すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【オーバーエイジ枠】ポゼッション率を上げる補強で攻めの形を作れ

2016-01-29 08:48:15 | サッカー日本代表
ポストプレイのうまいFWがほしい

 リオ五輪最終予選は決勝がまだだが、せっかく日本の五輪出場が決まったことだし、今回はオーバーエイジ枠について考えてみよう。

 U-23日本代表はチームの雰囲気がよく、強い一体感がある。気持ちの熱さや勝負強さも十二分で、オーバーエイジ枠によりチームをいじってしまうのがとても惜しい。だが現状で「足りない要素」を考えれば、逆にオーバーエイジで補強すべきポジションは多い。

 まずこのチームは前線でのボールの収まりが悪い。ポストプレイがうまく、前で攻めの基点になれるFWがいれば構成力が格段に上がる。

 FWにクサビのボールを入れ、落としたところをワンツーからフィニッシュへ。またはいったんサイドに振るのもいい。今のチームは、前線にポイントを作るこうした攻めの形がほとんどない。とすれば一部で報道されている大迫はいい選択だろう。ハーフナーも有力な候補になる。

ゲームを作れるボランチが必要だ

 次は展開力のあるボランチだ。現状、軸になっている遠藤は守備からリンクマン的な機能を果たすタイプだし、試合を決めてしまうようなパスの出せるボランチがいない。補強するなら大前提として守備ができ、ゲームも作れるセントラル・ミッドフィルダーがほしい。

 レッズの柏木はいい選手だが、やや守備面に不安がある。鹿島の柴崎は本来ボランチというよりトップ下タイプだ。U-23日本代表には浅野もいるし、彼を生かす意味でも広島の青山がベストではないだろうか(本当は青山はA代表にほしいのだが)

 最後はフィード力のあるCBだ。現状DFは相手の攻めをただ弾き返すだけ。奪ったボールを前へつなげない。そうではなく、ビルドアップの第一歩になるようなパスを出したい。特に中~長距離の正確なパスをつけられるCBがほしい。A代表の森重のようなタイプのCBがいれば、後方からの組み立てが可能になるだろう。

 さて、こうして補強したあとのチームをイメージしてみるとどうか? 全体に今よりボールポゼッションがよくなり、落ち着いた試合ができるようになる。場合によっては遅攻も可能だ。その意味では現状でもまとまりのいいU-23日本代表だが、オーバーエイジ枠の活用は大きな効果を発揮するだろう。

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