メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

My コロッケ ノスタルジー

2019-06-28 22:15:46 | 家族

日本だろうが、アメリカだろうが

ヨーロッパのどこかだろうが

メイおばさん、なぜか突然食べたくなるのが「コロッケ」です。

 

子どもの頃は「コロッケ」は家で作るものではなくて

ご近所のお肉屋さんまで買いに行くものでした。

 

「メイ、今日のお夕食、 何が食べたい?」

「コロッケ! 私が買いに行く!」

 

そんな会話の後で、母が私にお金を持たせて

心配そうな顔で後ろ姿を見送ってくれた場面を

まるで古い映画のように思い出します。

これもまた、「教育」の一環だったのかもしれませんが

メイおばさんにとっては、心踊る経験でした。

 

今ではもう故郷の町にあのお肉屋さんはないでしょうし

「コロッケ4つください!」なんて言う子供に

「はいよ、気をつけて帰るんだよ。

 ひとつおまけしとくよ。」

などと言って、揚げたてのコロッケの袋を渡してくれるような

おじさんなんて、いないかもしれません。

 

もちろん、ここアメリカでは

「コロッケ屋」さんなんてあるはずもありませんし

いつも行く大きなスーパー「Whole Foods」にだって

「コロッケ」なんてありません。

 

とならば、自分で作るしかありませんから

メイおばさん、食べたくなるとせっせと作ります。

そしていつしか、生粋アメリカ人のメイおじさんも

すっかり「コロッケ大好き人」になってしまいました(笑)。

 

メイおばさんが献立に行き詰まって

「ねえねえ、何か食べたいものある?」と聞くと

メイおじさんが答えます。

 

「う〜ん、『コロッケ』がいいかな。」

 

と言うことで、昨夜は「コロッケディナー」になりました。

 

こちらはワカモレ

使ったのはアボカドを3つとレモン、お塩だけ。

レモンは味を引き締めるためだけではなく

すぐに変わってしまうアボカドの変色を防ぐため。

 
買い物に行く時間がなくて

いつもよりはちょっと寂しいテーブルになってしまいましたけれど

いつものように、今日のこと、明日のこと、明々後日のこと

過ぎ去った過去やら、これから迎える未来のことを話しながら

一緒にいただくお夕飯は決して当たり前のことではなく

人生の恵み、そして宝物。

 

歳を重ねるにつれて、そんな当たり前の時間に

感謝をするようになりました。

夏至は過ぎたものの、まだまだ外は暗くなりません。

そろそろ9時にさしかかると言うのに

窓の外が美しい夕映えに染まっています。

それにしても、なんて面白い雲の形でしょう!

まるで遠くの町の蜃気楼のよう。

 

時と共に空の色も、雲の形も変化していきます。

それでも、まだメイおばさんには

遠くの町の蜃気楼が見えました(笑)。

 

 ところで知ってた?

コロッケって「大正の三大洋食」のひとつだったんですって!

じゃあ、あとの二つは何だと思う?

「カレー」と「とんかつ」!!

 

 


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