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浜松行革審は茶番劇

2011年10月23日 | ハ行
 01、中日新聞ネット版(2011年10月19日)

 浜松市の第3次行財政改革推進審議会(会長・御室健一郎浜松商工会議所会頭)の最終公開審議が18日夜、同市中区であり、審議会側が提言してきた行政区割りの再編に向けて、12月末までに詳細な工程表を示すように求める答申を、鈴木康友市長に提出した。

 行政区割りの再編をめぐっては、第2次行革審が2009年7月に現行7の行政区を3程度に削減するべきだとの意見書を提出。第3次行革審も昨年12月の中間答申で、検証過程を公開し、方針の公表時期を明確にするよう迫ってきた。

 答申は、市の対応を「取りかかりが遅い」と批判。工程表の明示のほか、住民投票の早期実施に向けた検証の開始、中、東、西、南の旧浜松市を中心とする4区を先行して再編し、その後他の区を再編する「二段階論」を検討するよう求めた。

 このほか答申は総人件費の削減目標を設定し、正規職員5000人体制を目指すことや、市営住宅の廃止・集約化、外郭団体の廃止・統合の推進なども盛り込んだ。

「早急に示したい」鈴木市長

 答申を受けた鈴木康友市長は「最終的には住民投票に付していきたいが、工程表を策定していく」と表明。提示の時期については終了後、記者団に「いつとは言えないが、早急に示したい」と述べた。

2012年度末期限にフラワー公社解散迫る

 「我慢の限界。閉鎖を含めて施設の方向性をはっきりしてください。高額の負担金も止めていただきたい」。18日夜に最終回を迎えた浜松市第3次行財政改革推進審議会(行革審)は市側に、フラワー・フルーツパーク公社の資産を2011年度末までに市に移し、2012年度末に解散することを要求。幾度も議題に上がった同公社の問題で、期限を切って解散を迫った。

 行革審が近接する動物園とフラワーパークの統合を提案したのは、2006年3月の第1次行革審の時。市は5年たった今年5月にこの案を受け入れ、一帯を舘山寺総合公園として整備する方針を示した。

 「5年以上たって初めて意思表示された。その後どうなっているのか、いまだ何も聞いていない」。山本佳英委員は市側に詰め寄った。

 市がつぎ込んだ負担金は設立以来100億円以上だが、入場者は減り続けている。答申では、フラワーパークについて、動物園との一体化と公募による指定管理者制度の導入、借地の返還と年度内に工程を明示することを提示。フルーツパークは閉鎖も含めた方向性の再検証と、方針決定までの最低限の経営維持を求めた。

 今回、行革審が明確な結論を求めた背景には、行革審に対する「空気」の微妙な変化がある。論点が出尽くし、2次までと比べて存在感が薄れてきているとの指摘も出始めており、冒頭、御室健一郎会長は「前会長(鈴木修・スズキ会長兼社長)と比べ、市民は迫力不足、つっこみ不足も若干感じられたのでは」と振り返った。

 ある委員は「行革審に対する批判もあるのは知っている。その上でどうしたら良いかという話も出た」と、答申のトーンを強めた思いを明かした。

 ただ、こうした思いがどれほど市側に届いたかは微妙。ある市幹部は「そのまま実行するのではなく、行革審の精神をいかに実現するかが重要。フラワー・フルーツパーク公社の件でもいきなり解散は難しい」と話した。

 02、感想

 第1次行革審(会長・鈴木修氏)は当時の北脇市長と決裂しましたが、第2次(鈴木修会長)も第3次(御室会長)も鈴木康友市長支持です。これだけやる気の無い事が分かっているのに、市長を支持する方がどうかしています。市長がノラリクラリとしているのは当然です。

 それに行革審には行政というものが分かっていないと思います。答申に従って、過疎地の学校を統廃合した結果はどうですか。過疎地は一層さびれました。過疎地の人口を増やし、活気づけるのが本当の行政であり、そのための提言をするのが行革審ではないでしょうか。北遠では「鈴木康友さんより北脇さんの方が好かった」という声が多いのもこの辺に根拠があるようです。

 03、関連項目

 行革審はどこが間違っているのか