すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【国際強化試合】なぜ林大地を使わないのか? 〜U-24日本 4-0 ジャマイカ

2021-06-13 06:18:10 | サッカー日本代表
FWは上田当確、前田と林の争いでは?

 ユルユルで強化にも何にもなりはしなかったジャマイカ戦。「なぜ彼らを対戦相手に選んだのか?」という素朴な疑問以上に疑問だったのが、「なぜFW林大地を使わないのか?」である。

 上田綺世をこの試合に使う必要なんてない。彼はとっくに当確だ。

 この試合では前半に前田大然、後半に林大地を使うべきだった。

 今季、横浜F・マリノスとサガン鳥栖の試合なら、全試合、観てきた。

 前田のスプリントは攻守にわたり驚異的だし、林の高いインテンシティとフィジカル、メンタルの強さも魅力的だ。

 できれば3人とも連れて行きたいが、もし2人に絞るなら前田か、林かどちらかを選ぶためにこの試合を使いたかった。

自ゴール前まで戻りタックルして失点を防ぐ

 林大地という選手は、チームが苦しいときに泣きながらでも踏ん張れる選手だ。

 あの強靭なメンタルは驚きに値する。

 今季、第11節のFC東京 vs サガン鳥栖戦。鳥栖が2-1でリードしていた局面だった。

 FC東京はパスを受けたFWディエゴ・オリヴェイラが追撃を狙い、鳥栖陣内をドリブルで長駆、縦走する。

 そのとき林大地が激しくオリヴェイラに並走した。そしてFWの位置から自陣ゴール前まで完全に戻り切った林は、最後に一発、オリヴェイラに強烈なタックルをかます。

 おかげでそのときシュートを打とうとしていたオリヴェイラは、たまらずバーの上へはずした。

 自ゴール前まで全力疾走する林の熱いプレスバックだった。

 あんな壮絶な守備をするフォワードなんていままで一度も見たことがない。

ポストにもなれるし自分でも行ける

 ああいう強いメンタルに裏打ちされた守備での踏ん張りが、当然、攻撃時にも生かされるのが林の特徴だ。

 前線でボールを収め、チャージされてもびくともしない。そこからポストプレイもできるし、自分でも行ける。

 ポストになれるぶんだけ、前田大然より使い勝手がいい。

 チームが苦しいときにこそ生きる。

 あのディエゴ・オリヴェイラにかましたタックルみたいに。

 ジャマイカ戦で林大地を試さないなんて、まったく何を考えているのやら。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする