植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

命の洗濯が出来た

2022年06月04日 | 旅行
那須塩原の、山荘へ行って、九州の高校生の同級生とゴルフ、お酒、マージャン、焼き肉などを堪能してまいりました。大変楽しい3日間でありました。

普段の生活から離れて、悩み事、煩わしい自治会の仕事、植物・メダカの世話、篆刻などを忘れ去って思う存分昔の学友たちと楽しもう、という企画なのです。

スマホという文明の利器でいつでも様々な情報が得られます。しかし、一方そうしたしがらみや日常から解放されるわけにはいかない、両刃の刀でもあります。ゴルフのプレー中は流石にiPhoneを操作は出来ませんが、合間合間にLINEが入り、チェックを入れた品物のヤフオクの入札情報を気にしながら、今日歩いた歩数を確認するなど、片時も手放せなくなっているのです。

緊急入院した兄の容態や手術も連絡が来ます。オープンチャットの「書道」仲間から、篆刻印の制作相談があり、自治会の関連の会長から電話が入って、プレーに集中できず、OBや3パットを連発(笑)。

生活習慣病に運動が必要、と言われ続けウォーキングを心がけるようになりました。乗用カートに乗らずにラウンドすれば、2万歩を歩くことが出来ます。ゴルフ自体はいつもの通りショットもパットも滅茶滅茶、さんざんなスコアでありました。OBを打って、失望し自分の下手さに怒りながら俯いてラフを歩いていると、足元にコケの一群を見つけました。おそらく杉苔でありましょうか。

コケは、「大たたきしてイライラしても「ツマラン」、もう人生穏やかに楽しめば」などとは言いませんが、いい歳してイラつくのは馬鹿らしいと、少しばかり平静な落ち着きを取り戻したのでありました。

仲間が所有している別荘に戻って、ビールを片手に肉を焼き、手巻きずしに舌鼓を打ちました。故郷の焼酎も大変美味しく、疲れた体に心地よい酔いが回りました。一昨日はサッカー日本代表の国際マッチパラグアイ戦、圧勝に気を良くし、昨夜はプロ野球巨人ロッテ戦、あの完全試合の佐々木 朗希 投手を巨人が見事攻略しました。あぁ気分がいい。

毎回、高校当時の紅顔の美少年、深窓の令嬢、憧れのマドンナたちの「卒業写真」と、それ以降現在までの昔日とは見る影もない姿を見比べながら、あいつとあいつが出来ていたなどと、何度も繰り返した話題で盛り上がるのです。

しかしながら、今回はいささか様相が変わってきました。会話の中で7割が健康と病気で締められていたのです。ワタシは、ひどい腰痛とあばら骨の骨折からスタート(笑)、みんなもわれがちに「鼠径ヘルニア手術」、緊張性胃腸炎や高血圧、高コレステロールなどの病気自慢が始まりました。11人の仲間の内薬を飲んでいない人はいません。糖尿病の薬を飲んでいるのは3人、それ以外にも肝臓や尿酸値が高い、などみんな病気持ちでありました。更に、恩師が先日亡くなったので「香典」を集めました。既にこの世を去ったのは、600人ほどいた同級生の中で、も恐らく50人以上になっているのです。

九州の田舎から出てきて大学を卒業し、それぞれがちゃんとした会社に勤め、家庭を持ち女房子供を養って来たのです。長い間の苦労や無理が蓄積し、今になって生活習慣病などの持病を抱えているのです。それぞれが「暴飲暴食」だけでなく頑張ってきた証でもありましょう。

頭は白髪が出て薄くなり、禿げ散らかしてたり、おじいちゃん顔になりました。首のまわりにはしわが出て、ゴルフ場でのお風呂に入ればお腹はたるんでおりました。集合写真にはそんな67歳のお爺さんが、みんな「決して人生間違っていなかった」とでもいうような充足感と幸福感に満ちておりました。


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