すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

私はいかにして終わった人生を蘇らせたか?

2007-03-13 11:24:29 | エッセイ
 目下、私は健全きわまりない生活をしている。早いときには夜9時に寝て、朝の3時や4時に目覚める。絶えず野菜ジュースを飲み、前回のエントリで書いたようにタバコもやめた。酒だって月に2~3回飲むかどうかである。え? テレビ? そんなもん、もう5年ほどニュース番組以外はほとんど観ないよ。

 で、やってることといえばiPodでリトルフィートを聞きながら、自転車をこいで郊外まで3時間走る、みたいな世界である。

 もちろん家事もせっせとこなしている。曜日と時間を決めて洗濯と掃除をし、炊事と洗い物は毎日やっている。きわめてマメな男ヤモメだ。

 今の私にできないことをあげるとすれば、ブログを毎日更新することぐらいである。

 いや昔の私はこうじゃなかった。30代までの私は、単に仕事をするだけの機械、マシンだった。

 締切が不規則なせいで夜は遅くまで仕事の原稿を書き、寝るのは決まって明け方や翌日の昼になる。だから目が覚めてもボーッとし、なかなか頭が働かない。おまけに原稿を書いてる最中は絶え間なくタバコを吸っているから、翌日起きると最初に感じるのはノドのひどい不快感だった。

 洗濯や掃除はめんどうだから溜めるだけ溜めてからやっていたし、ひどいときにはキッチンの流しに同じ食器が1か月間放置してあった。食器に緑のコケが生えたこともある。もうどうしようもないオッサンである。

 じゃあ、なぜ私はいまの健全生活を始めたのか? やってみると案外気持ちいいことに気づいたからだ。たとえば早寝早起きの例で説明しよう。

「早寝早起きって健康にいいよ」

 そんなセリフは耳タコだ。「ああそうだろうね」、「んなこた、百も承知だよ」。で、右から左に聞き流してしまう。馬の耳に念仏である。

 だけどある日突然、なぜか気が向いて1週間だけ早寝早起きをしてみようと考えたのだ。で、実行したらばすごい快感だった。まるっきり世界が変わり、それ以来すっかり病みつきである。

 なんでも人間の脳的には、最も疲れが取れる睡眠の時間帯は夜10時から夜中の2時にかけてらしい。で、その時間にきっちり寝て、早朝の5時や6時に起きる。すると昨日の疲れがきれいさっぱり取れてるのがわかるのだ。しかも朝日を拝んで荘厳な気分にもなれるぞ。

「さあ、今日もやるぞ」

 仕事や人生に対するモチベーションがイヤが上にも高まり、体全体にエネルギーがみなぎる感じがする。最高である。

 いや別にあやしい宗教の勧誘でも何でもない。ナチュラル・ヘルシーライフのすすめである。30代までの私は不摂生の固まりだったが、健康生活のおかげでこんなにエネルギッシュになれました──そんな体験レポートだ。

 みなさんも騙されたと思って、1週間だけ早寝早起きをしてみてはどうだろうか? 案外、人生変わるかもしれませんよ?

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