へ宿泊。内藤先生のお話はかなり必聴です。泣けます!
およそ1万1000円ほどで参加できます。これはお得。
お問合せは私にご連絡ください。

なおチラシもあります(メールorファックス)。必要な方はご連絡ください。

写真は、先日取材で訪れた百里基地(左の2人が地元住民です)。「米軍F15くるな」と、毎日宣伝カーを走らせています。

ここでは書ききれない、私の百里へのアツイ思いを記した日記はこちらです。

名護市長選挙投開票

2006-01-22 23:42:46 | 日記
本日〈22日(日)〉は、沖縄県・名護市長選挙の投開票日でした。
結果、前・岸本市長の後継者である島袋さんが当選したようです。

今回の選挙は、宜野湾市にある米軍普天間基地の移設を、名護市・辺野古(へのこ)沖に受け入れるかどうかが争点の一つでした。
市長選挙には3人が立候補していましたが、一応3人とも新基地受け入れに抵抗しつつも、当選した島袋さんは条件次第で受け入れもありうる、との立場です。ちなみに島袋さんを推した前市長は、辺野古への建設を受け入れた人です。
島袋さんは選挙中、この基地問題にはほとんど触れていません。

他の二人は我喜屋さん、大城さんです。ともに基地受け入れに反対です。
私が応援していたのは我喜屋さんです。
なぜなら、沖縄では初めてという保守・革新の統一候補だからです。保守と言っても自民党公認ではありませんが。

私も年末に名護へ行き、取材の名目で我喜屋さんと話しました。
我喜屋さんの主張に、「北部振興策と基地問題は本来別物」というものがありました。
「アメとムチ」工作で、経済振興の策を差し上げるから辺野古に基地を引き受けてくれよ、というやり方があります。しかしそもそも地域経済を盛り上げるのは、基地の受け入れに関係なく政治の仕事である、というのが我喜屋さんの主張です。
とてもまっとうな、合点のいく主張でした。
落選は残念ですが、この選挙は今後の辺野古に大きな影響を与えると思います。

もともと辺野古に新基地を作らせないための運動は、その現場でずっと続けられてきました。
多くの名護市民は、新基地建設に反対しています。沖縄県民の8割も、県内移設に反対しているそうです。
名護市民は一度、市民投票で基地受け入れを拒否したのですが、その結果が無視される形で日米政府や市長によって辺野古移設案が進められてきました。
名護市民の方にも取材をしたのですが、そうしたことによるあきらめの気持ちと、しかし新基地を受け入れる余地はないという思い、選挙でこの流れを変えられたら国の政治を市民も変えられるのだという希望、等々が伺えました。

3月末(または4月頭)に、米軍再編の「最終報告」が出されるそうです。
今進められているのは、本土の総米軍基地化のようです。
なにゆえ米軍の意向によって、日本の私たちがここまで振り回されるのか、とやきもきします。
沖縄の辺野古にいらないものは、日本のどこにもいらないということです。沖縄の負担軽減が、本土への米軍移転の理由にはなりません。

写真は、年末に出した平和新聞新春合併号。表紙の写真は辺野古で魚を取る海人。下に乗せたのは伊江島の反戦地主・阿波根昌鴻さんのことば。いい写真だ…。

太田光の私が総理大臣になったら

2006-01-16 22:27:53 | 日記
よくわかりませんが、おそらくテレビ番組の企画のようです。
兵庫県の青年九条の会のHPに載っていて、あまりにおもしろかったのでそのまま(勝手に)転載してしまいます。
かなり長いので、先に感想を。
→内容とはまた別のところでおもしろく、かなり笑えました。
自衛隊を持つべきという人は多いのですが、その理由は「敵」から身を守るため。でもその敵は誰なのか、現時点で具体的に挙げられるわけではありません。
理由もなく敵が来るような、そんな無法地帯の地球社会ではないと思うのだけど…。

***以下転載***

太田総理の公約その2
「全国の自衛隊の基地を田んぼにします。」

~~~公約ビデオ~~~~~~~~

現在自衛隊の基地・駐屯地は現在249か所、敷地面積は1398キロ平方メートル、自衛隊員は25万人。
自衛隊の装備は世界屈指。
最新鋭のF2戦闘機は一機116億円、過去5年で45機購入で総額約5300億円。
地対空パトリオットミサイルは1発5億円。
2010年までにあと124発購入予定で総額620億円。
イージス艦は一隻訳1365億円、5隻所有で総額6825億円
買いまくっている日本の国防費はアメリカに続き世界第2位。
五兆円国家予算の10%(国債はのぞく)

憲法改正に賛成の人は91年33%だったのに、いまは65%

「戦争放棄」を「安全保障」に「戦力は持たない」を「軍を保持」に変えるのがポイント。
このまま憲法第九条を変えてしまっていいのか?

いまの憲法では国民を守れないので変える、という。
だが、日本人はあの悲惨な体験を忘れてしまったのか?子どもたちが徴兵されてもいいのか?

公約が実現すれば、水田が増え、農作業をするのは鍛え抜かれた自衛隊員(^-^)
食料自給率も上がるし、自然も増えて環境問題も解決に向かう。国防費は要らなくなるし、余った土地に自衛隊ランド(遊園地)を立てて黒字に。戦闘機は遊園地の乗り物と、タクシーに。
レスキュー部門は残して、災害救助。
世界のリーダーも賛成して武器を捨て、これで世界は平和になった。

~~~~~~~~~~

◇最初の投票◇
賛成8人・反対13人・保留4人

<太田総理>
日本は戦争をやんないと決めたんだから、戦争につかうような武器とか全部捨てちゃえっていうそういうわかりやすい考えです。

<民主党原口議員(反対)>
「国防は最大の福祉なんです」と3回繰り返す。

<太田総理>
・・3回いうことないでしょ。

国民を守るのは、軍人じゃなくて、政治家でしょ?
国際紛争を解決するのに武力を使わないって言う宣言はね、日本という国が国際紛争の解決するのは軍人じゃなく、政治家がやるという宣言でしょ?その点だけでも世界の政治家より日本の政治家がえらい、ってことでしょう?そこに誇りを持たなきゃ、政治家である意味ないでしょ?政治家は、理想を語れよ。

<石原伸晃議員(反対)>
外交で守れるものは、限度がある。
最低限の自衛の武力はだれもが納得できるかたちで保持しよう、というのが我々の考え。

<太田総理>
石原さん、日本国憲法を読んで感動しませんか?

<宮崎哲弥(保留)>
しない!あれはだれがつくったんですか?

<太田総理>
作った奴なんてどうだっていいじゃん、つかいつづけてるのは我々でしょ?

<宮崎>
アメリカが日本の牙を抜くために押し付けたものなんですよ。

<ケビン・クローン(反対)>
アメリカが日本に軍を置いているのは、ほっとけば日本が世界一の軍事力になるからですよ!!

<大仁田議員(反対)>
だから俺たちが押さえなきゃいけないんだよ。

<共産党小池議員(賛成)>
でも、憲法を変えるっていう最大の理由は、アメリカの要請じゃないですか。

<よゐこ 有野(反対)>
丸腰で海外と外交って言うのはコワイ。

<太田総理>
それをやるのが政治家じゃないか。

<虎舞龍 高橋ジョージ>
憎悪は憎悪を生んで、エンドレスなわけ。
一回でいい、一年でいいよ、放棄してみて、そうすれば国連の常任理事国になれるよ。

<ケビン・クローン>
なれねえよ!

<石原伸晃議員(反対)>
外交で解決するとおっしゃいましたけれど、その時、政治家の後ろに軍隊がバックにあるのとないのでは政治家の影響力が違うんです。

<太田総理>
それは政治家の職務放棄でしょ?
プライドを持たないってことでしょ?

<城咲仁(反対)>
日本が軍隊もたないっていっても、こんだけなめられてる国が、世界がききますか?

<太田総理>
自分の意見をまっとうできない国だから、なめられるんだ。
政治家が理想を語らないから殺人事件が増えるんだ。
なんで政治家は理想を語らないんだよ。

<リサ・スティッグマイヤー(反対)>
わたしも平和を愛しています。戦争は反対です。
9・11みたいに六本木ヒルズに飛行機が飛んできたら・・防げますか?
武器がなかったらどうやって守るんですか?

<太田総理>
あれはメッセージなんですよ、アメリカが世界でやってることに対する報復なんです。あれを起こさないようにさせなきゃダメなんですよ。

<橋下弁護士(反対)>
理想論なんですよ。豊かな国でぬくぬくと育っているから生まれる理想論。紛争はね、貧困の中から生まれるんですよ。

<小学3年生(反対)>
「憲法9条は、理想論を言い過ぎです。トラブル解決の世界の共通言語は、火薬の爆発音。

<一同>
・・え?

<小学生(反対)>
それで怖がって人間はやっと止めるんです。

   <(首相官邸)爆笑問題 田中秘書>
   頭よすぎておかしくなったんじゃないのか、この子。

<高橋ジョージ>
政治家の方、教えてあげなきゃ。

<となりにいた民主党原口議員>
武器やいろんなもので威嚇して人を変えたり、平和を作ったりするって言うのは間違いです。
「火薬が最後の言語」なんて言うのは、も一回勉強しようね。

<太田総理>
世界中から戦争をなくしたいでしょ?
なくすには、日本だけじゃなくて、米軍もドイツ軍もすべてなくさなきゃいけない。そっちの方向にすくなくとも視線を向けようといってんの。(拍手)

<大仁田議員他反対の人多数 口々に>
それは不可能だ、不可能だよ。
世界から闘争や紛争をなくすなんてのは不可能だよ。

<太田>
なんでだよ、人類は野蛮なところから文明を進化させてここまで来たじゃない。人間てのは少なくとも自分がみてる方向にむいて進んでいくんですよ。どんなにからだが向こうを向いてても、視線だけは理想に向けたほうがいいっていってんの!

<宮崎哲弥(保留)>
総理の意見はよくわかる。だからもう一度、選びなおせばいい。日本国民があの憲法をもう一度選ぶのなら、九条の1項も2項もみとめるなら、ただちに自衛隊も解散すべきです。

<太田総理>
押し付けられたといっても、終戦後日本中があの憲法に飛びついたって面もあるんですよ。
アメリカは日本だからあの憲法を作れたんだ。あれは理想で自分の国では作れなかったから日本で作ったんだ。

<宮崎>
でも、あの憲法が国民の総意によってみとめられたことは一度もないんですよ!

<乙武洋匡(反対)>
自衛隊をなくした場合に、この国を守ってやってんのはだれだ、ってんでアメリカが今以上ににでかい顔をすることになりますよ。

<太田総理>
その覚悟は必要だとおもいます。アメリカと一生懸命言葉を尽くして話し合う覚悟がいると思う。平和はぼんやりしたものじゃない。
その覚悟をしてこそ平和を追求する意味がある。

<宍戸錠(特別ゲスト・戦争経験者)反対>
私が九条をはじめて読んだ時に、中学2年の僕がどう思ったかといういと”これ、ちょっと違うんじゃない?”でした。
自分の愛している人が目の前で殺されたとき、どうします?話し合いで?そんなことできますか?
無抵抗で話し合いでガンジーでいくという度胸は、日本にはない。

<太田総理>
その気持ちはわかります。目の前で家族を殺されたら、みんな相手を殺すでしょう。そんな時、憲法はやぶってももういいの、ただし、憲法にはそうきめとかなきゃいけないの!

<宍戸>
だから、改憲しなきゃいけない。

<太田総理>
なんで?

<宍戸>
平和ってのは、必ず、戦争があって、平和がある。

<高橋ジョージ>
いや~、さいっていだね。

<宍戸>
最低じゃねぇよ、歴史を見ろよ。

<太田総理>
歴史をみるって言うんなら、昔は日本も殺し合いしてたじゃない。刀もって、国内で戦争してた。それが刀を捨てて法律を作って、警察を作って、ルールを作って、殺しちゃダメだって進んできたじゃない。

<橋下弁護士(反対)>
そのとおり!国際社会で警察ができたのはいいんですよ。

<太田総理>
理想に進むにはいづれ警察もなくなるような国になろうってくらいの究極の理想をみつめたいんですよ。

<橋下弁護士>
だから、国制的な警察を作るほうが先なんですよ。
武器を放棄したら秩序なんて成り立たない。

<議長>
静かに考えていた人にも意見を聞きましょう。

<高木美保(賛成)>
武力を持ったら戦争をしなくてすむと言う保障があるなら、賛成します。だけど、世界一の軍事力を持ったアメリカだって攻撃されたし、武力をもったら出ていかなきゃいけない。さらに徴兵制になったときに、そこに民意が反映されますか?

<内藤剛志(反対)>
意見は言えない、気分をいいます。
この法律を守っていく、その理想、とても素敵だとおもう。ロマンチック。でも、平和って転がってるもんじゃないと思う。なんというか、平和を維持するには努力が必要な気がする。

<佐野史郎(反対)>
難しいよね・・。(太田・「佐野さん、やる気出してくださいよ!」)
でも、人はやっぱ、戦うものですよね。プログラミングされてる気がする・・。わかんないけど・・。

◇結果◇
賛成10人反対15人で否決
<太田総理>
「いや~、残念ですね、やはり・・田んぼに無理がありましたね。」

++場所は変わって、首相官邸+++
<田中秘書>
いや~、総理!
<太田総理>
いや~なかなか勝てないもんだね。
<田中秘書>
でも、伝わってくるものはありましたよ。
みなさんの心が動いたのは分かりましたよ。
<太田総理>
微妙に増えたろ?
<田中秘書>
増えましたよ、これ、勝ちですよ。
<太田総理>
まあ、金を渡したからね。
<田中秘書>
金、わたしてどうすんですか!

「男たちの大和YAMATO」と内藤先生

2006-01-11 01:10:50 | 映画
友人Tろ~くんに無料チケットをいただき、映画「男たちの大和YAMATO」を見に行きました。
題名だけ見ると挑発的な、戦争礼賛の映画かなと思いきや、いろんな評判を聞くと反戦メッセージも込められているという。好意的な評価が多いのです。

けれど結論から言えば、私は決して平和のための映画ではないと思いました。
大きな問題は、「死んだらいかん」「命を大切にしろ」という強いメッセージがありますが、でもあの戦争で中国はじめアジアの人々の命をいかに粗末に扱ったかということを思えば、非常に矛盾しています。
「戦争のために」「お国のために」死ぬことがいかに愚かか、というメッセージは正しいし、共感します。
しかし同時に、日本という「お国のために」無残に殺されていったアジアの人々の命を、なぜ大切にできなかったのでしょうか。

これは映画ですから、ひとつの戦争を描く上でいろんな切り口があります。
でも60年前までの日本の戦争を描くとき、特に戦場を描くとき、私は日本の「加害」抜きに語るべきことはないと思います。
少なくとも、多少なりともこれからの「平和」のためにというテーマを標榜するならなおさらです。

指摘すればキリがありませんが、せずにはいられません。
この映画が、決して平和のためのものではないと思った理由。
思いつくままに列挙してしまいます。

↓↓↓↓↓↓

映画では、敵はまるで米軍であるように描いています。
もちろん当時の「敵」はアメリカで、米軍と殺し合いをしていたのですが、日本軍がもっと殺したのはアジアに住む人々です。
おそらく日本軍にとってアジア諸国は「敵」ではなくて、支配の対象だったのだと思います。
映画にはアジアの姿はまったく見えません。日本の人々と、顔の見えない米軍という敵。
映画の冒頭で、「日本が中国を侵攻したためアメリカなどは日本を経済封鎖した。追い詰められた日本は真珠湾攻撃を決行」などとナレーションが入ります。
いったい何のために戦ったのか、とてもあやふやです。

そこで、死を前提とした戦いの、いろんな理由付けを、各場面で試みています。
たとえば長嶋一茂演じる大尉の「死に方用意」の話。
「負けて目覚める」。日本は進歩を軽んじた。負けて目覚め、新生日本を築こう。そのために我々は先駆けて死のう。
とか何とか。
いよいよ迫る死を目前にして、「新生日本のために」とでも思わなければやり切れない、という気持ちはあると思います。
けどやはり、なぜ新生日本のために若い彼らが死ななければならないのか、なぜ米軍と殺し合いをしなくてはならないのか、なぜ中国人を殺さなければならないのか。
妥当性がありません。
普通の市民だった多くの兵士や住民が死に、侵略先の住民を殺すことでそこから教訓を得、新生日本が生まれるなんて考えられるでしょうか。
もし何らかの教訓が得られるとしても、勝手に殺しておいて傲慢ではないでしょうか。


他にも、まるで当時の作戦が無謀だったからたくさんの兵士が犠牲になったのだ、という描き方。
作戦が無謀だったのは事実です。大和を援護する戦闘機もなしに、特攻船として沖縄へ出撃するのだから。
渡哲也演じる長官も、無謀な命令に対して一応抵抗してみせる。前述の長嶋一茂の言葉も、無謀な上層部に対する抵抗、と読み取ることもできる。
私はこの流れを見て、当時のような無茶な命令をする日本軍だからよくなかったのだ、という印象を持たせるのではと感じました。
結局、無茶な軍部の犠牲になった兵士たちの死の上に、新生日本があるのだと。そして新生日本が持つべき軍隊は、冷静で合理的な組織がふさわしい、と。
たとえば最近民主党が話題にする「シビリアンコントロールが効いた軍隊(と言ってたかはあやふや)を」という主張につながるような。
まるでシビリアンによる統制の下にある軍隊なら、無茶な戦争はしない、というような。
けれど今のアメリカを見たらわかるように、シビリアンコントロールが効いた下での軍隊が、世界中で一体何をしているか。


いかん。長くなりすぎ。

映画の中で勇敢に戦う彼らを見て、家族や恋人との別れを惜しむ彼らを見て、靖国神社へ行かねば、と思った人も多いようです。
彼らの死の上に今の日本がある、感謝せねば、と思うようです。
アジア人の死の上に今の日本があるのでしょうか。アジア人にも感謝するのでしょうか。
彼らの死の上にできた今の日本は、憲法9条を変えて自衛隊を「闘える軍隊」にし、イラクで大殺戮を行った米軍のような国にするために懸命に画策しています。
それが負けて得た新生日本なのでしょうか。
自分の家族や恋人、そして正義のようなものを守るために、なぜか見知らぬ土地へ行って大義を振りかざして見えない「敵」を探し歩いて掃討していくのでしょうか。


…なんて、まるでケチをつけるようですがそんなつもりもありません。
家族や恋人との別れを惜しむシーンは真実なのだと思います。
「死んだらいけん」というメッセージも正しいですが、万人に普遍的であるべきだと思います。


見出しの内藤先生とは、日本平和委員会代表理事で弁護士の内藤功さんのことです。この映画を観たらしく、その評を昨日聞いたのでした。
戦争体験を持つ先生の感想は、より現実味を帯びていました。

家がなくても核兵器廃絶

2006-01-10 01:12:01 | 日記
新年明け、「すみやかな核兵器の廃絶のために」という署名が始まりました。
核兵器廃絶のための署名は、この日本では戦後からずーっといろんな形で取り組まれています。
その都度の運動の中でみんなに響くいろんな言葉で取り組まれてきましたが、核兵器の完全な廃絶を求めてきたという点では一貫しています。

新年から始まった、ということは、去年までは別の署名に取り組んでいたということです。
去年までは「いま、核兵器の廃絶を」という署名に取り組んでいました。
いっそうの緊急課題という自覚をもち、取り組んだものです。
集まった署名は国連へ持って行き、積み上げました。
積み上げた署名を背景に、日本原水協のNGOなどが国連の場で各国政府に廃絶のために行動するよう呼びかけたのです。

毎月6または9が付く日に核兵器廃絶のための署名集めなどをするのが、「69行動」です。日本全国いろんな地域で、毎月何十年と続けられています。

新年明けて6日、東京・上野公園での69行動に私も参加しました。
さぶい日でしたが、被爆者の方含めたくさんの人が昼1時間の行動に立っていました。

通り過ぎる人、チラシだけ受け取る人、署名してくれる人さまざまです。
うれしかったのは、「ホームレス」という男性の署名。
「今日は公園でキリスト教の教会がやる炊き出しがあるんだよ」と話すその人の手はとてもガサガサで、ハンドクリームを塗ってあげたい…と思いながら見ていました。
「戦争はなくならないと思うよ」とは言っていましたが、でも核兵器はなくさなきゃならん、と。


9日には、新宿で「ROCK行動」をしました。69行動のヤング版のようなものです。
そ知らぬふりで通り過ぎる人がかなり多かったのですが、でもたまに署名してくれる人も。

署名してくれた人「誰でも人間の中には、戦争したいという心があるんだよ」
私「でもそういう心を野放しにするんじゃなくて、コントロールすることが大事ですよね」
署「いや、コントロールはできないんだよ。戦争したいという心は浄化しなくてはいけないんだ」
私「?」
…というやり取りがありつつも、戦争をなくす目標、核兵器廃絶をなくす目標は同じ。被爆者のためのカンパにもご協力いただきました。励ましの言葉も。

中学生らしき2人組みは、はしゃぎつついそいそしつつ突然カンパ。
署名をお願いすると、もじもじしながらも書いてくれました。
「東京は寒いー」だって。

など、いろんな人と話せるのも楽しいです。


写真は新聞に載った6日の様子。真ん中に写してもらったわたし。

安保塾→闘えない軍隊の苦悩

2006-01-08 23:36:09 | 日記
●「闘えない軍隊 肥大化する自衛隊の苦悶」半田滋(講談社+α新書)
●「米軍再編 日米「秘密交渉」で何があったか」久江雅彦(講談社現代新書)
●「911 ボーイングを捜せ」(DVD)
●NHKスペシャル「陸上自衛隊 イラク派遣の1年」
●NHKスペシャル「“戦争”請負人 ~イラク・民間軍事会社の実態~」

新年早々の連休のはじめ2日間、東京平和委員会の安保塾に参加しました。
安保塾とは、毎月少人数で取り組んでおり、安保・軍事・平和問題について学習&激論をする場です。
今回は合宿形式でみっちり。
雪深い長野県立科のオシャレ山荘にて。
私は初めて参加しました。
合計6+1(学習にはそれほど参加せずの人も)人で、かなり密度の濃い1泊2日を過ごしました。

冒頭に並べたのは、今回のテキストたちです。
初めの本2冊を学ぶのが中心でした。

「闘えない軍隊」はとてもおもしろい本でした。
実は私は自衛隊の機構だとか、細かな話までになるとほとんど付いていけなくなるのですが、そんな私にもわかりやすい文章でした。
著者の半田さんは、イラク派兵や自衛隊の存在に反対する人ではありません。
私と立場は違いますが、法律などで突破してきた自衛隊の活動範囲やその手法、現在の自衛隊の限界や内部での攻防などが丁寧な取材に基づいて書かれており、とても勉強になります。

初めて「戦時」であるイラクに駐留し、多国籍軍の一員としていろんな「支援」活動に取り組んでいる自衛隊。
しかし自衛隊が「軍隊」ではないが故の制約がそこにはたくさんあり、実際にイラクへ送られた自衛隊員の命を守る術がない。どんな手法をとるのか。
サマワとはどんな地域なのか。住民が求めていたのは何か。
サマワで自衛隊が具体的に何をしたのか。その際、自衛隊はどんなお金を使ったのか。
などなど、裏話も含め非常ーーーにおもしろいです。

NHKスペシャル「陸上自衛隊…」も、この本を読んだ上で見るとおさらいのような感覚で、映像とあいまってより実感をもてました。

他、それぞれのテキストはとてもおもしろいものばかりでした。ぜひ皆さんに触れてみてほしいです。

安保塾の場では、テキストを活用して検討・討論をしました。
自衛隊の今の姿、去年10月末に中間報告が出され3月末にも最終報告が出される米軍再編計画、去年10月末に出された自民党の「新憲法素案」と、最近の一連の動きが互いに深くリンクしているということがよくわかりました。

日本国憲法と運動によって「闘えない」ままできた自衛隊を、いよいよ「闘える」軍隊にしようとしている。しかもあの米軍と一体の作戦で。
よほどの危機的状況だと思います。
闘える軍隊が日本に作られるということは、アメリカのように民主主義国家を標榜しつつも圧倒的な力を背景に他国を攻め入り居座る。国内的にも声を上げる者を黙らせ、弱者を黙らす。そんな国に近づいてしまうのかな。
自分の土地で戦争をやらない限り、死に行く人の姿は見えません。


写真は合宿の会場となった山荘。とてもステキな小屋でした。冬は1泊3食付で8,000円。

1月9日は自民党新憲法草案を学ぶぞ!

2006-01-06 10:29:48 | 日記
さぶい毎日です。そして乾燥する毎日です。
本日はおもしろ企画のお知らせです。

1月9日午後1時から、東京平和委員会青年協議会の定例会を行います。
場所は日本平和委員会(JR浜松町・地下鉄大門)。

今回はびしっと学習をします。
テーマは「自民党新憲法草案」。
講師はアノ!(と私は言いたい)内藤功先生です。
日本平和委員会代表理事、アツイ弁護士。私が心から尊敬する大先輩の一人です。

去年、米軍再編強化計画を打ち出した日米2プラス2に前後して、自民党が出してきた“新”憲法草案。
その内容をポイントで学び、なぜ今なのか、これに対抗するには、などなどを学習します。

なかなかの重要企画。
お近くの方はぜひともお越しください。
参加できるという方は事前にご連絡を。
場所がわからない方はお迎えに行きますのでご連絡ください。〈日本平和委員会=03・3451・6277〉


写真は、平和大会パンフのお金を入れている貯金箱。全然関係ない。

あけましておめでとうございます

2006-01-04 01:10:55 | 日記
実家に2泊し、東京へ戻ってきました。
2006年の個人目標はすでに立て、こっそりと自分に言い聞かせています。

私はたいてい年賀状を書きます。年明けに。
年賀状の印刷は、例年は実家のにしむら印刷にお願いをしているのですが、今年は初めてイラストレーター(パソコンのお絵かきソフト)で作成し、すべてプリンターで刷ってしまいました。
これはこれで楽しいものでした。こうやって印刷屋の仕事がなくなっていくのだな…と、少し寂しい気もしました。

実家で年賀状を書いていて、新たに知ったことをひとつ。
裏に「迎春」という言葉を入れたのですが、これは同輩か後輩に対する言葉だそうです。目上の人にはふさわしくないとのこと。
と、父(70歳)に教えてもらいました。
知らんかったです。
日本語には尊敬語の種類がたくさんあるので、まさかと思うような意味合いも多くあります。
不必要にへりくだるのも好きではないし、あまり使い慣れない言葉を使うのも逆におこがましい気もするのですが、しかし日本にある豊富な言葉の数々を駆使するというのは、とてもあこがれることです。
「迎春」なんて、ただ春の訪れをよろこんでいるような意味だけだと思っていましたのに。
さすが年の功。の父。

今年は初めて、人にお年玉をあげました。
就職して3回目の正月ですが、この時期に初めてちびっこに会ったのでした。
ずっともらうばかりだったので、自分からあげるのもうれしいものです。
でも祖母からまたお小遣いをいただいてしまいました。あービックリ。


写真は、おばと祖母(たぶん)が作ってくれた煮しめと昆布巻き。