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植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

韓流ドラマはなかなかに興味深い

2019年08月28日 | 植物
およそ、10年ほど前、知人に勧められてNHKBSで放送していた韓流歴史ドラマを見るようになりました。
それまで、韓流といえば「冬のソナタ」ワタシは、パチンコでしかその話は知れないので、テレビで見た記憶はありません。しかし、これがきっかけで日本の奥様方が韓流ブームに乗っかったようですね。

ワタシが見始めたのは「イ・サン」という韓国王朝ものの1年にわたる連続ドラマです。
監督は、この手のドラマの第一人者「イビョンフン」です。彼は、起用する主要な役者をある程度固定しています。山田洋次監督なんかと同じですが、恐らく気心が知れているとお互いに都合がいいんでしょうな。「ホジュン」「チャングムの誓い」あたりで有名になり、イ・サンでその名声や地位を確固たるものにしました。以降「トンイ」「馬医」など次々に同様の王朝もののドラマを作成しています。

見始めるとなかなかやめられない連続ドラマでありますが、よく観察すると「イビョンフン」監督作品は共通項が多く、偉大なるマンネリ「寅さん」シリーズはじめとした山田作品を連想します。

第一は、前述のように好みの役者を使い続けるということでしょうか。
それで、内容は必ず王様とその跡取り(セジャ)が主人公(または主要な役柄)となります。王様が必ずしもヒーローにあらず、時として悪玉ということもあるのが興味深いですね。

筋立ては、王室と重鎮たちの権力闘争、世継ぎ問題を軸に派閥争いがあります。明確な身分制度(両班・平民・)があり政は王家と両班に限定されます。両班は猛烈な派閥意識と一族の繁栄優先で凝り固まった特権階級で、平民はあくまで搾取される一方、張り紙により市民感情や世論誘導がなされます。重臣の頭は右議政という行政のトップで、必ず朝廷側との権力争いを行い、時は王様のキングメーカーともなります。ストーリーは、いかにもご都合主義で先の展開がバレバレでありますな。

大義や道義・真実などは全く軽視され、掟・ルール破りはへっちゃら、自身と身内の栄達のために、陰謀と暗殺、捏造・虚偽があたりまえのように繰り返されます。利益と権勢だけが行動原理になるのですが、やることなすこと見え見えで浅知恵なので、すぐ露見しますな。
恐らく、長年にわたる隷属的な朝鮮の文化や歴史、その人々の思考パターンをそのままドラマに反映していると見るのが正解でしょう。

さて、こうしたワンパターンなお話は、現在に当てはめると極めて分かりやすい図式になります。

北の将軍様の国は、王様たる金一族とその周辺の閨閥、軍部、重臣による支配で、上からの恐怖政治と「粛清・独裁」という」言葉しか浮かばず、既存の韓流ドラマのパターンとはかなり異なりますね。とはいえ、チャンソンテクの失脚や金正男殺害などは、まさにシナリオに当てはまります。

一方韓国は、そのパターン通りであります。文ジェインは、まさに朝鮮民族や韓国社会の象徴とみるべきでしょう。彼一人が特別な利己主義・自己保身・日和見主義であるのではなく、かの国の政治意識や民衆が根底に有する性分そのものを具現しているような気がします。やられたらやり返す、駄々をこねて自己主張ばかり繰り返す子供のような所業が、国家としての低い政治理念や国民思想、教育の未熟さを物語ります。

韓流ドラマでは、この手の人物は決まって最後には白い装束を着させられて拷問を受け、町をさらし者にされて石を投げられて流刑の挙句、毒を飲ませられるか、さもなくば首を刎ねられるのですが。
南の朝鮮は今は王様がいませんから、どうなるのでしょうか

コメント
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