メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

プーさんが大好きなカトルストンパイ

2016-01-16 23:33:28 | レシピ

いつの間にやら、ずいぶん大きな輪に広がったメイおばさんの家族には
ミニーマウスとクマのプーさんが大好きな小さな女の子がいます。

今日、みんなが集まって小さな女の子のお誕生日を祝いました。
ポットラック、つまり持ち寄りのパーティーです。

「何にしたらいい?」

と聞いたら、すかさず「この間のローストビーフ!」と叫んだのは
小さな女の子のお兄ちゃんです。

暮に我が家のパーティーで初めて炊飯器で作ってみたローストビーフが
よほど気に入ったらしく、こちらの懐具合など気にもせずに
「ローストビーフ!」

仕方がありません。
昨日からお肉を漬け込んでおいて
今朝また例のローストビーフを炊飯器で作りました。
二回目の今日もきれいにできましたよ。


もう一品は何を持って行こうかしらと考えて
今日の主役の小さな女の子が大好きなプーさんの本に出てくる
パイを焼いていくことにしました。

「クマのプーさん」6章の「イーヨーがお誕生日にお祝いをふたつもらうお話」の中に出てくる「カトルストンパイ」です。

誕生日には最適ではないですか!

「プーは、大きな石の上に腰掛けると、このことをようくかんがえぬこうとしました。イーヨーのいってることはまるでなぞみたいです。そして、プーは、とても頭がわるいので、なぞなぞは、あんまりおとくいではないのです。で、プー、なぞをとくかわりに、カトルストン・パイという歌を歌いました。

カトルストン・カトルストン・カトルストンパイ
スズメは、はえないが ハエはすずめる
ぼくになぞをとかせたら ぼくは答える
カトルストン・カトルストン・カトルストンパイ」

全く意味不明ですけれど、名翻訳家の石井桃子さんならではの機転(笑)。

子どもの頃にこれを読んでから、メイおばさん、ずっと考えていたんですよね。
「カトルストンパイってどんなパイなんだろう?」って。

そうしたらなんと、数年前にアメリカの田舎町の古本屋で
『Winnie-the-Pooh's Cookbook』という料理本を見つけちゃったんです。
しかもその中に「Cottleston Pie(カトルストンパイ)」があったんです。

あいにくと、本はアメリカの家に置いてきてしまいましたけれど
中味はしっかり頭に入っていますからね
今日も作って運びましたよ、プーさん大好きな小さな女の子のために。

とても簡単なパイです。
それなのになかなか美味しくて、まず失敗なく作れます。
ぜひお試しになってみてくださいな。

□冷凍パイシート 1枚
□ハム 一口サイズの角切りにして4分の3カップ
□玉子 3個
□塩 小匙4分の1杯
□胡椒、ナツメグ少々
□バター 大匙1杯半を刻んだもの
□おろしチーズ 2分の1カップ
□緑オリーブ、赤パプリカなどの色のきれいなもの 適宜

1. パイ皿にオリーブオイルまたは溶かしバターを薄く塗り、延ばしたパイシートを敷きます。

2. 底をフォークでつついて穴をたくさんあけます。


3. パイ皿にハムを敷き詰めます。


4. ボールに玉子、生クリーム、調味料を入れてよくかき混ぜます。


5. これを3のハムの上からまわしかけます。


6. バターとチーズを表面に散らします。


7. 170度のオーブンで約40分、パイが膨らんで来て茶色く色づくまで焼いてください。


8. 表面にオリーブやパプリカなどのみじん切りを散らして彩りを添えましょう。


これだけです。パイというよりはキッシュに近いかなあ。
蜂蜜は使いませんけれど、プーさんが大好きだったみたいですよ。
だってあんなへんてこな歌を作っちゃうぐらいなんですから(笑)。

プーさんが大好きな小さな女の子も、大好きでした。
トッピング次第でがらりと表情が変わりますので
どうぞ遊んでみてくださいね。


読んでくださってありがとうございました。
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