すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【リオ五輪予選・決勝展望】日本のフィジカルと勝負強さは韓国に通用するか?

2016-01-30 00:10:32 | サッカー日本代表
消化試合になった決勝戦の意義とは?

 リオ五輪出場をかけた最終予選。日本はこれまで少ないチャンスをモノにする決定力と熱いメンタル、強い一体感で勝ち抜いてきた。そしてたどりついた今日の決勝戦だ。試合の見どころは大きくふたつある。

 彼らはサッカーというよりラグビーに近いボールのハジキ合いで勝つスタイルだ。とすれば必然的にフィジカルと勝負強さの争いになる。そんな彼らのサッカーが、身体能力の高い韓国に通用するのか? まずそこを見たい。

 第二のポイントは、今回の手倉森ジャパンの意義についてである。

 このチームの存在価値はただひとつ、「勝てること」だ。彼らは美しさを見せて客を楽しませるようなショーはやらない。あくまでリアリスティックに勝敗だけにこだわる。裏を返せば、勝てなければ彼らが彼らである意味がない。負けたらその瞬間にたちまち単なる烏合の衆になる。

 とすれば決勝もきっちり勝ち、自らの存在価値を証明できるのか? そこを見届けたい。

 カギはズバリ、メンタルだ。五輪出場を決め、実質「消化試合」になった不思議なこの決勝戦で、彼らは緩まず今まで通り強いメンタルを維持できるのか? 日本戦となるとがむしゃらさ100倍になる韓国を相手に、石にかじりついても勝ちたいと乞い願えるか?

 それとも何かの瞬間に、例えばリードされたり残り時間が少なくなったとき、ガックリ心が折れてしまうのか?

 ここは大きな見どころであり、このチームが五輪本大会でも変わらず強さを発揮できるかどうかの分水嶺になる。消化試合だなんてとんでもない。ひとつひとつのプレイがすべて、リオの本番でのシミュレーションになる。

 さて結果はどう出るか? 武者ぶるいが止まらない。

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