メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

白洲家の食卓~武相荘の海老カレー

2015-11-15 23:21:45 | グルメ
ずっと長い間、気になっていた場所がありました。
何冊かの本で、その暮らしぶりや人となりを知るほどに
次に日本に帰った時こそ足を運ぼう、運びたい、と思いながら
時間ばかりが過ぎて行き
昨日、そぼふる雨の中、やっと実現することができました。

白洲次郎・正子夫妻が
戦前からお亡くなりになるまで住んでいた
木々の間の茅葺の屋根の古民家、「武相荘(ぶあいそう)」です。


日本を知り、世界を知り
美と粋を知り、本物を探求する夫妻が住んでいらした家は
2001年に夫妻の長女、牧山桂子さんによって公開に踏み切られました。
これまでに約70万人もの人々が訪れたと言います。

昨年12月には、白洲家の料理を再現したレストランも開かれました。

私たち、もちろんここでランチをいただきましたよ。


メニューの中から選んだのはやっぱりこれです。


「母の兄である伯父がシンガポールに行った際に友人の家でごちそうになり作り方を教わって来たというカレーです。彼は料理の作り方など興味が無い人でしたのに、よほどお気に召したのか作り方を書いて来たそうです。それ以来、我が家のカレーはこれになりました。」(白洲正子)

海老カレーです。

トレーの上に載っているのは
ライスとキャベツの千切り
蓮根と人参とキャベツとサツマイモがたっぷり入ったスープ

4種類のコンディメント(薬味)と


プリプリ海老がたっぷり入ったカレー


マイルドで優しいカレーです。
お野菜たっぷりのスープは嬉しく
ライスの量もほどほどで
お洒落で美味しいメニューでした。

お値段は2100円。
プラス200円で美しいカップに入った美味しいコーヒーをいただけます。


お食事を運んで来た方が

「晴れた日ももちろん美しいですけれど
今日のような雨の日の緑はまた格別ですよ。」


と言うように
しっとりと落ち着いて
この家、この場所に流れていた長い長い時間と
白洲次郎さん、正子さんの息遣いを感じさせるような
特別な雨の日でした。

旧白洲邸 武相荘
東京都町田市能ケ谷7-3-2
(小田急線鶴川駅下車北口より徒歩15分)
レストランは11時~20時30分
ミュージアム、レストラン共、月曜定休
入館料1050円


読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
       ↓
       ↓


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。