すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ロシアW杯最終予選】イラク戦に見る日本人のポゼッション信仰

2016-10-09 08:30:11 | サッカー日本代表
「支配されている」は悪か?

 イラク戦に関するいろんな戦評を読んでいると、日本人というのはやっぱりポゼッション信仰が根強いんだなと感じさせられる。「イラク戦で日本はボールを支配できなかった。見る影もない」みたいな論評が多い。

 確かにゲーム内容はよくなかった。だがそんな中にも見るべきポイントはあった。それはカウンターの成功率だ。

 イラクは前へ出る意識が高かったため、イラクのボールになり彼らが前がかりになった瞬間にプレスをかけてボールを奪えばけっこうな確率でショートカウンターが成立した。日本の1点目などは典型だ。そういうたぐいの分析がまったくない。

 相手にボールを持たせ、前がかりで来てくれればカウンターの好機だと私なんかは思うのだが、どうも日本人は「相手に支配されている」とネガティヴに感じるらしい。

 もっとも待ち構える戦い方をするには日本の守備はお粗末すぎてリスキーなのは確か。ゆえに日本は攻撃よりむしろ組織的なディフェンスのほうをまず整備すべきだろう。

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