工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

湯ノ口温泉へゆく(紀州鉱山)

2018-09-21 07:43:50 | 旅行


紀伊半島の山奥、三重・奈良・和歌山県境に位置する湯ノ口温泉へ。
地図で見ると川と県境が複雑に入り組んでいて面白いところですが、三重県熊野市紀和町に位置します。

ここはかつて紀州鉱山という金属鉱山があり、全国有数の銅の産出地でした。
閉鎖後の調査ボーリングで湧出したのが湯ノ口温泉。
宿泊施設の清流荘(こちらも温泉付き)~湯ノ口温泉間の約1kmの軌道を利用して体験トロッコが毎日運転されています。



鉱山の軌道を殆ど当時のまま、車両も実際に使われていたものとホボ同じという非常に貴重な施設です。


・・・その前に、少し離れた所にある紀和町鉱山資料館へ





展示内容は鉱山を中心とした町の歴史資料の展示
・・・鉱山に関するものは展示メインであまり詳しくない?私が知りすぎてるダケ・・・w
屋外には当時の機関車や人車が展示されています。



さて、昼過ぎに清流荘へ到着すると丁度トンネルから列車がやってきました。
誰も乗っていなかったwのでそのまま機回し・・・







清流荘駅はトンネルとトンネルの間に十分なスペースがあって橋や検車庫もあります。
特にやる事もないので温泉へ向かう事にして乗車。
・・・運転手さんによると今日初めての乗客との事w



これが人車
現役時代の車両を模して作られたものらしいが、かなり雰囲気があります。
屋根が高い物と低い物とあり、車内を見ると高い物は垂木が金属でベニアを丸めて屋根が作られているのに対し、低い物は垂木が木、短冊状の板を張った屋根になっています。妻板の斜めの補強など、屋根が低い車の方が当時に忠実かもしれません。



連結装置はホントのチェーン。
緩衝器は付いておらず、タイヤを切ったゴムが頼りですw



屋根が高い車の車内。
どちらも車内はこんな感じ。とても狭い(車外の幅1150mmくらい)8人乗れば超満員ですw



暫くして午後一の列車は発車。
・・・トンネルに入ると凄い轟音と震動でしたw
バネなどの構造が一切ない人車にはヘロヘロのレールの震動がダイレクトに伝わってきます。


10分ほどで湯ノ口温泉駅に到着。



トンネルとトンネルの間にあり、とても狭い構内
こちらは機回し設備が無いので、一旦トンネル内へバック、機関車を枝線に入れて客車を人力でホームに押し込んで機関車の付け替えを行っていました。



時間があるので運転手さん(非常によく喋る)にお話を伺う
今年度からこの仕事をされているとの事でトロッコの事は余り聞けなかったが、
・全区間複線だが、使っているのは1線のみ。反対側の線路は石原産業がトンネルの管理で使っている。時々保守の列車が走っている。
・温泉に入らずトロッコだけのお客さんもいる。そういう人は湯ノ口温泉から乗るのがおススメ(清流荘は折返し時間が短い)
・普段は客車は最低でも5両つないでいる。繁忙期にはもう2両くらい増結する。
・機関車は実はそんなに震動は激しくない。スプリング付なので。
・人車がぶつかったり離れたりすると衝撃が激しいのでなるべく少なくするよう運転している。
・清流荘の温泉は近くの入鹿温泉から運んできたお湯。湯ノ口温泉は源泉かけ流し、加温もしてない。
 ※確かに全然泉質が違っていて、湯ノ口温泉の方が好みでしたw
などなど。その他放談など・・・笑

湯ノ口温泉駅俯瞰





こうしてみれば本当に模型のよう。
この後トロッコをさらに往復、湯ノ口温泉に2回入りましたw

清流荘駅の構内には2つ建物があり1つは整備庫、もう1つには2トン機関車と近代的な客車2両が格納されていました。





こちらの車両は冬の閑散期に動かすらしい。
ブレーキのかかりが違う位で、操作感覚はほぼ同じとのこと。




ナローを楽しみつつ温泉
なんてのはいかがでしょう?
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運材列車をつくる

2018-09-09 19:18:43 | 今日の製作所


森林鉄道の目的は木材の搬出!
という事で、機関車より何より主役だろうという運材貨車を作りました。
・・・長い事構想で止まっていましたが(汗



といっても造りはとても簡単
素早く線路に乗せて編成にするのを重視しています。

運材台車はアールクラフトのプラキット
1箱分の固定編成にして、付属するドローバー等を真鍮線のピンで留めてボンドで固定しました。
両端はIORI工房のアサガオ連結器を装備し、簡単に連結できるようにしました。
ステーキ(転向台)は当然ですが固定せずに乗せ、その上に拾ってきた枝(遠山産)を適当にカットして搭載。
枝はボンドで束ねますが、ステーキとは固定していません。
・・・連結棒と積み荷の2つを固定してしまうとカーブできない気がしますが果たして・・・?



近くで見るとチェーンもなく枝も太すぎる気がしますが、十分それらしく見えるのでOKとしますw
写真を見ると枝の径は3ミリ程度が実感的でしょうが、自然界にはこの太さで真直ぐの枝はなかなかありません。
加えて模型だと細すぎてインパクトが無いように思います。
・・・木曽の檜は太くて立派という事でw実際模型で直径5ミリを超えるような材もありますし・・・




第一弾として運材キット2箱を使用して12車連結のちょっと長い編成が登場。
という事で我が家にようやく運材列車が登場しました。
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小川路峠

2018-08-21 20:58:39 | 日記


飯田から遠山郷を結ぶ秋葉街道小川路峠を通ってきました。
これで2回目、5年ぶりくらい?
前回はヒジョーにしんどかったのですが、最近山歩きに慣れてきたせいか思いの外余裕を持って歩けました。



この道は昭和初期まで遠山郷へ向かうメインストリートとして使われており、途中に茶屋もあって栄えていたようです。飯田側の最後の集落の越久保(コイクボ)から遠山側の上町まで、20キロ近くある長大な峠道です。
近代以降、遠山へ赴任した教師や警官はこの長大な峠道に辟易して辞職したくなったことから「辞職峠」の異名もあります。

大正12年に元善光寺駅~上村程野を結ぶ「竜東索道」(物資運搬用のリフト!w)が開業して物資の輸送がこれに変わられ、昭和7年に飯田線が天龍村満島(現平岡駅)まで延びたところで人の交通もこちらに移り、峠としての役割を終えました。

明治41年に完成したという馬車規格の峠道も、今ではかなり荒廃しわずかに当時の面影を留めるのみ・・・



現在、国道256号線の指定を受けているものの国道としては建設が進んでおらず「点線国道」としてその界隈では有名ですw




道中展望はほとんどなく、十一番観音(越久保~峠までに三十三の観音様が安置されている)付近の伐採地と、トップ写真の小川路峠頂上の2カ所で見晴らしが利くのみ。


でも、個人的にはこの道は大好きで、今風に言えばパワースポットなんですよね。
・・・この表現はあまり好きではないw
秋葉神社への信仰の道、秋葉古道でもあり、遠山の人々の生命線でもあった道
ここにしかない幽玄な雰囲気があるような気がします。






道中には観音様の他にも石碑が多数あり、これは金毘羅様と奥には道標(ここから降りると野池方面)






個人的に一番のポイントは一八番観音付近の痩せ尾根
何が良いのか上手く言えませんが、真砂土の白と苔のコントラスト、広葉樹からの木洩れ日が心地よいです
※落ちたら死ぬ






『峠って何だろう。古い歴史が踏み固められているところ。人々のうらみつらみが折り重なっているところ。』
※信州の峠 市川健夫




ココが頂上、小川路峠
使ったアプリで見ると、ここの標高は1664mとのこと。
・・・スマホで見ると違う値になっているのは何でかなぁ・・・?調査中w
道端には朽ちかけた鳥居
少し上ると鉄塔か何かのコンクリ基礎が遺跡の様に鎮座していました。


なぜか定期的に行きたくなるところです。
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乗工社の木曽客車

2018-08-14 06:50:49 | 今日の製作所


先回IORIカプラーの紹介のとおり、中古で入手した客車群をレストアしました。



入手したのは丸瀬布客車×2、カブース、床屋、普通のB客、運材台車3組。
どれも晩年の製品でした。
写真は塗装を剥離した状態。

この時代のキットは床板が無いのが特徴・・・w
まぁそのまま作ってしまおうと思ったのですが、丸瀬布は相当な腰高になっていたので床板を自作して修正しました。





IORIカプラーはこんな感じで取付け。
止め穴が長く開いているので自由な位置に取り付けできる反面、しっかり固定しないと引張・圧縮で位置がずれてしまいます。




台車はいつも通りクレオスの三菱系暗緑色でスプレー・・・



金属部分はいさみやのカラープライマーで真っ黒にしてから仕上げました。
・・・屋根などはプライマーの色そのままです。



運材台車は3組固定にし、前後をIORIカプラーに換装、後はみんなIORIカプラーを装備しています。

古いキットで、さらに組立ても微妙(汗)だったのですが、きちんと塗ればなかなか良い感じです。
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IORI工房のアサガオ型連結器

2018-08-01 06:22:39 | 今日の製作所


先日発売になったIORI工房のアサガオ型連結器
当製作所もようやく?入手したので遊んでみました。

3Dプリント製品で、アサガオの角型と丸型、ネジ止め用と鉄コレ用、柄の長さの長短と製品バリエーションも豊富です!笑
当方は角型のそれぞれを仕入れました。



内容はこんな感じで、連結器にリンクを差し込むと連結器内の突起に引っかかって固定される構造です。




試しにジャンク品(レストア中)の乗工社製品と、猫屋線のDLに取り付けてみました。
※カブースに付けた物はヤスリで取付部を削っています。

どちらも柄の長さは短い物を使用。
・・・ネジ止め用は止め位置を自在に変えられるので、柄の長い物はあまり出番が無い・・・?





リンクの抜き差しは、流石にTNカプラーの様にカッチリしている訳ではありませんが、ピンセットなどは不要。
従来の連結器の頭の穴にП型の真鍮線をピンセットで挿入するのよりは遥かに簡単ですw


性能の方面の試験は他の方が載せていたのでここでは省略・・・




カブースと同じく乗工社のアーチバー台車に取付けの図
ネジ止め用の取付部は従来製品に合わせた寸法。
ただし、ネジ穴はネジの頭が埋まるよう2段になっていないので、そのままつけるとネジ頭が飛び出してしまう・・・
高さを揃える場合取付部を削る必要があります。(写真はすでに削った状態)

・・・できれば薄い製品も出してほしいところです!

でも思ったより柔らかい素材で切削性は良好なので、ヤスリでゴリゴリやれば問題なく削れます。
ただし、連結器が折れないように慎重に・・・




他社のカプラーとの互換性?ですが、アールクラフト(乗工社)のプラキット運材・ナベトロの連結部にリンクを差し込むことが出来、真鍮線を上から刺すことで連結が可能でした。



この運材台車にIORIカプラーを装備できればさぞ快適だろうと思っていたのですが、



たまたま?運材の真ん中のパーツの幅がIORIカプラーと同じだったので、カプラー部分をカットして置き換えれば簡単に装着できましたw





全部の台車を交換するのは大変ですが、数車を固定として前後にIORIカプラーを装備しておけば快適に運用できそうです。

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