すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【リオ五輪への修正点】本大会までに直したい7つの悪いクセ

2016-02-01 08:59:35 | サッカー日本代表
優勝したが改善すべき課題は多い

 サッカーU-23日本代表は、リオ五輪最終予選を兼ねたU-23アジア選手権で優勝した。五輪の出場権を得ただけでなく、アジア王者を取れたことはメンタル面で大きなプラスになる。

 だが日本の試合ぶりを検証すると、本大会までに改善すべき点がかなり多いのも事実だ。以下、ざっと思いつく要素を並べてみた。修正点を見直し、本大会ではさらに躍動したい。

1. 守備時は4-4のラインを作れ

「日本は堅守だ」などと言われていたが、相手ボールのとき最終ラインと中盤で4-4のブロックを作れてない。中盤の両サイドのポジショニングが高すぎることがある。SHの守備の意識にムラがあるからだ(特に中島)。そのため2枚のボランチの両脇がガラ空きになるケースが散見された。もっとポジショニングを確認すべきだ。

 また自陣ゴール前の絶対にバウンドさせてはいけない場面でボールをバウンドさせてしまうなど、基本がごっそり抜け落ちている点が見受けられる。ボールをなんとなく浮かせたまま味方とやり取りしてしまう悪癖もある。局面によってはボールをしっかり抑えることも大切だ。

2. DFにフィード力がない

 日本の最終ラインは強さはあるが、相手の攻めをただ弾き返すだけ。奪ったボールを前につなぐフィード力がない。まるで日本リーグ時代のDFを見ているかのようだ。かなり時代遅れなスタイルである。いまどきDFがビルドアップの第一歩になるパスを出せないようでは話にならない。特に植田は、素材はいいのだから安易な前への放り込みを抑えてパスをつなぐプレイを意識してほしい。

3. ボールをアタッキングサードに運ぶためのビジョンのなさ

 堅い守備をベースにカウンター志向のチームを作りたいなら、それならそれでボールを奪ったあとのカウンター攻撃の仕掛け方についてはある程度オートマチックに確立させておくべきだろう。アバウトな放り込みに頼るなど、今のままでは出たとこ勝負の運まかせにすぎない。最終予選では「たまたまボールに好かれた」が、意図的に「それ」を起こすための詰めをしておきたい。

4. 組み立ての起点を作れ

 日本には組み立ての起点がない。とにかくボールをアタッキングサードにねじ込み、あとは決定力まかせになる。もちろんそれでゴールを決められればいいのだが、そのやり方では必然的にチャンスの数自体が少なくなる。もっとサイドに意識的にポイントを作るとか、FWにクサビを打って落としたところをワンツー、あるいはそのボールをいったんサイドに開くなど変化がほしい。特にFWがクサビのボールを弾いてしまい、簡単にロストボールする悪いクセは直したい。

5. ひとつひとつのプレイ精度を上げたい

 日本はすべてにおいてとにかく荒削りだ。まるで土の中に埋もれたダイヤモンドの原石を見るかのよう。ただそのぶん伸びしろは充分ある。もっと攻守ともに磨きをかけ、ひとつひとつのプレイ精度を上げたい。例えばパスひとつとってもブレずに正確に出せるかどうか? また単に「なんとなくその方向」に出すのでなく、マーカーから遠いほうの足を狙って出してやるなど、局面に応じたパス出しを考えたい。

6. ワンタッチコントロールを改善しよう

 日本の選手はファーストタッチでボールを処理できない。そのため1度ボールを弾いてしまい、2度3度と触っているうちにボールを取られる。もっとワンタッチコントロールの技術を身につけ、簡単にボールを失わないようにしたい。サッカーはポゼッション率がすべてではないが、パスを受けるたびにボールロストしていたのではお話にならない。

7. 2トップにボールが収まらない

 2トップにボールが収まらない。特にオナイウは守備面での貢献度は高いがボールをキープできない。クサビのボールを弾いてしまい、簡単に敵にかっさらわれている。加えてFWがクサビのボールを受けても周囲のサポートがない。そのため前線に攻めのポイントができない。例えばトップにボールが入ったときにはSHが絞ってサポートするなど、FWとMFの距離感を見直したい。

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