心臓を打つ

２月７日、７週目突入。病院へ行く。
初めての受診で胎のうを確認してから１週間目だ。医師からは、毎日どんどん成長するよと言われていた。

まだ全く人の形はしていないけど、心臓が鼓動を打っているのを確認した。元気ですよと言われ、うれしいけど万歳するわけにもいかないので、ふつふつと感動を噛み締めていた。お股を広げながら。



この頃、腹がチクチク痛む。そして頑張りすぎると腹が張る。医師には、「妊婦は家でダラダラ過ごした方がよい」と言われる。流産も勤務している人に多い、とも。

翌日からは埼玉で１泊合宿。仕事で。無理はしないでおいたが、大雪の中を何往復もしたりしたので、やや冷えてしまった。

胎のう確認

１月30日。産婦人科を初めて受診する。
市内の出産もできる病院を探し、口コミなどを見て決めてみた。でもどの病院でも相性は人それぞれらしい。予約はできない。

緊張の初受診。検査薬で調べたかどうかを聞かれた。

超音波で、胎のうがばっちり見えた。
お医者さんは胎のうを示し、「確かに妊娠してますね」と教えてくれた。ドラマのような「おめでたです」とか「おめでとうございます」という言葉はなかった。
とってもうれしかったが、「妊娠しているに違いない」と思い込んでいたので、安心にも近い感慨と、それでもやはりほんのり感激した。

この頃、すでにつわりのような症状が出ていた。吐くほどではないが、気持ち悪い日が続いた。乗り物も食事もつらかった。

実は早すぎたようだが、病院を出たその足で市役所へ向かい、妊娠手帳をもらう。そういうものだと思っていた。電車がつらかったので、マタニティマークも早くほしかった。でもマタニティマークはJRなどでももらえることを後で知る。

さらにそのまま、バスの定期も購入する。自宅から駅まで約５キロの道のりをそれまでは自転車だったが、医者にもよくないと言われたのですっぱりやめてみた。

この日は平日だったが、代休をとっていた。
しばしカフェでバナナヨーグルトを飲み、感慨にふける。本屋で買った初めての妊娠本をちらちら見ながら。
そのうち相方と合流し、お祝いの寿司を買って帰ったのであった。

着床する

受精はおそらく2014年の初めごろ。
前回の月経開始日が2013年12月15日。
あまり赤裸々に書かなくてもよいだろうが、その確率の高さはすさまじいものだった。受精率が。詳細は割愛するがほんとに。

兆候は表れた。基礎体温が高温期に入るころではあったが、いつもよりかなり高い日が続いた。ネットで調べると、受精、着床の兆候の一つに体温がいつもより高くなるという。

が、はっきりわかる前に出張へ。１月７～14日、沖縄・名護へ。市長選が行われていた。その間は一応アルコールは控えつつ、ハードというほどではないがそれなりにせかせかと動いていた。
毎日体温は測り続け、いつも以上の高温に「成功かな」と思い始めていた。ただし期待のほうがかなり大きいので、気持ちを抑えながら予感を秘めていた。

１月20日、腰周りやお尻にじんましんが出る。ネットで見ると、妊娠初期に湿疹が出ることもあるという。

月経は前月15日だったが、いつも遅れがちなので、じっと耐えてみる。
24日、もうよいだろうと思い、妊娠検査薬「Doなんとか」を680円で購入。２つ入りにするか迷ったが、ここは1つ入りに。

自宅で緊張しながら試みると、結果は陽性。
相方にメールで報告。
うれしすぎて表現の仕方がわからなかった。

基礎体温をつける

結婚したのが2010年５月、子どもは夫婦ともどもずっとほしかった。というか私は結婚しなくても子どもだけはほしかった。現実味はなかったけども。父方のヘンなおばにも、結婚はしなくても子どもは作っておいた方がいいよ、なんて勝手なことを言われたものだった。

幸いよい相方に恵まれ、結婚するも、故ありて子作りにはなかなか取り組まなかった。

相方には産婦人科へ行けと詰められる日々。しかし二の足を踏む私。女性外来をちらほら探したが、保険外診療であったり、週１平日昼間しかやっていなかったり。行きづらいことを理由になかなか踏み出せなかった。

基礎体温を記録し始めたのが10月ごろ。 昔つけかけたこともあったが、今回はタブレットのアプリを活用し、楽に記録できたので続けられた。
高温期、低温期など、バイオリズムがめきめきわかってとてもおもしろい。法則通りなので、自分の体は快調なのだろうな、ということも想像ができた。

ご懐妊を記録

ただいま妊娠21週の終わりごろ。
初めての妊娠で不安だらけだが、最近ようやくやみくもな不安はなくなってきた。が、少し調子に乗ってきた。かも。
私にとっては大イベント、大ドラマなので、きちんと記録してゆこうと思う。
そして将来子がグレたら、見せてやるのだ。
ところでグレるって何語だろうか。

先週病院に行ったところ、ついに性別が判明した。チンチン見えた！というやつだった。

これから少しずつ、妊娠初めから振り返ってゆこうと思う。