すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【リオ五輪代表】何から何までA代表と正反対だ

2016-02-05 14:47:21 | サッカー日本代表
「兄貴分」にはないメンタルの強さと爆発力

 いやはや、今回のリオ五輪代表チームは、何から何までA代表と正反対だ。共通点は「ポゼッション・スタイルではない」ことくらい。A代表がなかなか身につけられない、強いメンタルと爆発力、高い決定力を五輪代表はもっている。

 特に粘り強さと「ここぞ」の爆発力は、この記事でも書いたように旧西ドイツ代表チームの「ゲルマン魂」と似た勝負強さがある。

 これらの要素は養おうと思ってもなかなか身につかないものであるだけに、五輪本番を目指す上では心強い。あとは本大会までに、いま欠けている技術力と戦術力を少しでも蓄えることが目標になる。

 ことにこのチームはゾーンディフェンスの基本を再確認すべきだ。

 FW、MF、DFの3つのラインがコンパクトに等間隔でブロックを組み、「人」ではなく「ボール」に対しアプローチをかける。そしてボールホルダーにプレスをかけた選手を基準にし、他の選手がそれと連動してポジショニングを等間隔で決める。(ディアゴナーレとスカラトゥーラ)

 ボールを持っていない近くの敵がフリーランニングしようが、ボールに対しプレスがかかっていればそれに構わない。付いて行く必要はない。相手の動きは関係ない。そしてボールを奪った瞬間に速いカウンターを狙う。カウンター攻撃までがひとつのパッケージになっている。

 対して五輪代表は局所的にマンツーマン的な要素が混在し、どうもゾーンディフェンスの概念が薄い。一朝一夕では身につかないだろうが、彼らが将来もっと伸びるためには不可欠な要素になる。ぜひ取り組んでほしい。

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