工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

ワールド工芸 電動貨車をつくる

2016-02-29 18:46:50 | 今日の製作所


ワールド工芸のプラシリーズの電動貨車を作ってみました。
いつも通りのABS車体に組み立て済み動力の構成。
プロトタイプは土佐電の電動貨車1号のようです。
かなり個性的なスタイルをしています。



毎回素組みはつまらないと改造していますがw今回もかなり改造しました。
とりあえず豊橋デキを見てきたばかりでしたので、鉄コレ第2弾の貨車の側板を貼りつけて有蓋化。
両端を詰めるとちょうどのサイズになります。
車体の長さを変えると屋根など弄らねばならず、それでは全部作り直す方が早いwので寸法は変えません。

だがしかし!ちょっと小型すぎて使いにくそう…
ちょうど熊本電鉄の「モコ1」の写真を見てしまい、屋上に架線修理用の舞台が取り付けられました。
ちなみに熊電のモコ1は旅客用の2軸単車を工作車に改造したもので、サイズ以外は似ていません。
舞台に登るハシゴはKATOの旧客用の物を使います。



ヘッドライトはモコ1に倣ってオヘソに降ろしました。
天地寸法が大きすぎる前面窓が気になったので、上を1ミリ帯板で塞いでいます。
・・・これで大分イメチェンに成功(笑



屋根には中古で仕入れたモデモ江ノ電100の旧製品についているポールを装着。
シングルポールにしてはちょっと短い・・・けどマァこんなもんかな
前面幕板にはポールの紐が飛んで行かないように通しておく横棒?も忘れずに・・・







続けて塗装
塗装に困らないように屋上の舞台は最後まで固定しません。
車体は黒ベース、舞台はウッドデッキ風に茶色です。

レタリングをして艶消しを吹けばOK!



床下には適当に(見栄え重視)で鉄コレからタンクと抵抗器を移植しています。





ということで完成。前面窓にはワールドの鉄コレ用手ブレーキを取り付けました。
ナンバーはアルモデルの自由形インレタから「デカ1」としました。電動貨車です。一応w



本当は定番の保線道具?の竹梯子を装備したかったのですが、ちょっと長すぎたので保留としました。
斜めに取り付けたら面白いかも?



・・・開業時に用意された電動貨車だったが、あまり使用されず戦後は保線用に改造、といったところでしょうか?
実は、twitterでこんな風なコミカル?な車両(のいる風景)を描いている(いた)方々がいらっしゃいまして、絵を描ける人は羨ましいなぁと思いつつ仕上げた次第であります。
まぁ表現方法は個人の得手不得手があるからね。でも私は地面造らないとねw



と、ブログにまとめてみましたが、自由形なので何の参考にもならないカモ…と思いつつ終わります。
妄想に付き合っていただいてありがとうございました(汗

福井鉄道160形(161-2)

2016-02-21 20:30:20 | 旅行


なんだかんだ4回くらい行ってる気がする福井県
今回は鉄目的ではないので、駆け足でちょっと覗いただけです・・・



福井市内の下馬中央公園に保存されている160形161-2です。
近くを通ったのでチラッとw


元は昭和8年日本車両製のデハ21で、戦後にデハ22と合わせて161-1、161-2という連接車に改造されて平成9年まで使用されました。
その後161-1と別の場所に保存される事となり、こちらは再度ボギー化および連結面に前面を取り付ける大改造を実施して現在に至ります。
・・・ただ、連接化以前はもっと華奢な台車を履いていたし、前面も全然違う形状なので今までのどんな時代にも合致しない形態になっていますww


現役時代の前面と、


増設されたダミー?の前面。
予備の部品を使ったのか分かりませんがなかなか良くできていると思います。
ただし窓ガラスに傾斜が付けられていないので印象がちょっと違います。

近年再塗装が行われ状態は良好・・・と言いたいのですが、公園に面した側の窓ガラスはすべて塩ビに交換されています。
全て割られてしまったワケではないと思いますが、ボールなどで破損しないようにと予防策でしょうか?



道路側の側窓はそのままの状態で、特徴の2段窓が残されていました。
・・・161-1は原形のままの1段窓、161-2は震災焼失復旧車のため2段窓になっていました。



そしてこのバラストの撒き方・・・汗
もう一方の方もいつか見に行ってみたいものです。

豊橋鉄道の保存車(デワ11・デキ211)

2016-02-11 19:18:25 | 旅行


伊良湖岬へ向かう途中、渥美半島の真ん中にある芦ヶ池湖畔の「サンテパルクたはら」に保存されている車両を見てきました。






保存されているのはデワ11とデキ211
・・・この解説板、結構肝心な「いつ廃車になったか」が抜けてますね(笑

どちらも晩年はほぼマスコット的扱いだったようですが1997年の昇圧まで使用されました。



まずはデワから
珍しい2軸車です。軸間距離は3350ミリ(主に個人用メモw)



荷物扉の下にある板は何なのかなと気になっていたのですが、抵抗器のカバーのようです。





朝8時になると扉が開錠され、車内に立ち入ることが出来ました。
・・・公園管理者により大切に保存されていて、状態は良好です。

車内はまぁ、荷物車なのでがらんどうですw
運転台は超シンプル。ブレーキは手ブレーキのみです。
・・・入替用だったので最後まで問題なかったようです。
照明は裸電球・・・運転台と含めて6つ
・・・これはもしや600Vだから6つ直列に、っていうやつですかね?

ちなみに運転台でジャンプすると車体が縦に揺れます。
やっぱり2軸車だナァと思ったりw



駐車場と公園を繋ぐ橋から屋上も観察できます。
パンタグラフは畳んだ状態で保存されていますが、どちらがいいんですかね・・・?マァ好みの問題なんですけど



そしてもう1両のデキ211
こんな感じにすると貨車を牽いているようです。



木造のデワと違ってリベットバリバリの車体です。





こちらも車内に入ることが出来ます。
ボンネットの中を覗いてみると、抵抗の無い側は空っぽ
ちょっと意外でした。

前面中央の窓も面白い開き方をしますね。

私はこのサイズの車両が好みなので、保存車めぐりがメインになりそうですw



オマケ



偶然みつけた豊橋鉄道7300系
1997年の1500V昇圧時に名鉄より譲渡され、一気に全車を置き換えた7300系
2扉クロスシートで豊橋鉄道向きでは無く、しかも吊掛駆動だったりと難があって短命に終わりました・・・
この保存車は再塗装され(屋上機器も黄色になっていましたが)まだまだ現役のようです。

(訪問日 2016.2.11)

遠山に行ってきた

2016-02-08 19:54:14 | 日記


昨日に引き続いて日曜日の日記です。



(飯田市上村)


特段のアテも無く遠山へフラフラ行ったのですが、結局足が向くのは遠山林鉄の跡・・・



廃線後林道になり、上村の村道→合併で飯田市道となっているのですが現在廃止?か通行止めとなっているようで殆ど整備されていません。
そうは言っても国道沿いの起点である「梨元」から5キロほどの「須沢停車場」までは一応自動車で通行が可能です。

時間に余裕があったのでそこから少し歩いてみました。



所々に神様が祀られています。

須沢からほどなくして現れる「ながとろの橋」





林鉄時代の鉄橋をそのまま転用しているため、軽でやっとというような幅員です。
・・・ここを材木を積んだトラックで走るのはさぞおっかなかった事でしょう・・・
でも当時はもっと危険な橋はたくさんあったかもw




橋を渡り500mほど歩けば晩年の終点の柿の島停車場
・・・ここから先は土砂崩れなどがあり、登山の装備が無ければ行かない方が良いです。
対岸に「柿の島」という集落・・・とはいえ現在は無住・・・があり、少し開けた空間になっています。
ちなみに柿の島は「下栗の里」の一番下にあたり、下栗で唯一田んぼが有る場所だそうです。





かつて側線があったであろう余地にはジープが一台打ち棄てられているのみで、他には何もありません。
陽が落ちれば一気に侘しくなります・・・

ヤッホ ヤッホホホ さびしい ところ


索道(あるいはケーブルクレーン)

2016-02-07 20:02:38 | 日記


今日は遠山郷へお散歩。
陽だまりでは梅がもうかなり開いていました。



さて、久しぶりに国道を飛ばしていると、脇に集材置き場が出来ていました。
どうやら上村川の対岸の山から丸太を降ろしているようです。



そこには昔ながらの丸太で組んだ支柱の索道が。
資材を持ち込むのが大変な山奥はどうか分かりませんが、今時丸太のタワーは珍しいと思いちょっと観察。
林鉄ジオラマを作ろうという方、参考にどうぞw





ワイヤーを支えるアンカー(一番手前)は、1m×1m×1mの穴を掘って丸太を三本束ねて埋め込んで作られています。
・・・工事用の場合なので林業用ではちょっと違うかも?

ブルーシートを被っているのがウインチ
やはり丸太を並べた盤台に載せられています。


全てその場にある丸太を使用し、現場が終われば索道に使ったものも丸太として売ってしまう訳ですね。