あいとポッポパーティー

あいをさぐりながら、友人に発信。
あいとへいわのあいは、解せなかったけれど注目のテーマ。

税金の浪費はイカン

2009-08-29 00:51:42 | 日記
何を隠そう、先日お誕生日を迎えました。
年を取るにつれ、スーッと過ぎ去る誕生日。
今年の目標は、マイペース且つバリバリ且つ効率化だな!
と思ったけど息苦しいので、マイペースを強調します。

そして何を隠そう、スピッツが大好きです。
新曲が出て、今日は久しぶりに2回もテレビに出て、ファンとしてはきちんとチェックして、大興奮でした。
体がカッカします。かっこよすぎて。


あーさて。
今回ばかりはこのブログにても、懸命に共産党を押し出すわたくしであります。

先日偶然にも、自民党のネットCMを見ました。初めて。
民主党批判をするにも中身がなさすぎてびっくりしました。
どんどん嫌われるぞ…


私は特に平和の問題に関心があります。
自民党以上に民主党は9条改憲派。9条をなくして独自軍隊を持つ派。
これは決して自立路線ではなくて、日米同盟堅持のもとでの軍隊強化なので、アメリカ的戦争(というか勝手な思い上がり攻撃)を支えるという路線だと思います。

そうは言っても明日食う飯の方が大事だ、と感じるかもしれませんが(感じないかもしれないけど)、9条路線でいくかどうかは、生活に密着にかかわっています。
だって軍事費5兆円ですから!

米軍が沖縄からグアムに移転するにあたり、アメリカの問題なのに勝手に日本の「負担軽減」問題にすり替えられ、移転経費のうち3億円を日本が負担するとかなんとか。
在日米軍の駐留経費「思いやり予算」は、決して米軍の活動費ではない。米軍基地内のバーテンやゴルフ場の店員の給料を、なぜか日本の血税から出されている。
自衛隊の持ち物だって、戦闘機1個100億円なぞするらしいですが、日本人の生涯賃金の何倍だっつー話です。
軍備強化で本当にテロから身を守れるのか?

民主党は、基本的に日米軍事同盟強化の立場なので、在日米軍によるさまざまな弊害について負担軽減は口にしても、そのための適切な術は持ちません。


衆院選は2回投票です。最高裁判事の投票とは別に。
選挙区と比例。選挙区でもぜひに共産党候補者へ、とも思いますが(立候補している区は)、比例は特にぜひに共産党へ!
なぜなら、繰り返しますが、民主党ばかりの政治は危険すぎます。
比例削減は恐ろしいばかり。小選挙区制度は世界では減っている方向らしいです。死に票が多いし、得票数が議席数に反映されない。

共産党のムービーチャンネル
ちらっと見たのはイマイチでしたが、いろんなチャンネルがあるのでおもしろいのもあるやもしれません。
ちなみにモバイル用ページ「ここが知りたい! 共産党」つうのもあるようです。


写真は井の頭のハナコ。

ズバリあたくし、共産党です

2009-08-27 00:46:13 | 日記
今回は久しぶりに、投票日当日に投票しようと思います。
最高裁判事の国民審査についてのリーフレットも見ました。
イラク戦争推進判事だったかな? NOの審判を!というリーフだったので、ちゃんと見てみやうと思います。

民主党の大勝利ばかり予想され、危機感を抱いております。
自民に対抗したい、という気持ちはよくわかる。
しかし比例削減を強調する民主党が300議席も得たら、どんな独裁政治が敷かれるのか…
ドキドキ。

ここに来てどうしても民主党批判になってしまいますが、この党は決して自民党と決別はしていない。
(というか議員を見る限り、有象無象な感が。ごちゃ混ぜも過ぎる)

「子ども手当て」がウリの一つのようですが、これはぜひとも実現してほしい。
でもさまざまな福祉向上のツケを、国民一般にまわそうとしているのは本末転倒。
選挙だから黙っているけど、消費税率を上げてその財源にするなんつうのは、やはり金持ち父さんの発想です。
丸儲けの大企業の責任をなぜ問おうとしないのか。
さらに「ムダづかい」として削減しようとしている衆院定数。
国民の意思を聞く気があるのか! 国民みんなが自分たちの支持者で、みんなついてくるとでも思っているのかな?

そして民主党が求める「緊密で対等な日米同盟関係」。
憲法9条をやめて独自の軍隊を持つ路線。
オバマ大統領は「核兵器廃絶」を口にはしましたが、でも「核抑止」を捨ててはいません。つまり正義の強い国アメリカによる地球支配路線は、堅持したままです。
これを支えるのか、つうことです。
日米同盟とは軍事同盟のこと。もうこれはやめたらよろしい。
アメリカの独走を牽制するには、日米密約軍事同盟でなくて、軍事的結びつきとは一線を画した非武装路線。

憲法9条は、決して9条だけじゃない。
この条文があることで国のさまざまなシステムにおいて、「軍事」「戦時」を理由にした特権や機密を許さない。
もし9条が崩されて「軍隊」なるものが作られるならば、民衆の生活よりも上回る「軍隊論理」がすべての政治・行政に貫かれるということです。
これは国の大転換なのだ。

てことで、これから選挙に行かれる方、民主党の一人勝ちにストップを。
だからといって、懐かしい自民党がよいわけではありません。
やはり私は、基本的に弱者の味方である共産党が伸びてほしいのであります。
福祉の財源は、貧乏人でなく、大企業や軍事費(5兆円)に求めているし!

「核兵器と原発-過去と現在と未来をつなぐ」

2009-08-25 17:35:55 | 告知
知人がかかわるイベントです。ぜひお越しください。
それにしても長い案内文だ…


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20代、30代の若者から発信します。 原爆と原発。まず知りたい、そして一緒につながりたい。

Connected ~僕らに何ができるだろう~

プロローグ「核兵器と原発 -過去と現在と未来をつなぐ」

2009年9月1日火曜日 http://connectedcafe.org/
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 「核」という大きなテーマに対して、私は何ができるだろう?そう考えた時に、今すぐにできることは「知ること」、「つながること」ではないでしょうか。 知り続けていけば、自分にできることが見つかるはず。つながりが 広がれば、できることは無限に広がっていきます。そして、必ず未来への可能性が見えてくると思います。そこで、私たちは2つの イベントを開催することにしました。「Connected」は事実や問題を知るための、「Connected Cafe」は人とつながるためのイベントです。
「核」を5つのテーマに分け、1つのテーマに対して2つのイベントをシリーズ展開していきます。

◆◆イベントその1 Connected -知る◆◆

「Connected」は「知る」ことを目的に、いろいろなテーマについて情報発信するイベントです。難しそうな問題も、ユーモアをちょっぴり加えてわかりやすく。時にはライブ、上映会あり、スペシャルゲストあり、サプライズ企画あり、の5回シリーズで開催します。 第1回目の9月1日「プロローグ」では、今回、この企画を立ち上げた20~30代の若者7人がステージに上がります。有名な方をお呼びして、原発や原爆についてお話しいただく機会はたくさんあると思 いますが、このイベントでは"あえて"それをせず、出演者のほぼ全員 が、そういった機会が初めての者ばかり。まずは一緒に「知る」ことからはじめてみませんか?

◆◆イベントその2 Connected Cafe -つながる◆◆

「Connected Cafe」は、「Connected」で扱ったテーマについてワールドカフェ風に参加者全員で語り合うイベントです。おいしいお茶を飲みながら、一緒に未来のこと考えていきませんか? またConnected cafe事務局は、今は9月1日のプロローグ出演者を中心とした7人が中心となって進めておりますが、今後は参加者の方々にも事務局として参加いただける様なことも考えていますので、毎年続ける!と意気込んでいる「Connected cafe」についても、テーマや企画を一緒に考えていけたらうれしいです。 -Connected Cafe事務局より

以下9月1日イベント内容です。

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Connected ~僕らに何ができるだろう~

プロローグ「核兵器と原発 -過去と現在と未来をつなぐ」

2009年9月1日火曜日

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【日時】 2009年9月1日火曜日 19時~21時 (緊急プレ企画 16時30分~17時45分まで)
【会場】 座・高円寺 第2ホール「座・高円寺2」
http://za-koenji.jp/ JR中央線 高円寺駅 北口徒歩5分(166-0002 杉並区高円寺北2-1-2)

【プログラム】

■緊急プレ企画!「ぶんぶん通信no.2」上映会 16:00 開場 16:30 上映 17:45 終演

■Connected
18:30 開場
19:00 はじめに
19:15 セッション1「原発って何が問題?」    
    セッション2「ヒバクって何だろう?」
20:00 休憩
20:10 朝音幸Live(Piano and Vocal)
20:30 セッション3「原発は核の平和利用?」    
セッション4「僕には何ができるだろう?」
21:10 おわりに

"ヒロシマ・ナガサキを受け継ぐ会"からは大学生。ヒバクした人たち から直接お話をいただくのではなく、その聞き取りをしている若者たちから「原爆」について発信をします。「原爆」は決して過去のことではないということ。その体験、人生から、学べることがきっとあるはずだということ。

"「六ヶ所あしたの森」設立準備委員会"からは20代の事務局長。「『原発』の反対運動で本当に世界が変えられるのか」という気持ちをもちながらも、「原発」のことをもっと身近に感じる、考える必要 があるのではないかということを話します。「原発」産業はどのような社会の仕組みなのか。どのような人たちが生業としているのか。

またトークセッションの間には、"ヒロシマ・ナガサキを受け継ぐ会" に参加しているミュージシャンが、長崎の原爆体験者の話からインスパイアされ作詞作曲をした曲など「音楽」を通して発信します。

【出演者】
杉山五大(ヒロシマ・ナガサキを受け継ぐ会)
藤井佳子(「ミツバチの羽音と地球の回転」制作プロジェクト)
前川史郎(「核兵器なくそう・世界青年のつどい」準備委員会)
山本勇樹(「六ヶ所あしたの森」設立準備委員会)
朝音幸 (ミュージシャン) 他

【参加費】 上 映 会:500円 イベント:一般 前売1,000円/当日 1,500円 学生 前売・当日ともに 1,000円 高校生以下 無料 チケット予約はホームページからどうぞ。 http://connectedcafe.org/event.html

【定員】 250名 *未就学児も入場できます(託児サービスはありません)
【主催】 Connected Cafe事務局
【後援】 杉並区
【協力】 ヒロシマ・ナガサキを受け継ぐ会、「六ヶ所あしたの森」設立準備委員会、 「ミツバチの羽音と地球の回転」制作プロジェクト、 「核兵器なくそう・世界青年のつどい」準備委員会、SAY-PeacePROJECT、 非電化工房、ナマケモノ倶楽部、ピースボート、DAYS JAPAN、 スロービジネススクール、Space&cafe ポレポレ坐、カフェスロー
【お問い合わせ先】 Connected Cafe事務局 担当:市川

ピースエッグin高知へ来てみいやー

2009-08-22 21:15:58 | 告知
 
ピースエッグin高知の準備をしております。
私がやるのは全国への呼びかけや参加集約、その他こもごもです。
中心は高知の若い方々が実行委員会をつくって準備しているのだー

9月21~24日、高知で開催します。
日本平和委員会と実行委員会が、若い人を対象にし、毎年全国各地で行っている2泊3日のイベント。

詳細はブログ「ピースエッグ」をご覧ください。
メールニュースもせっせと発信中。

21日のメイン企画では、神戸女学院大学教授の石川康宏さんが講演。
その他学習と交流と大議論の時間がたっぷり。
一人で参加しても寂しくない!

会場のすぐそばには「アンパンマンミュージアム」があります。
興奮しますよ。

お申し込みはお早めに~

不敬罪?

2009-08-20 00:29:00 | 日記
体中がパキポキだったので、今日は近所の銭湯に行きました。
あー気持ちよかった。でもまだ腰痛い。


とうとう衆院選が公示。
比例は共産党へ。
というか共産党しか選ぶ政党を見出せないわたし。
「いまこそ共産党」のスローガンはかなりイマイチと思うけど。
国民新党みたいに、日テレの討論会で照明が当たってなくても堂々としていてほしいというか、政権狙ってます、くらいのことを言ったらよいのに。

国政ですので、9条にしても消費税にしても、切実です。
比例削減を主張する民主党は、民主主義をなめている。

選挙は始まってしまって、いつも遅ればせながらなのですが、もうちっときちんと各政策を勉強したいと思います。


どうでもいいけど、月曜にNHKで6党党首の討論番組がありました。
仕事に集中したかったのに、職場で事務局長がなぜかパソコン中継を大音量で聞き出して、あまり聞き取れなかったけどおかしかったです。

急に麻生太郎の声が張り出したなーと思ったら、民主党の旗の問題だった。
日の丸を切り貼りしたという問題。
麻生さんは、急にすげー生き生きと、鳩山さんを追及しだした。
鳩山さんも「いや、国を侮辱する気持ちは毛頭ない」みたいなことを言って、頑張って言い訳していました。

不敬罪か!てんだ!
不愉快なやり取りだなあと思っていたら、その日の夜のテレビニュースでも報道していました。
麻生が張り切って、「あなた、国を愛する気持ちあるのーププー」と言う様子がバカで仕方ない。
その返答に、まともに麻生の土俵に乗ってどうすんだ、鳩山氏。


あと、福島瑞穂氏も一生懸命民主党との連立を用意していて、これまたイヤな主張の仕方でした。
民主党と立場が違うからこそ、社民党は政権に必要なのだ、と。
そういう面はもちろんなくはないが、本当にそれでまじめに政策を作れると思ってんのかな?
消え行く政党なのかなー…と、いい加減ガックリしました。

タダ携帯

2009-08-18 20:08:24 | 日記
余談の長崎ネタであります。
長崎には、やさしい人が多いなーという話。

今回、大会期間中に携帯電話を水に落としました。
企画責任者として参加者に番号を公開していたこともあり、大失態でした。
とにかく早急に復活せねばと、携帯ショップへ(結局本当に必要なときには間に合わなかったんだけど)。

新規購入するにもよい機種がなく、代替機を借りられないかと相談しましたが、地元民でないため返すすべがない。ウーンウーンと困っていたら、ナント店員さんが、古い携帯をくれた!
くれました!
いただきました!
東京に戻ったら好きな機種に変えればいいですよ、だって。住所録もきちんと入れ替えてくれました。
お代はナシ!

東京に帰ってショップへ行って経過を話したら、私が「もらった」という意味がよくわからなかったみたいです。
つまりそれはソフトバンクのサービスではなく、長崎の店員さんのサービスなのだー


さらに数年前。
またも世界大会で、わたくしコンタクトレンズをなくしました。
慌ててコンタクト屋さんへ。
すると店員さん、「せっかく長崎に来たのにかわいそうに」と、2週間使い捨てのレンズ&お試し洗浄キットをくれました!
くれたのだ!
これもお代はなし!
「長崎の夜景を楽しんでね」
ですってー


あと、長崎市内を歩くと信号が少ないことに気づきます。
でも道路を横断したいときは、車がすぐに止まってくれます。
これはすばらしい習慣。


あとあと、個人的には一昨年、伊王島で出会った洋服屋のお母さんがとてもすてきな人でした。


写真は一本足鳥居。原爆の爆風で片足が吹き飛ばされました。

続・戦争への想像力

2009-08-17 02:50:31 | 日記
去年7月、私も加わり、著者9人で「戦争への想像力」を新日本出版社から出していただきました。
詳しくは当時の日記

そいでその後の著者らの活動を、下記のブログで綴っています。
立ち上がってからずいぶん経ちますけど。
続・戦争への想像力

私の投稿記事はマイブログにも載せているものですが、他の方々の投稿もおもしろいのでお出かけくださいましー

「活動家」の戦争体験者たち

2009-08-17 01:25:23 | 日記
長崎では、本当にすごいなーと思う方々がたくさんいました。
もともと知っている方ばかりですが、改めてそのパワフルさを目の当たりにしました。

平和をつくるために「たたかう」人びと。
平和をつくる「活動家」たち。
戦争を知っている人たち。

8日の青年分科会には谷口稜曄(すみてる)さんが来てくださいました。
前日の「青年のつどい」にも来てくださり、少しだけ話してくださったのですが、それが上の写真。
腕の汗!
80歳ですよー

原爆で背中を大やけど、1年9ヵ月にわたる闘病生活により、ひどい床ずれに。
谷口さんは背中もおなかも、ひどいケロイドや肉がえぐれるなどしています。
その跡を、シャツを脱いででも直接見せ、伝えようとします。

つどいでの発言が終わってすぐにあいさつに行ったとき、少しおしゃべりしましたが、床ずれによって表に出てしまった骨を触らせてもらいました。痛々しい。

そして翌日8日、分科会での谷口さん。


分科会のはじめに話してくださった、東京在住、広島原爆で被爆した岩佐幹三さん。


沖縄戦で右腕を失った、静岡在住の高橋潤二さん。
もう89歳になるのでは…。
平和行進も歩くし、署名集めも一軒一軒訪ねて取り組む。


話の内容は紹介しきらんですが、とにかくすごい老人たちです(あえて「老人」と言わせていただくのですが)。
こういう人たちが日本の平和運動を築き、そして世界に影響を与えてきたのだと思います。
戦争が何たるものか、伝えてきたこの人たちのメッセージを、これからどんな言葉で継いでいくか。
たいへんな課題ですが、自分こそが継ぎたいとも思います。

がんばり続ける被爆者

2009-08-16 21:19:00 | レポート
8月6~10日、長崎へ行ってきました。
原水爆禁止世界大会に参加するため。

青年を対象にした企画準備とあわせて取材など、いつものことながらバタバタしました。
課題をたくさん残しながらも、感動の場面もたくさん。


ひとつは、9日の閉会総会で、被爆者である松谷英子さんと中山高光さんが壇上に上がって話したこと。

松谷さんの顔を拝見をするのは、実に久しぶり。
実は青年分科会にお呼びしたいとも考えていました。
でも閉会に登場されるとは知らんかった!

松谷さんは3歳のとき長崎原爆で被爆。爆風で飛んできた瓦が頭に当たり、右半身まひなどの障害を負いました。
原爆症認定申請するも2度に渡り却下、88年に国を相手に裁判を起こします。

多くの被爆者が原爆症による後遺症に苦しんでいるにもかかわらず、国はそれを原爆のせいだと認めず、彼らの暮らしを保障することを拒んできました。
現在たたかわれている「原爆症認定集団訴訟」のさきがけともなった、松谷訴訟。

長き裁判の末、2000年7月、最高裁で松谷さんの勝利。
当時大学4年だった私は、本当に感動した報でした。
直後8月の原水爆禁止世界大会で、これで夢だった赤いハイヒールを履ける―そう力強く、全身で話す松谷さんの姿に号泣しました。


松谷さんはあの小さな体で裁判を10年以上もたたかった。1・2審ともに松谷さんが勝利したのに、国が控訴・上告したためです。
現在の集団訴訟も、国は時間ばかり延ばしている。


松谷さんや中山さんの主張は、日本政府が始めた戦争によって、アメリカ政府が投下した原爆によって、多くの市民が原爆被害に遭った。それぞれの責任があるはずだ、と。

松谷さんは、国家補償の被爆者援護法をつくるべきだ、それが「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないよう」とする日本国憲法にふさわしい、と話しました。
中山さんは、日本の真珠湾攻撃やアジア侵略にも触れ、戦争被害者の連帯について話しました。

高齢でたくさんの病気を抱えながらも長年被爆者援護と核兵器廃絶の実現のために運動されてきたお2人は、「皆さんとともにがんばりたい」「がんばりまーす!」と、最後に付け加えました。


がんばってきた人が、なおもがんばると言う。
我が身に突きつけられる、じゃあ私は?と問わずにはいられない、2人の姿でした。

終戦の日の靖国神社

2009-08-15 18:22:49 | 日記
 8月15日は靖国神社へ行ってきました。

 ここ数年、靖国が注目されるようになったのは、小泉首相(当時)が参拝を公言してからでしょうか。静かにお参りしたい人もたくさんいらっしゃるとは思いますが、マスコミや物見遊山もたくさん来ています。私もそのクチか。

 見たこと聞いたことを、ダラリと時系列に紹介します。

 9時半過ぎ、待ち合わせていた友人の皆さんと合流。まずまずの人だかり。

 能舞台前が騒がしい。10時から白鳩の放鳩式「日本の声―英霊に感謝する集い」が行われるためです。主催は靖国神社白鳩の会。“英霊に「ありがとう」の感謝の言葉を唱和し純白の鳩を大空に放つ”ことが目的のよう。
そこに鳩山邦夫が来ていました。(記者に促され)鳩にチューする鳩山氏…
 

 10時半から、参道の特設テントで、「英霊にこたえる会」と「日本会議」の主催による「第23回戦没者追悼中央国民集会」が開催。全航空幕僚長の田母神俊雄氏もあいさつするとな。

 開会前、テント横で「陸軍大尉」の姿をした男性。刀(もちろんレプリカ)を振りかざし、注目を集めていました。
 「ご自分の軍服ですか?」と声をかけると、終戦時は小学6年で、軍隊経験はないとのこと。村山談話はシナの陰謀だ、日本は今にシナに支配される、日本は1945年8月15日の前に戻るべきだ、田母神閣下は憂いておられる…など、ドドドドドと言葉が続きました。

 そして10時半。開会の辞、国歌斉唱、神社拝礼。
 次がびっくりプログラムですが、「終戦の詔書」拝聴。つまり天皇のいわゆる玉音放送を、直立・最敬礼で聞くわけです。デジタルリマスター?かわかりませんが、クリアな音でした。しかし直立不動でがんばって聞いているのは、集会テントにいる人々くらい。神社から迷子のアナウンスがあったり、近くで軍歌を浪曲ふうに歌っていたり。
 その後、田母神氏や金美鈴氏のスピーチ、「海ゆかば」斉唱などあったようですが、暑すぎて退散してしまいました。

 境内の店で買ったお好み焼きを、麹町警察署のテントで食べる。
 午後になると人がどっと増えてきました。

 大灯篭には、軍服を着た人々が。老いも若きも。
 その様子を眺めながら、「あれはいついつの軍服で、位は…」とブツブツ話していたおじいさんとちょっとおしゃべりしました。1932(昭和7)年生まれ。軍事教練で竹やり訓練をしたことや、徴兵から逃れることなど考えもしなかったこと、戦争に行くのが普通だと思っていたことなど、こちらが質問したわけではありませんが、いろいろ話してくれました。

 大灯篭前で軍服を着ていた方は1924(大正13)年生まれ。曰く、南方戦線の部隊、中尉の服装だそうです。南方の軍服は薄手らしい。なるへそ。でもその方の終戦は習志野。軍服は自前ではなく、ただ銃ケースや小物入れは自前のものを腰に下げていました。銃ケースにはピストルが。レプリカと思うけど。
 「他の日には着ないが、8月15日だけは軍服を着て靖国へ来るようにしている。それが死んだ者へのせめてもの供養だと思うから」

 軍服を着た老若集団が、整列して拝殿へ向かいます。若者(といっても50、60代?)が銃の構え方を指導されるなどしていました。鉢巻を巻いた女学生姿の女性も。

 拝殿前から神門までは、ずらーりの行列ができていました。まるで初詣の混雑もよう。老人などは、「ありゃーーー」と呆然とする姿もありました。

 日陰で休んでいた82歳の男性。埼玉県・川越から。
 終戦時は18歳、勤め先から軍需工場へ徴用されていました。自宅で玉音放送を聞いたときは「やっと終わった…負けた…何だか複雑な気持ちだった」といいます。靖国には特に毎年来ているわけではなく、高齢でもあるので元気なうちにと、ふと今朝思い立って出かけてきたとのこと。
 「戦争に行った人に罪はない。遺族の中には合祀に反対の人もいるのでしょうが。戦争で亡くなった方を思う気持ちがあってもいいと思う。靖国が次なる戦争への備えとは考えにくい。戦争はもう起こさないでほしい。起きないと思うけど…」
 「戦争はどんなことがあってもやっちゃいけない。かつては血気づいて戦争に突入したが、原爆や沖縄戦の前に、もう少し早く終わってほしかった。どうせ勝てっこないもの」
 「軍服着て軍旗持ってラッパ吹いて…(境内にいる)あの人たちは右翼とは違うよ。僕たちが若いころは、あの風景が普通だった。特に懐かしいなあとは思わないけど、軍服姿は目に焼きついている」
 東京大空襲の話、樺太に抑留された兄が共産主義に「洗脳」され、帰国後話が合わなかったことなども話してくれました。



 靖国は、戦争の「感覚」を知ることのできる場所だなあと感じました。ここには、若者に戦争を伝えようという老人もたくさんいます。
 川越から来た老人は、靖国が次なる戦争に備える装置とは思えないと言いましたが、戦争体験者にとっての靖国と、戦争を知らない新世代にとっての靖国には、大きな違いがあることを実感しました。