植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

基本 ワタシは、虫が大嫌いであります(その1)

2019年08月25日 | 植物
本日のお題は昆虫でありますが、残念ながら写真はありません。もたもたと歩く初老のオヤジに、飛翔し、そばによると逃げていく昆虫たちのスナップショットをとるのは至難の業であります。

ようやく涼しくなりました。ハードスケジュールの合間を縫って早朝からガーデニング。涼しいと元気になるのは蚊もおんなじ、急に大量に襲来してきます。
殺虫剤噴霧、蚊取り線香、虫よけスプレーを同時に使い対抗します。
ぶどう棚のコガネムシ(マメコガネとかアオドウガネ)も今日は特に多く、瞬く間に20匹ほど捻殺いたしました。

そういえば、先日ゆすったぶどう棚から落下するコガネムシを、さっと捕獲する虫を見ました。昆虫には詳しくないので、調べてみるとムシヒキアブのようです。自分より大きい甲虫を背後から襲う姿にびっくりしました。

アゲハも毎日蜜を吸いにきています。クマバチも来ますが、よほどのことがなければ刺さないようなのでとりあえずは放置します。足長バチも常連です。これらの蜂はやはり、花の授粉に密接にかかわるので、出来るだけそっとしてあげますな。
問題はこれから。
スズメバチはたまに見かけますが、非常に攻撃的で毒性が強く、刺されると怖いのでなるたけ近寄らないようにしています。イチジクや柿の実を食べに来るので、相当注意が必要です。一度刺されるとそれだけで猛烈な痛みや腫れがでますが、アナフィラキシーショックによる呼吸困難、意識障害もあり、2度目に刺されると命の危険があるようです。
それから地味に有害なのはハバチですね。バラの葉が好きで沢山の卵を産み付け、集団で幼虫が食害します。一晩でバラの若葉が丸坊主にされますよ。
ハキリバチは、営巣のため丸く葉を切り取ります。これは、たいしたこともないので、大目に見ましょう。
クレソンにつくカブラハバチも厄介者です。黒い幼虫が若い柔らかな葉ばかりを食べてしまいます。

で、最大の問題が「ミツバチ」
以前このブログでも触れましたが、ミツバチは世界の農業で最も欠かせない生き物であります。多くの学者さんは、ミツバチが絶滅したら、世界中の植物が致命的なダメージを被ると警鐘を鳴らしております。アインシュタインが、「ミツバチが絶滅すれば人類は4年で滅びる」と予言したのは有名です。
ミツバチによる受粉が無くなったら、様々な野菜・果物などの食べ物が獲れなくなります。人間の食糧不足です。のみならず、実・種で子孫を増やす機能も失われ、植物全体が個体数を激減させることになるのですね。

わがガーデンでもここ数年で、ミツバチを見かけることはほとんどありません。ミツバチを引き寄せるという金稜辺の花にも全く寄り付きませんでした。

ミツバチを集団で殺している原因が「ネオニコチロイド系農薬」にあることが定説になってきています。昆虫全般に神経系に働きかけて機能を損なわせる効き目が強い農薬です。害虫の防除効果が高く、根や葉に対する浸透移行性・持続性が高いため生産農家が大量に使用するようになりました。害虫にもききますが、当然益虫にも致命的な悪影響を及ぼしています。これが、欧米では、ミツバチの大量死・行方不明に直結していることが明らかになり、全面使用禁止を含め各国で規制が強化されております。一方わが国では、これに逆行するかの如く、使用条件緩和をいたしております。人体への影響を含め、農家の利益・生産量・品質向上ばかりを優先しないで、農薬の使用はもっと厳格に行うべきなのですが。

以下、後日に続く
コメント
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