沖縄県の北部、東村(ひがしそん)高江。
ここに米軍のヘリパッド建設計画があり、
住民が強く反対しているにもかかわらず作業が強行されています。
工事は去年末まで止まっていましたが再スタートし、
しかもそのやり方がえげつなさすぎるのだ。
そもそも米軍の施設建設なのに、工事をするのは日本の防衛省。
直接的には沖縄防衛局。
さらに直接的には、雇われた作業員や警備員。
特に警備員なんて、たぶん派遣のような形で
何も知らずに現場に連れられてきた人たち。
時には若いにーちゃんねーちゃんが、
さっき支給されたばかりの折り目のついたブカブカの警備服を着ているのだ。
そんな人たちが腕を組み、住民と対峙させられる。
実に悲しい光景だ。
その高江の住民を、国は「通行妨害」で裁判に訴えた。
住民らがテントを立てて座り込みをしているのを訴えたのだ。
基地強化によって騒音や事故の危険が増すのは明らかで、
それに対して住民は「やめてくれ」と主張している。
ヘリパッド建設を受け入れた東村村長は、
高江の住民に対して「ガマンしろ」と言うような人。
住民無視でどんどんことが進む中、もはや現場で止めるしかなかったのだ。
それを、国が裁判に訴えるというひどい話です。
弁護団が言っていたけど、
本来裁判とは弱者が権力者に対して立ち向かうためのツールであり、
権力機構である国家が市民を訴えるなんて、使い方を間違っている、と。
こういうのを、
スラップ訴訟
と言うらしいです。
「公に意見を表明したり、請願・陳情や提訴を起こしたり、政府・自治体の対応を求めて動いたりした人々を黙らせ、威圧し、 苦痛を与えることを目的として起こされる報復的な民事訴訟のこと」
http://slapp.jp/slapp.html より
だって。
まさに、いま起きていることではないか!
ひでー
そんでもって、その口頭弁論が昨日(26日)那覇地裁であったのですが、
それによって高江の現場が手薄になるのを狙って
防衛局たちがやってきて作業を進めていったそうな。
せこい!
なお裁判所は、ちゃんと話し合えと勧告まで出しています。
防衛局の図太さと無神経さと姑息さがすごすぎる。