続き。
分娩台へよぼよぼと移動する。
前回よりかなーーーり早い進行。猛烈にうれしい。分娩台では前回2時間踏ん張ったが、今回は絶対早く産んでやる!と気合を入れる。世の中には3いきみくらいで出した人もいるらしいし。
順番は忘れたけど、導尿し(これが結構痛かった)、剃毛し、子宮口は全開、破水も完了。今回は会陰切開せず。いきみたくなったらどうぞ、と言われる。先生(医師)もやってきて、さーいよいよ。
前回散々言われたのは、いきむ直前は深呼吸、いきむときは声を出さない、目は開ける、ということ。これが初めはなかなかできず、長引かせた要因でもあったと思う。
しかし今回はやったる!
と言いつつ、3いきみは無理であった。
まあ忘れたけど、時に胎児を酸素不足にしつつ、手足がしびれるので大丈夫かと助産師さんに聞くも「問題ない」とピシャリと言われ、飲み物を口に運んでもらい、寒いと訴え、で、いきんだりなんちゃらし、最後はまたまた吸引に。
この吸引の器具をつけるのがとても痛かった。お股をギュイーンと広げる感覚がよくわかり、頭にくっつけてんのかなと想像できた。前はこんなふうに感じた記憶はないのだが。
で、さーいきんでーー。
ズッポン!という感覚を味わいたかったけど、そういうのはなく、やや体が楽になり、どうやら出たらしいとわかった。
しばし空けてアカンボの泣き声。私、やりました!と一人歓喜する。
お次は胎盤を出す。
前回は助産師さんにぎゅぎゅぎゅーと押されたのだが、とても痛かった。その記憶があったのでドキドキしていた。
今回は先生がぎゅぎゅぎゅと押してきた。やはり痛くて、思わず「いてててーー」と声が出る。そして「分娩耐えた人が何言ってんだ」的なことを言われるも、「だって痛いから…」としか言いようがなかった。
会陰は少し切れたらしく、縫ってもらう。これも少しチクリと痛む。あといろいろやっていたが、あまり記憶にない。
胎盤を出す痛みはそれ自体はあまり感じないが、とにかく腹を押されるのが痛い。思えば出産後に気が抜けているところにくるので、必要以上に声が出てしまうのかも。
吸引分娩になったのは、最後にアカンボの呼吸が少しつらくなったからだそうな。へその緒のねじれが強かったともいうが、それが原因がどうかはよくわからない。
分娩台でしばしまったり。子宮の収縮が悪く、やや出血が多いらしい。ということを聞くとちょっとドキドキするが、その後の経過は順調だった。
その間に相方から電話があったようで、分娩台で寝っ転がりながら電話。無事の出産を報告する。長男を保育園に送り終えた相方は、その後病院に顔を出す。が、前の出産時と同様またカメラを忘れてきた。
フラフラしながら分娩台を降り、また隣の和室で一休み。相方が来たらアカンボを連れてきてもらい、おっぱいをあげてみたり(というフリ。まだほとんど出ないので)、撮影会をしたりした。
午後に病室に移る。夕方、相方と長男、相方の母がやってくる。アカンボの誕生を楽しみにしていた長男は、おそるおそるアカンボに手を出していた。