植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ささやかな楽しみを持つ

2022年06月29日 | 雑感
ワタシの経営する会社は零細企業、妻と二人だけで、従業員は居ません。給料日は25日で、社長たる家内が給料の大半を貰い、ワタシはわずかなお小遣い程度であります。それも食費として家内に渡すのですが、賃貸している小さな店舗の周囲の、毎日のゴミ拾いや草取りはワタシの仕事で土日も有給休暇もない「ブラック企業」(笑)といえます。

一方で、敷地内の植栽・花壇・緑地・植え込みは自分の好きなように扱えるので、バラや野菜などを植え、花や収穫を楽しむという幸せな日々でもあります。

それでも、給料日に銀行に行って会社の支払いをする社長(家内)は、その日だけはすぐそばの駅ビルの地下に行って「うな丼」を買ってきてくれます。これが給料日限定の、ささやかな慰労の気持ち、鰻好きなワタシにとっては楽しみでもあります。

また、火曜日(昨日)は、週に一度のマッサージの日、知り合いの方に紹介されたマッサージの先生が午前中、バイクにまたがって施術に来てくれます。ブログ・スマホ・篆刻・草むしりなど手先を使い、姿勢が悪く、目を酷使するワタシにとって、その火曜日のマッサージが何よりの楽しみなのです。

こうみえても、普段なかなか過酷で多忙、神経を逆なでされるような人間関係など、人並みのストレスを感じるようになっていますが、すこしづつ楽しみを見つけながらバランスを保つように努めております。

人間の体は、食べたもので出来ています。従って長い期間の食生活の中身によって、人生を健康にしたり、逆に不健全で病気を引き起こす素にもなります。普段口にするものに気を遣うだけで、病知らずで長生きなお年寄りも多いのですね。

一方、人の心の半分はそうした肉体の状況によって、良くもなり悪くもなります。健康的な肉体・食生活・生活習慣によって健全で穏やかな精神を涵養できるのです。もう半分は、それまでの人生経験、悲しみと喜びで造られていると思います。しかし、そうしたものが腐るのも発酵して別のものに昇華していくのも環境と自分の心がけ次第であります。

ワタシは自作の発酵肥料(ぼかし肥料)を年に数回作っています。たい肥・腐葉土・ぬかなどに少しの水分と発酵促進剤を加え、毎日酸素を入れるために撹拌いたします。発酵がうまくいけば、ヨーグルトや上品なぬか漬けのようにかぐわしくなり、植物の肥料としては最上級の効果をもたらします。
 これが、水を沢山入れて湿ったままにすれば高温によって腐敗し、虫が卵を産み付け蛆が湧き悪臭が漂います。同じ材料でも、必要な空気を供給せず、澱んだ水たまりのような環境になれば腐ってしまうのです。

ココロも同じであります。少しの楽しみを見つけるようにしそれを絶やさず、澱むことなく新鮮な空気を送り込み、過剰な水分(感情・怨念)を持たなければ、確実に素材(自分の心や生活)が役に立つものに変わっていくのだろうと思います。

ちょっとしたスィーツ、テレビの番組、誰かとのおしゃべり、などなんでもいいのです。日々ささやかでも楽しみを見出すことが出来れば、だいたいのことには我慢が出来ますね。
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