植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

傘を差したトマト 段ボールを纏うセロリ

2022年06月07日 | 植物
腰が痛みます。数十年抱えた持病なのでワタシの戦友みたいなもの、死ぬまで付き合っていくしかありません。

 どうやら梅雨に入ったようです。朝から赤ちゃんメダカの世話をしておりました。不安定ながらも今日はいくらか外仕事が出来そうですが、懸案のスイカの人工授粉や菜園の草取りは難しいのです。腰の痛みのせいもありますが、雨で湿った畑に入るのは禁物、土を固くし根を傷め、衣服は濡れるやら泥だらけになるやらでいいことはありません。

スイカの授粉は、朝9時頃までに雄蕊を切り取りその花粉を雌蕊にくっつけるのですが、雨に濡れた花同士では着果いたしません。スイカはもともと暑く乾燥した砂漠地帯に自生していた植物で、地中深く根を伸ばし、子孫を残すためにわずかな水分をスイカの球に貯め込みます。雨に浸かると根は呼吸できず枯れてしまうし、その茎や実も水たまりに浸かっていると腐ってしまいます。

雨の季節を嫌うのはトマトも然りであります。南米アンデスの乾燥した山に育つトマトは、プランターなどで、種から一定の大きさまで育つまでは水切れさせないようにしますが、花が咲き始めたら極力水やりは控えます。地植えも同じで高畝に植え付けし、乾燥気味に育てます。根は必死で水分を吸収しトマトの実に栄養分と一緒に送ります。

しかしトマトはとても皮が薄くて裂果しやすいのです。実が大きくなってぱんぱんに膨らんだトマトは、雨が降ると水分が一気に増えて、水っぽくなるだけでなく、裂けてしまうのです。

それで、下の写真、トマトに傘をかけております。大した効果はありません「気は心」といいます、やらないよりましなのです。
周囲は「アイスクリームバナナ」、フェイジョア、「イランイラン」など割合珍しい植物を育てております。

雨は直接関係ありませんが、セロリはプランターで栽培しています。夏のサラダ、炒め物、スープ類に無くてはならないセロリですが、これはなかなか育てるのがコツがいるのです。

植え付けしてからある程度になるまで根の張りが弱く、水やりがうまくいかないと大きく生長できないのです。また、虫が付きやすく太く混みあう株元にナメクジやらハサミムシ、ダンゴムシなど虫たちの巣窟となります。また、日照が多いと葉や茎が固く筋張って苦みも強くなります。スーパーで売っているような白く瑞々しくシャキシャキしたセロリは、素人には簡単に作れないのです。

以前数回苗を植えましたが、美味しく食べられるような野菜に辿り着かなかったのです。今年4,5年ぶりに苗を買い、野菜用の大きめのプランターに植えました。大きくなるまで薄めた液肥を施し、土には少し殺虫剤も混ぜたのです。だいぶ大きくなったところで試しに茎を折り取ったら固くて苦い!。園芸の本なら古新聞を巻くなどと書いておりますが、すると株元の管理が出来ず、虫が湧き柔らかな部分が食べられ糞だらけになります。また、湿り気の為に不衛生となります。葉物は奇麗に作らないと。

そこで考えたのが「段ボール」で囲う、であります。底の部分だけ丸く切り取って葉の上部だけ日光が当たるようにし、半分以上は段ボールで遮光したのです。
こうやっておけば、水やりも簡単ですし、中の様子も確認できます。収穫は外側から順番に少しずつ葉を剥がしていけば1,2か月は食べられる、という計算であります。段ボールが梅雨の雨でぬれてぼろぼろぐずぐずになるだろう?と疑問が湧きますね。大丈夫、へたってきたらまた取り替えます。ヤフオクで品物が届くたびに段ボールも増えますからなんぼでもあります(笑)

今朝は遠巻きに花の写真を撮りました。6月の雨には6月の花が咲く、何の不思議も無く季節がゆっくり進んでおります。アジサイが咲き始めています。


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