植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

犯罪は割に合わない と知らしめることが大事

2022年06月10日 | 時事
先日、見事ドネアを2R,KOで倒した、世界王者井上尚弥 選手の家に、試合当日空き巣が入ったのだそうです。彼は、凄まじいパンチ力とテクニックそしてパンチスピードが持ち味でありますが、相手のパンチを見切る「目の良さ」ガードの固さがとりわけ優れているのです。相手に全く打たせない、当てられてもガードの上でほとんどダメージを受けることなく勝ってきました。残念なことに、そんな彼も自宅のガードは少し甘かったようです(笑)。

「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ 」世の中犯罪者が多くなりました。犯罪は根絶できません。治安が世界一いいと言われる日本ではありますが、やはり反社などを日本から無くすことは不可能で、彼らの犯す犯罪は粗暴犯から知能犯まで多岐にわたります。

S48年頃からほぼ一貫して犯罪認知件数は右肩上がりであります。最近でも、卑劣にも薬を飲まして女性に暴行する奴、給付金を不正受給させて上前を撥ねるやつ、車の中で首を絞めて殺したりと毎日、そんな事件ばかり目にいたします。

現代社会で「性善説」が成り立たないのは自明であります。犯罪が無くならない理由、あるいは増加する理由を考える必要があると思うのです。一番根底にあるのは貧困、世の中の貧乏が引き起こしているのでありますが。

まず、特殊詐欺からネット犯罪など戦後まもなく出来た刑法などの法律が世の中の進歩や、犯罪の巧妙化・ハイテク・複雑化についていっていないのです。その、適用する罪名・量刑も「前例主義(判例主義)」に依るため、今までにないような犯罪に当てはまらず、自ずと罰も甘く軽くなっています。

次に、検挙率が低くなったのです。殺人など重大犯罪こそ近年急激に改善されていますが、全体の検挙率はだいたい33%、3件に1件しか検挙されない勘定になります。これには、軽犯罪などの軽微なもの多いので、後回し・見逃されるケースが多いとはいえ、警察の捜査能力の低下、士気の低下も影響しているように思います。警察官の不祥事や犯罪も多いでしょう。

最も大きな要因は、犯罪の重さと量刑・刑罰のバランスがとれていないことに由来すると考えています。特に経済犯罪や詐欺罪は「やったもん勝ち」、仮に捕まっても、せいぜい10年以内の実刑で済みますし、仮釈放で数年刑期が短くなったりします。すると、もし被害額1億円の横領や詐欺で5年の懲役刑を「仕事」と考えたら、年収2千万円、いや、その収益には税金や社会保険料などを払っていないので、実際は年収3千万円以上の稼ぎとなります。

そしてその半数が捕まらずにすむのなら、こんなおいしい職業はありません。濡れ手に粟の経験をすると、汗水たらして仕事することは馬鹿らしくなるのでしょう。捕まってもいいように、だまし取った金を隠し刑期が終えたら密かに持ち出して高飛びしますな。

やっても割に合わないように刑法を修正する必要があるのです。例えば、被害金額を給料換算して、刑期を算定する、一億円なら恐らく最低でも30年位の懲役です。勿論、お金を返せばその分減刑でいいでしょう。使った金が巨額で回収できないならば「終身刑」、つまりせっかく隠した金も一生使えないようにするのです。

そこで、給付金詐欺のお父さんがインドネシアで逮捕されました。10億円ほどの不正受給を主導的に指南し、奥さん子供と仲間でセミナーまで開いていたそうですが、当然ほとんどの金は申請代行相手の名義人たちに配られ、自分たちは手数料を貰っていたのです。仮に、それが1割として1億円、申請や税務申告、セミナーの費用、共犯者も数人いるようでそちらに分配したら、二、三年がかりで自分には2,3千万円しか残らなかったのではなかろうかと思います。妻と離婚したのも露骨な資産隠しですが、家族が共犯で逮捕されたら豪邸も売り払って被害金の補填に充てられるでしょう。

結論としては割に合わない犯罪であったのです。彼は、既に詐欺罪の前科があり、その前は水商売・不動産投資でかなり稼いでいたそうです。合法な仕事で十分人並み以上の生活が出来たのに、電力開発という危ない商売に手を出し、今回の逃亡先では魚の養殖で一儲けをたくらんでいたそうであります。商才を生かしててまじめにやっていれば、年収1千万円位は楽に稼げて、いっぱしの実業家でいられたのに。

そういえば、あの阿武町の誤送金でカジノに送金した、と逃げ回って逮捕された若者も、自分は、それでいい思いをする間もなく、ほとんどお金が残っていないまま起訴されることになるでしょう。勤め先を失い、名前と顔を晒され、前科がついただけで、なんの得も無かったのです。

ワタシは、悪いやつを実社会で山ほど見てきたので、「性善説」には与しません。しかし、悪事をたくらみ犯罪を犯すより、まともにコツコツ働いて普通に生活していれば、その方が損得勘定ははるかに上を行くことを学んであります。「正直者が馬鹿を見る」などと信じてはならないのだと。


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かくかくたる戦果 ジャガイモ収穫せり

2022年06月10日 | 植物
今朝も4時半に起きて野良仕事であります。
スイカのツルが伸びてきたので、これを這わせるように誘引用「ワライラズ」を敷かなければなりません。15坪足らずのワタシの狭小菜園では、先に植えた野菜を収穫しなければ、次の野菜は植えられませんが、時期をずらして計算して順番に大きくなり収穫出来るころには次の野菜が伸びたり花が咲いたりするようにしております。
通称「七色畑」であります。

茄子やキュウリ、ゴーヤ・トマトなど定番の夏野菜は既に、スイカやジャガイモ・レタスなどの隙間を埋めるように植え付けし、実をつけ始めております。この間に雑草とスイカのツルが這ってきているのです。

それで、まずにんにくを全部収穫しました。ニンニクは9月植え付けで、翌年6月収穫と、なかなか時間がかかる野菜なのです。それで国産ニンニクは高価であります。ましてワタシはブランド「ホワイトろっぺん」などを無農薬・有機肥料で育てているので、ご近所や身内で「大変美味しい」と好評なのです。中国産の安売りニンニクはどんな風に栽培され、どんな農薬が蓄積しているか怖くて口にできません。

更に今朝は、ジャガイモのほとんどを収穫いたしました。梅雨になるともう生長するより葉や芋が傷むのを心配した方がいいのです。昨年掘り残したジャガイモから勝手に生えてきたものもありますが、これは少し青いのでもう少し残そうと思います(笑)。早起きは三文の得、今回は期待以上の出来でありました。天候不順で野菜の出来が悪く値段が高いと聞いておりましたが、大きさ数ともに大量でありました。これはその一部です。
ジャガイモは、でん粉がほとんどで血糖値を上げるので、あまり食べられません。ご近所に配るのが大半でありますが、お返しがある「物々交換」というシステムが当地では残っておりまして、肉じゃがやシチューに化けて戻ってきたりします。今朝はジャガイモをあげたら、トウモロコシ2本ゲット!楽しいですね。

これで、雑草を抜き地ならししたら、ワライラズを敷いて、スイカの蔓を乗せます。開花した雌花を探して人工授粉します。いろいろ育てながらも、畑を休ませるのは大事なのです。ワライラズを敷いている間、およそ3か月は休ませることが出来ます。

これで、フェイジョアの人工授粉とメダカのエサやりをしたら、ようやく趣味の篆刻に掛かるとしましょう。


今朝、「ワライラズ」を敷きました。「スイカ回廊」にいたしました。ジャガイモと雑草を除きすっきりしました。これで一安心です。

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