中国の粗鋼生産は、年8億トンほどで
推移していましたが、2019年1-7月は
5億7,700万トンと過去最高のペース。
通年で10億トンも視野に入っています。
2015年頃に過剰生産により価格下落を
招き、市況を悪化させました。余分な
生産能力を輸出に振り向け、鉄冷え
不況を世界中に波及させて非難を受け
ました。政府が余剰能力の削減を指導
した結果、中国メーカーは2018年まで
余剰生産能力を1億5千万トン削減しました。
一方、これから新高炉が稼働を開始します。
2019年に1億8千万トン、2020年に6,200万
トンの稼働が予定されています。政府の
生産抑制の通達は遵守されないことが
危惧されます。