林野庁は、2019年度の日本の森林が
吸収したCO2の量は4,300万トン、
ピークの5年前と比べて約2割減少した
と推定しました。
樹齢が40年に達し、成長が落ち着くと
CO2の吸収量が頭打ちとなります。
戦後に植林した森林が50歳を超えたのが、
CO2吸収量の減少につながっています。
世界的なウッドショックでも川上の立木
価格は低迷したままで、採算が合いません。
手入れをされていない森林は、国際的に
CO2吸収源と認められず、日本の温暖化
ガス削減目標に寄与しません。国内の
人工林約1,000万ヘクタールのうち、
2割が吸収源に算入できないとの見方も
あります。足元のビジネスが厳しいうえ、
伐採や植林など数十年単位の事業になるので、
林業の再生は困難を極めます。