すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ロシアW杯最終予選】香川と本田を切れ

2016-09-13 10:17:20 | サッカー日本代表
「ザックジャパン化」の元を断つ

 ボールホルダーは突っ立ったまま「パスをどこへ出そうか?」とエンエン思案している。周囲の味方は動き出しがまったくなく、フリーランニングせず棒立ちのまま足元へボールを要求する。で、前が詰まったらバックパスしてやり直しーー。

 ハリルジャパンが最終予選で演じているのは、あのザックジャパンを彷彿とさせる鈍行列車みたいなこんなサッカーだ。遅攻の典型。あきらかにハリルが考えているサッカーとちがう。

 全員が前にスペースを見つけ、空いたスペースへ、スペースへと人とボールがスムーズに移動する。で、スピーディかつオートマチックにボールが縦へ運ばれていく。それがハリルの目ざすサッカーだろう。

 ハリルジャパンは過去の練習やミーティングでこの基本を積み上げてきているはずだ。なのに本番になると先祖返りしてザックジャパン化してしまう。

 なぜそうなるのか?

 ひとつは前回の記事でも分析したように、相手がアジアのチームだから(相手が引くので前にスペースがない)。そしてもうひとつの理由は、良くも悪くも「自分をもって」いる香川と本田が同時にフィールドにいるからだ。彼らがセットになると自動的にザックジャパン化する。世代交代の意味も含め、やはりどうしてもここに手を入れる必要がある。

 システムを変えないなら、香川の代わりに清武をトップ下に入れ、本田の代役には武藤を使う(本当なら本田はボランチで使いたいが)。これだけで人とボールの流れがスムーズになるはずだ。

 前にも書いたがハリルはいつか、あのときカズと北沢を切った岡ちゃんの役回りをすべき時がくる。それが遅いか早いかの違いだけだ(個人的には遅かったと考えている)。

 ハリルは香川と本田をアンタッチャブルな存在にしてしまっているが、最終予選での糞詰まりを直すには荒療治が必要だ。タイ戦で結果を出した原口と浅野も引き続き起用し、若返りを図って「勝負の流れ」を一気につかみたい。
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