工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

下伊那の(怪しい)鉄分情報

2015-04-18 20:53:19 | 日記
春です



(阿南町東條)
田んぼも始まりカエルの鳴き声があちこちから聞こえるようになりました。

今日も定番コースとなりつつある、下條~阿南~天龍~南信濃~上村という反時計回りの下伊那南東部ぐるっと一周をしてきました(笑)


天龍村の平岡駅に、昔の平岡を再現したジオラマが完成したというので寄り道してきました。



偶然にも飯田線秘境駅号がやってきました・・・



ジオラマはこんな感じ。貯木場が目立ちます。
よくある貸レみたいな感じ。
訪問時はテレビカーの試運転中でした。
・・・秘境駅号のお客さんが沢山w

ゆくゆくは有料で運転できるようになる(様な設備を作ってた)ので、これで時間も潰せる?




そして南信濃木沢の木造校舎へ
既に桜は完全に散っています・・・



校庭の隅には遠山森林鉄道のレールと資材が無造作に置かれています。

校舎内にも森林鉄道の資料を保管した教室が1つあり、写真や資材が展示されています。


これは連結器ですね。
他にもサビサビの部材が沢山置いてあるのですが、特に解説が無いので私にもわからない部品多数・・・(笑
工場裏を見るようで面白いです。



山へ生活物資(主に酒瓶w)を搭載して出発といったところでしょうか?
実に物語性のあるいい写真です。
・・・ミリタリーモデルのジオラマみたいと思うのは私だけ?

民間所有のモーターカーはボンゴ改のみだと思っていたのですが他にもあったのですね。
営林署の運行が終わった後も2両のモーターカーが稼働していたというのでそれでしょう。
「近藤」と付く業者は何という名前なんですかね?

機関車が描かれた大判の図面のコピーが置かれており、何気なくパラパラとめくったところ・・・



これはなんでしょう?
表題欄に「酒井工作所」と記されており、木曽のボギー式箱型DLの図面もあったことからメーカーの図面なのかなと思いますが。
酒井製のボギー式凸型DLというのは少なくとも長野営林署には納入されていません。
私の知る限り国内の林鉄にこのタイプは存在しないと思うのですが・・・

表題には「F-51型15噸機関車」とあります。
F型には1~5が存在し、さらにその後に数字で細かくタイプが分かれると本で読みました。
カタログには載っていたものの製造されなかった「幻の機関車」ということでしょうか?

マッチ箱客車をつくる

2015-04-17 20:13:39 | 今日の製作所


今回は一味変えて少し昔の鉄道風景を・・・
大正期の私鉄でしょうか?そんなイメージです。
何となくこの時代の「汽車」は、のどかな田園風景よりも殺風景な荒野や疎林を走っているイメージが私の中にはあります。
・・・当時の郊外というのは今より開発が進んでいなかったでしょうし、森林も伐りっぱなしの禿山が多かった(らしい)のであながち間違いでもない?
どこでも田んぼが作れるようになったのは、実は我々が思うより最近の事なのでしょう。



今回製作したのはIORI工房さん(http://iori.uji-masa.com/)の加悦鉄道ハブ3と明治村のハフ11
ここのペーパーキットは相変わらず渋いチョイスですw



紙で作る場合、私はまず全体にサフを吹き、乾いてから内板と外板を重ね、流し込みタイプのセメントで固定しています。
これだけでまぁまず剥がれることは無いと思います。
強度が必要な部分と四隅はアロンアルファを使用。こちらも染み込ませるように流し込んで固定。
瞬着を流した紙はかなり頑丈で、ヤスリで削ることも可能です。





ハブ3のデッキ部分も紙製!
瞬着を流して強度を確保しています。
・・・断面が丸ではなく、しかも太いんですがマァこれで十分満足。



床下も紙
3枚重ねにすることによって梁なども表現されています。
KATOのカプラーポケットがそのまま取り付けられるように設計されているのも良心的です。



レーザーカットによってすべて切抜き済ですからあっという間に組み立てることができます。



塗装はブドウ1号で
実車とは異なりますが、この手の車両は焦げ茶に白い標記という塗装が個人的に好みなので。



マッチ箱がだいぶ増えてきました(笑

四日市あすなろう鉄道

2015-04-12 19:35:24 | 旅行


土曜日に、この4月1日に誕生した「四日市あすなろう鉄道」を訪問しました。
この鉄道は近鉄から切り離された内部・八王子線を運営する会社です。
この路線は軽便鉄道の生き残りで、全国で数少ない線路幅762ミリの「狭い」電車です。

「あすなろう」て何なんだろうなと思っていたのですが、ナローとかけてるんですね(笑




(こちらはお隣のナロー路線、北勢線車内)

車内はこんな感じで路線バス程度の幅。
運転手さんが巨大なわけではない(笑





内部・八王子線は近鉄四日市駅の高架下から出発します。
内部行きと、途中の日永から分岐して西日野へ向かう西日野行きがそれぞれ30分毎に行ったり来たり・・・

乗ってみて、
・思いのほか路線が短い事
・思いのほか人が乗っている事
を感じました。
長い方の内部行きにしてもあっという間に到着してしまいます。
・・・北勢線をイメージしていたせいですかね。





終点の内部(うつべ)駅
客車列車だった頃に使っていただろう機回し線が残されていたり、小さな車庫が併設されている地方私鉄の終点です。

・・・この全体に茶色っぽい構内、猛烈に古臭いです。
よくこの路線の事を「軽便鉄道の面影は無く近代化されている」と言いますが、
そこにあったのは20世紀の田舎電鉄でした。





分岐点の日永駅は近江鉄道の高宮駅に似たような感じ?の三角形の構内です。
ローカル線にしてはかなり頻繁に電車の出入りがあります。
・・・写真のように内部・八王子線の電車は1両づつ鮮やかな単色塗りになっていて、全部で7色?あるようです。
全部で5編成あり、そのうち1編成は車庫で検査中、もう1編成は車庫で待機中。
3編成が行ったり来たりしていました。



良くみると(見なくても?)3両編成でそれぞれバラバラのカタチをしています。
・・・かなり特殊なサイズゆえ、簡単に車両更新ができない苦労がうかがえます。
真ん中の車両は1949年製。製造から66年が経過しています・・・



吊掛駆動のデコボコ編成が今日も走るあすなろう鉄道
確かに「軽便」の雰囲気は無いですが、そこには一昔前の小さな地方私鉄がありました。

もっと早く行ってればナァ(笑

丸山単端をつくる(スワップミート同窓会)

2015-04-06 20:59:13 | 今日の製作所
もう先月の話ですが、弾丸帰省でスワップミート同窓会という鉄道模型イベントを覗いてきました。
このイベント、単なる即売会ではなく、アメリカンとナローのオンリーイベントというかなり濃いシロモノ・・・
しかも超著名な方の作品が見られるという非常に贅沢なモノでした。




まさか生で見る機会があるとは・・・非常に刺激になります。



そして収穫も。
一部他で入手したものもあります(笑

とりあえず目的のトーマさんのころころ動力と、ジャンクで入手したペアーハンズさんの単端・・・
単端は正直自作でもできそうだったのですが、かなりお得でこれなら買った方が安いなと(笑
こういうイベントならではですね。



同時に新発売のはこてつ動力も回収。
・・・実は単端は守備範囲外だったのですが、この動力を使ってやろうという魂胆です。



入手したのはホワイトメタル部のみ。
といっても車体のほとんどの部分は仕上がります。
あとは真鍮線で窓の保護棒を追加し、救助網はアルナインのとて簡路面電車から流用しました。



塗装しておしまい。
ブドウ色1号で塗りました。
タミヤのウェザリングマスターで埃っぽい感じを出してみたのですが、上から艶消しを吹いたら目立たなくなってしまいました・・・



台車は国鉄DT13(笑)
はこてつ動力は鉄コレの動力枠がそのまま使用できます。
横から見ると違和感アリアリではありますが、まぁ斜め上から見る事が多いと思いますのでこれで勘弁してくださいw


こうして2両目のナロー気動車が完成しました。

名古屋市電の単車

2015-04-05 21:02:08 | 旅行
名古屋のジョーシン大須に用事があり、近くにあるという名古屋市電の保存車を探してみました。
場所は上前津東公園・・・高層マンションの一角の小さな公園にあります。



・・・小さな車体ですが、市電をイメージした塗装になっており目立つというか、周囲から浮いています(笑)





状態は保存車としては非常に良くないですが、構造物としては良好でしょう(笑)
台車は無く、建具類も交換され、前面窓は板で覆われています。
屋根と腰板はトタン貼りになっているようです。

この車両は名古屋市電の179号で、昭和10年~14年の間に木造単車を鋼体化したうちの1両だそうです。
昭和31年までにすべて引退しているそうなので、廃車から実に60年以上経過しています!

このような状態でも残されているのが奇跡というべきでしょうか?
今も集会所として現役で使用されているようです。



かなりのアレンジがなされていますが(笑)、よく見るとシルヘッダーのリベットや窓の保護棒の支持具、片方の前面のオデコにはトロリポールの紐を通していた棒も残されています。

塗装だけでもという事なのか、市電色に塗られているのも素敵です。
ワンマンカーを示す赤帯を締めているのはご愛嬌?



何はともあれ、このような状態でも未だに現役なのは素晴らしい事。
今後もこの地で頑張ってほしいものです。