すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【西野ジャパン】オープンに撃ち合って負けるのが日本人の理想か?

2018-07-14 12:17:19 | サッカー日本代表
「結果はボールに聞いてくれ」の国民性

 ロシアW杯を敗退した西野ジャパンは、いまや「感動をありがとう」という陳腐なテレビ屋の安っぽい宣材と化している。日夜、テレビでは、日本代表をめぐるさまざまな「感動エピソード」やら、「知られざる逸話」やらであふれ返っている。

 どうやら電通はここを先途とサッカー人気回復に努めているようだ。ハリルのせいで急落した広告収入も復活してウハウハだろう。

 西野ジャパンに「感動をありがとう」と叫ぶ国民を見ていると、日本人とはいったいどんなサッカーが好きなのかが見えてくる。やはり日本人は、勝負に辛く守備を固めて1-0で勝つより、オープンに撃ち合って3-4で負けるほうを好むのだろう。

 もしそういう国民性なら、日本代表はそれに合ったサッカーをするまで。「守備の強化が必要だ」などと姑の小言みたいな警鐘を鳴らしても意味がないのではないか? と思えてくる。

 そもそも「ベルギーに2点も先制したのに日本はなぜ勝ち切れないのか?」と怒る人が1人もいないのだ。これがヨーロッパや南米のサッカーネイションならありえないシュールな光景ではないか?

 その国のサッカースタイルは、その国の国民性に宿る。ならば、ベルギーに先制したらそれを守ってしぶとく勝ち切るフランスのような戦い方は日本にはできないのかもしれない。広い意味で試合を意図的にコントロールし、自らの確固たるシナリオに沿って演目を進めることができない。

「粘り」よりも「潔さ」や「儚さ」のほうが美しい、と感じる日本人の国民性には、オープンに撃ち合って「結果はボールに聞いてくれ」というスタイルの方がマッチしているのかもしれない。

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