5-4-1ブロックを自陣に敷く
クロアチア戦で、日本は前半43分に前田のゴールで先制した。
結局、このあと後半10分にクロアチアのペリシッチに同点ゴールを叩き込まれ、PK戦に持ち込まれたのだが、「日本は先制点を守り切るテはなかったか?」という議論がある。
この大会、日本は初の先制ゴールを上げた。
選手の心理としてはイケイケで攻めたいところだ。で、結局、殴り合って同点に持ち込まれた。
では後半を丸々、守り切るテはなかったか? つまり5-4-1のブロックを自陣に敷き、腰を低くして1-0のままスペイン戦みたいに守り切るのだ。
ロングボールへの対処が日本は苦手だ
これには3つの点で難しい面があった。
ひとつは選手のメンタル面だ。「初めて先制し1点リードした。よーし、2点目を目指して攻め切るぞ」となりがちなメンタリティが選手にあった。
ここからベタ引きして守り切るのは、堅守速攻を極めているチームでなければむずかしい。
つまり日本は形は堅守速攻だがあくまで急場の付け刃であり、メンタリティまで「守り切る」心理にはなりにくかった。中途半端なのだ。
第二に、クロアチア戦はドイツやスペインとちがい、日本もある程度ボールがもてた。これが油断につながった。ゆえに1点先行したあとも、ボールが持てる分そこで選手は守備に意識が行かなかった。もちろん「先制したのが早すぎた」というのもあるが。
第三に、クロアチアはドイツやスペインとちがい、ポゼッションに偏らず割り切ってロングボールも放り込んできていたこと。
身長、体格のちがいもあり、こうなると日本はいつ「出会いがしらの一発」を食らい失点するかわからない。高さを生かして攻めてくる相手に対し、最終ラインを引いて守備をするのは危険だ。
堅守速攻の国としても日本は甘い
以上のような理由から、日本は攻め合いを選び、失点してPK戦にもちこまれた。
もちろん攻め合いを選んだのは、「守り切るのでなく攻め切るんだ」というポジティブな理想を追い求めた結果だろう。
あるいは逆に日本のような急場しのぎの5-4-1でなく、年月を重ねリードして逃げ切るノウハウをもつ堅守速攻の伝統国なら、無失点のまま守り切れたかもしれない。
だがいずれにしろ、クロアチアが予想通り試合巧者だったことだけはまちがいない。
クロアチア戦で、日本は前半43分に前田のゴールで先制した。
結局、このあと後半10分にクロアチアのペリシッチに同点ゴールを叩き込まれ、PK戦に持ち込まれたのだが、「日本は先制点を守り切るテはなかったか?」という議論がある。
この大会、日本は初の先制ゴールを上げた。
選手の心理としてはイケイケで攻めたいところだ。で、結局、殴り合って同点に持ち込まれた。
では後半を丸々、守り切るテはなかったか? つまり5-4-1のブロックを自陣に敷き、腰を低くして1-0のままスペイン戦みたいに守り切るのだ。
ロングボールへの対処が日本は苦手だ
これには3つの点で難しい面があった。
ひとつは選手のメンタル面だ。「初めて先制し1点リードした。よーし、2点目を目指して攻め切るぞ」となりがちなメンタリティが選手にあった。
ここからベタ引きして守り切るのは、堅守速攻を極めているチームでなければむずかしい。
つまり日本は形は堅守速攻だがあくまで急場の付け刃であり、メンタリティまで「守り切る」心理にはなりにくかった。中途半端なのだ。
第二に、クロアチア戦はドイツやスペインとちがい、日本もある程度ボールがもてた。これが油断につながった。ゆえに1点先行したあとも、ボールが持てる分そこで選手は守備に意識が行かなかった。もちろん「先制したのが早すぎた」というのもあるが。
第三に、クロアチアはドイツやスペインとちがい、ポゼッションに偏らず割り切ってロングボールも放り込んできていたこと。
身長、体格のちがいもあり、こうなると日本はいつ「出会いがしらの一発」を食らい失点するかわからない。高さを生かして攻めてくる相手に対し、最終ラインを引いて守備をするのは危険だ。
堅守速攻の国としても日本は甘い
以上のような理由から、日本は攻め合いを選び、失点してPK戦にもちこまれた。
もちろん攻め合いを選んだのは、「守り切るのでなく攻め切るんだ」というポジティブな理想を追い求めた結果だろう。
あるいは逆に日本のような急場しのぎの5-4-1でなく、年月を重ねリードして逃げ切るノウハウをもつ堅守速攻の伝統国なら、無失点のまま守り切れたかもしれない。
だがいずれにしろ、クロアチアが予想通り試合巧者だったことだけはまちがいない。