自衛隊基地の真ん中で、憲法九条が祭られたほこらを背に、おいしい豚汁やらお酒やらをいただいてきました。
そしてお土産に米も買ったし干し芋も買った。
2月11日、イン茨城県小美玉(おみたま)市。
にある、航空自衛隊百里(ひゃくり)基地にて。旧小川町。
まつりでは茨城農民バンド・ヒューマンファーマーズが歌っていた。=写真
▼百里基地には長い平和運動の歴史があります。
詳細は
百里基地反対運動のホームページをご覧ください。
基地には滑走路へとつながる誘導路があるのですが、これが真ん中で「く」の字に折れてしまっています。
開拓農民の土地を無理やり奪おうとした時の日本政府に対し、地元民や支援者が守り抜いた土地があるためです。
この土地を平和公園と名付け、日本国憲法九条をまつってしまっています。
このナイスなセンスが、私は大好きなのです。
誘導路というのは、いざ「有事」になれば二本目の滑走路として戦争に活用されるものです。
これが曲がっているということは、百里基地は実戦には使えない、未だ不完全な基地であるということです。
皆さんは、このことをどう思うかな?
農民の「エゴ」なのかな?
ここに九条を置いてしまうことの意味って何であろう?
▼この百里基地、東京にあるアメリカ空軍・横田基地とも近く、米軍にとっては大事な場所の一つなのかもしれません。
米軍再編が自衛隊とセットに着々と進められる中で、沖縄の米空軍嘉手納基地のF15戦闘機の訓練の一部を、この百里でやろうとの計画があります。
F15とかいう戦闘機が恒常的に訓練しにやってくるかもしれない。
百里基地周辺の騒音は、本当にものすごいものです。一度だけ聞きましたけど。
地元民は更なる騒音がやってくるのか、だとか、米兵が街にやってくるのか、などの不安を抱えています。
▼まつりついでに、自衛隊にこの訓練移転の件で申し入れをしました。私は聞いてるだけだったけど。
「訓練そのものが移転するということは、単に戦闘機がやってくるのではなくて、部隊として給油機やら何やらもやってくるだろうから、騒音やその他の被害もさらに大きくなることを懸念しているのだよ」
「航空自衛隊が、『本土防衛』の建前を逸脱し、イラクへ行くような米軍に近い軍隊になるのではないかと心配しているのだよ。米軍と一緒では危なくて仕方ないし、世界の人からも嫌われるよ」
等々のことを話していました。
応対したのは第7航空団司令部渉外室基地対策班長の職員さん。
久間防衛大臣に伝えます、だって。
▼まつりの最後、みんなで「がんばろう」という私は大好きだが若い人の中には一般的には知られていない歌を歌いました。
最後は「オー!」で締める歌。
基地の真ん中でこんなことしてるのだ。