参考
01、(都市でも農村でも)至る所で結合された個人の活動、互いに依存し合った過程からなる複雑な活動が個人個人の独立した活動に取って替わってきつつあるのです。しかし、結合された個人の活動ということは即ち組織ということです。しかるに、組織は権威なしにやって行けるでしょうか。(エンゲルス「権威論」、鶏鳴双書20、9頁)
02、組織というのは複数の人間が共通の目的のために作ったものですから、その目的に合わせて組織される本性を持っているわけです。ですから、第2の命題として、「規律の中にその組織の性格が最もよく反映される」という命題が出てくるのです。(「ヘーゲルと共に」鶏鳴双書20、17頁)
03、だいたい十人集まれば十色の考え方がある。それを1つにまとめる必要はさらさらないのであって、十色の考え方から十色の行動が出て来てもよろしい。バラバラになることによって、バラバラに行動することによる運動の弱みと、無理に1つにまとめることによる弱みと、それを1人1人が秤にかけて判断すれば、随分色々な考え方が出てくる。お互いに邪魔にならなければ、トコトンまで自分の考えた事をやる。それが現在の住民運動の到達した1つの結論であります。(宇井純「公害原論」1、亜紀書房169頁)
関連項目
規律