工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

GMキットの17m国電

2017-11-25 19:36:53 | 今日の製作所


いよいよ冬がやってきました(松本市 天狗岩)




さて、以前入手したジャンク品のGM旧国
動力を整備し、車体を捨ててしまうのも勿体なく…結局簡単に再生しました。

・・・昔作った可部線クハ16があったのでそれと編成にします。

車体の組立ては結構雑…なんだけど塗りの練習と割り切って本格的に改装はせず、
・1両をT車化(床下新調)
・前面票差しをRMMクモハ12付属のパーツに交換
・テールライトレンズ化
・パンタ以外の屋上機器を交換
という簡単なものです。
ベンチレータはKATO製を使用しました。
・・・台座が無いのでワッシャを履かせています。
避雷器などもキット付属の物はカタチが良くないので、金属パーツでなくとも新しいキットのパーツを使うだけでもグッと実感的になります。
※今回ヘッドライトには銀河の11番を使いました。



またお遊びで簡単に内装も
鉄コレの余っている床板からシートを切り出して接着しました。
・・・運転室の仕切りは茶色に塗っただけですが、それらしくプラ板で作れば尚リアルでしょう。





元の塗装は剥がさず、上からGMの2番と12番で塗装。
屋根は混色のダークグレーです。

今回は元がジャンク品、という事でウェザリングの練習を。
屋根と車体裾に、前面警戒色と同じ黄色を吹いて埃っぽい感じにしてみました。
・・・エアブラシ洗って違う色を…というのが面倒だったので同じ色なのですが、案外良い感じですw
更に屋根にクリアオレンジを吹いてみましたがこれも案外具合が良いです。
ただし、この手の明るい色はベンチレータなどの明るい灰色に付くと一気にダサくなるので何か考えた方が良いかも・・・





とにかく、可部線風の国電が編成になりました。
このクモハ12040はこの色になったことが無いし、クモハ11もプロトタイプを考えていないので実車に忠実ではありません。
私自身可部線が特別好きという訳でもなく、
「茶色一色のNゲージはパッとしないけど、17m国電は茶色が良いよね」
ということで前面にアクセントの入った可部線色を採用した由です(笑

旧国は大好きなのですがリアル世代ではないし特定の車に思い入れがある訳でもないので、
私は「旧国という群像」が好きなんだろうと思います。


鉄コレやKATOからかなりいい感じの製品が出たため再生産するか?ですが、GMキットも重量感があって結構好きなんですよね・・・

岡谷のフェデラル製機関車

2017-11-05 17:16:06 | 日記


岡谷インターから至近
岡谷市のごみ処理場と隣接の公園に去年ナロー機関車が保存されました。



ゴミ処理場が「エコポッポ」だから機関車を置いたのか?
・・・内燃機関車は「ポッポ」ではないと思うけど特に彼の来歴などの紹介はありません(汗




さて、保存されたのはナローの機関車
諏訪湖の釜口水門の工事で岡谷組が使用した機関車2両のうちの1両のようです。
この工事は昭和3年~11年に行われ、受注者の岡谷組はアメリカから2両の機関車を輸入して使用しました。
(現在も盛業の岡谷組さんHPより)

「FEDERAL」というのは聞いたことが無いメーカーですが、RMの「編集長敬白」によれば1950年代までアメリカにあったトラックメーカーのようです。
岡谷組はこの時この機関車と、現在は釜口水門に保存されているプリマス製の機関車を導入しました。
・・・1両づつ違うメーカーってのは試行錯誤の結果なんだろうけど、2両しかないのに効率悪そうw





腰が高くてちょっと不格好な感じです。
やたら高さがある台枠は陽印などもなくフラットですが角ばっています。



エンジンルームを覗くとFEDERALのエンジンと何故かFORDのタンク
上手い具合に凹ませてあるし、やはり後天的な改造でしょうか?

上回りは同時に輸入されたと思われる釜口水門のプリマスとよく似ており、岡谷組で戦後?改装されたと思われます。
・・・という事は戦後も使用実績があるということ。
80年代から行方不明という事ですが、もしかしたらどっかで使われたのかもしれません。
プリマスはフリクションですがこちらはギヤミッションなので、まだ使いようがあるかも。
・・・まぁそんな事はないか?



(釜口水門に保存のプリマス)
・・・昭和3年に2両輸入されてどちらも現存というのはなかなか凄い。



Hゴム窓のキャブは片側に扉があり、普通に開けることが出来ます。
キャブの中は超シンプル



タレ目の前面窓が印象的です。