植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

頼りにされるうちが花 花が咲いたら土に埋めろ

2023年07月31日 | 植物
ちょっと考えただけですが、どういうわけか最近「頼まれごと」が増えております。
頼まれ事とは、ワタシにとっては①事前に予定はしていない ②こちらから望んだわけではないない ③基本儲からない ④ワタシでなくても出来る といった定義になります。

①は中にはどうせ来るだろうなというのも含まれております

このひと月だけでも
・お祭りの子供神輿の休憩所設置・車など二晩置かせてくれ
・ある書道の指導者さんからのご自身とお弟子さんなど落款用の篆刻作成
・お寺のご住職からの、増えすぎて困っているメダカの引き取り
・(昨日のブログで触れた)境界線の確認
・書道の師匠の教え子である音楽家さんのロゴに使う印の作成
・ご近所さんからのワタシのゴルフグループへの仲間入り
・かつての勤務先の上司からのビール工場見学への動員
・見知らぬバイカーから、マイガーデンに植えてある「チユウキンレン」「カンナ ダーバン」の株を分けてと頼まれる
・かつてお世話になった銀行の役員さんが亡くなって「しのぶ会」の企画

等々で、赤字は結末がまだつかないもの、であります。勿論家内や子供たちからの依頼事項や、こまごましたものは含みません。ワタシはなにかと多忙で、一応会社経営者となってはおりますが、義理もあり、いくらかは人助けになるかな、と出来るだけお引き受けしているのです。

そして昨日は、そのご近所さんから鉢植え二つをなんとかして、というお願いが来ました。聞けば、知り合いから貰った「落花生」で、生の種を蒔いて育てていたが、小さなプランターに植えたもので、開花時期になったがこれ以上どうにもならない、「パパさんの菜園に埋めて」との依頼が家内にあったのです。パパさんはワタシ。
それで昨日、玄関先にポンと置かれていた落花生のプランターがこれ。

これまで様々な植物を育て(枯らし)、菜園でも幾種類もの野菜を作りましたが「落花生」を植えたことはありません。豆類は「スナップエンドウ」くらいしかやったことがありません。ツルものは誘引したりヨトウムシなど害虫駆除の必要があり、多忙かつ無農薬を標榜するワタシにとっては苦手の部類に入るのです。

ちょっと調べてみると「落花生(南京豆)」の栽培は、他の豆類と大きく異なるのが、実そのものが土中に育つ、であります。普通、実のなるものは地上で開花し受粉したら子房が膨らみそのまま大きく肥大するという経過をたどります。実はいずれ鳥などに食べられて遠くに運ばれ、糞の中の種から目を出すというのがサバイバル戦術です。

ところが、落花生は受粉するとそこから土に潜り土中で殻と一緒に太る、ということのようです。写真で根っこのようなつるにたくさんの殻付き落花生を見ることがありますが、どう見ても根の一部が根塊のように膨らんだように見えます。よく考えたら根の変形したものの中に実が入るなどはおかしな話であります。落花生は茎の一部から花をつけ、その茎が地表に接したところから根を出して生息範囲を広げる、という戦術をとったのでしょう。イチゴなども盛んにシュートを延ばして子孫・後継者を残すという性質がありますね。

落花生は、その特性から誘引用のネットは不要で、こんもりなだらかに盛った土に地植えする。石灰分を多く使う・肥料は控えめにし、ぼかし肥料など有機肥料を用いる、と書かれております。花が咲いて受粉したらそっと土をかぶせておく、が良さそうです。とりあえず、この夏に休ませている菜園の一角に、消石灰と自家製ぼかし肥料を撒きました。

 そして、よく耕してから20㎝ほどの高さになだらかな山を二つ作って植え付けいたしました。

一つだけ黄色い花が株元についていましたが、これは受粉して大きくなるとは思えません。虫が食ったあとが多いのは豆類にはあるある、でよほど殺虫剤を頻繁に撒かないと虫害はさけられません。

だいたいの植物に共通する作業は、①苗を植えるときは出来るだけ根の周りの土を落とさない ②畝のてっぺんに穴をあけて優しく苗をはめ込んだら、周りの土をどんどんかけて体重を乗せて固める ③強い肥料は避け、根に直接触れないようにする ④たっぷりと水・または少量の液肥を薄めて撒く といったところです。

例年にない気象で、あまりに日照りが続きひと月ほとんど降水がなかったことです。すると土はカラカラに乾燥し、粉末状になっています。これにホースなどで散水すると「土が水をはじいて吸水しない」状態になります。その原理は省きますが、普通の水やりでは表面を流れて行って、表面数ミリしか濡れないのです。前述のように、野菜の多くが少し盛土をして高くなっているのでその表面を滑って周りに流れ落ちてしまいます。

対処方は、植える苗の土に事前にたっぷりと水を含ませる、水やりした後周りの湿った土を集めてそれを盛土にのせて、もう一度水をかけるしかありません。そして、半日ほどたったらまた水をやる、そんなことを繰り返して、苗の根が横や下に延びていくのを助長するよりないのです。
この落花生が、これから花芽をつけるかはまったく不明です。花が咲かなければ当然豆もできません。手間をかけ水をやるだけ無駄になるかもしれませんが、ま、ご近所から頼りにされたのでしょうから、やるだけやってみようと思います。

ひとから信頼されるというのは一朝一夕ではできません。安請負は出来ませんが、相談されたら前向きに対応し、最善の結果が出せれば、と思いますね。
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