工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

飯田お練りまつり雑感

2016-03-27 20:29:45 | 日記


七年に一度の下伊那の大イベント「お練りまつり」が25~27日の日程で開催された。



「七年に一度」というと、諏訪の御柱祭が全国的にも有名であり絶対の存在である。「それに隠れてしまいマイナー」とは地元民の弁だが、宣伝不足も大いにありそうである。とても盛況なので、もうちょっと知れててもいいように思う。



市内の大宮諏訪神社の式年大祭に併せて開催される。
大宮神社のお祭り自体は24日に神輿が町の中を廻るというもの。その後に町内の衆が様々な出し物を催したのが起こりのようだ。「せっかくなのでオラホも」というノリだろうか?如何にもお祭り好きなこの地域の人々の考えそうなことである。







お練りまつりの主役は「獅子舞」
市内だけでなく周辺の町村からも「保存会」が参加し、40余りの獅子が出現する。
後ろに胴体が付いており、普通の人のイメージする「獅子舞」より相当大がかりなのがここの獅子の特徴である。
タイヤの付いた台車になっており、中で楽器が演奏される。
それぞれの獅子には異なるエピソードがついており、形や色が異なる。
・・・興味のある方は調べてみてください(良く知らないので・・・





中でも特大の物が「東野大獅子」で、サイズ的には大型の路線バスくらいあろうかというもの。
狭い商店街を進む姿は圧巻。





出し物は獅子舞だけではない。
大名行列に使われる道具は江戸時代の本物なんだとか。とにかくすごい人気である。






この週末は丘の上(要は旧市街)は今まで見た事が無い程の人出。
「いったいどこから?」とみんな言うが、ちょっと考えてみた。

恐らく、下伊那在住者以外は多くが帰省者なのである。
下伊那地域の人以外で「お練りまつり」を知っている人は民俗学者や祭り、獅子舞に興味がある人に限られてくるだろう。

実際「何年振り!?」という偶然の再開に喜ぶ人々に度々出くわした。
個々ではもっと頻繁に帰省するのだろうが、それが一堂に会する機会というのは中々少ないのではなかろうか?

伝統だの何だのと地元住民が大事にしている事だが、実は故郷を離れた人間にこそ大事なイベントなのかもしれない。

ナロー客車を作る その2 (完成)

2016-03-19 20:24:48 | 今日の製作所


前回に続きデッキを作っていきます。



床はプラ板(0.3ミリと0.5ミリ)を使ってそれらしく、カプラーに干渉しないように気を付けて作ります。
・・・この辺はカプラーをボディマウントにしてしまえばいいんでしょうけどね



デッキに付く手摺は真鍮線を曲げてハンダ付け。
エンドウさんで購入したいろんな太さの入ったジャンクの線を利用しました。
たぶん0.5ミリと0.3ミリ。
図面など無く完全に現物合わせですw
・・・金属工作はどっちかと云うと「細工」の方が向いているのかもw

http://11.pro.tok2.com/~mu3rail/link247.html

シンプルなカタチも良いですが、せっかくなので下津井のホハフをイメージした形状にしてみました。



行き当たりばったりですが結構良い感じ。
他には荷物扉に手摺を付け、ブレーキハンドルから延びる棒を真鍮線で作製しています。




床下には木造車の特徴のトラス棒を
海外型のNゲージ貨車から流用してきました。


いつもながら塗装中の写真はナシw
マホガニーの缶サフをベースにし、クリーム4号とジャーマングレーをエアブラシで塗装しました。



塗り分けは駿遠線のハニを意識し、クリームは客窓のみにしました。
標記はいつものアルモデルさんのインレタ。ハブ3がベースなので「ハニフ3」としてみました。





前後で表情が全く違う車両にすることが出来ました。
・・・ちょっと見ただけではハブ3を改造したとは見破れまいw




電化前からの生え抜きの合造車
電化に合わせて更新、電車にぶら下がって活躍中という設定です。

軽便電鉄再訪

2016-03-13 20:42:02 | 旅行
前回訪問で気に入ってしまった軽便電車を再び訪ねました。



1つ目の軽便電車、三岐鉄道北勢線の入り口は西桑名駅
JRと近鉄の桑名駅の裏手に位置しています。
でもどちらかというと三重交通のバスターミナルの脇にある、という感じ
そのむかし、三重交通が経営していた名残でしょうか?



木で組まれたホームの先端は朽ちて傾いています。
ここまで電車は来ないのでいいのでしょうか(汗

とにかく乗り込んだ小さな電車はほどなく発車
吊掛け駆動のモーターを唸らせてJRと近鉄名古屋線をオーバークロスすると馬道駅





今回はココで下車
半分水路の上に建っている古い駅舎が好ましい駅です。
・・・北勢線もいいんだけど、全部乗ると時間がかなりかかるのが難ですw


そこから歩いて・・・オーバークロスまで戻ります。
近鉄名古屋線の益生駅すぐそばの歩道橋から観察。



JRの上を行く北勢線
ここは3種類の線路幅
JR :1067ミリ
近鉄 :1435ミリ
北勢線:762ミリ
が同時に見られる場所です。
・・・だからなんだと云えばそれまでですけどねw
待ってみたけど中々タイミング良く交差するシーンは観られず、断念。



近鉄はたくさん来るんだけどねぇ・・・



線路沿いで構えているとちょうど三重交通色の連接車がやってきました。
これを見て満足したので北勢線に別れを告げ四日市へ移動・・・





もう一つの狭い線路の電車は近鉄四日市駅の高架下に出入りする四日市あすなろう鉄道
ナローゲージ(狭軌)だから「あすなろう」だそうですが、普通の人は意識しているのかしら?
・・・まあ確かに車内はかなり狭いけどw

四日市~内部と、四日市~西日野の電車がそれぞれ30分間隔で行ったり来たり・・・
分岐点の日永駅までは1時間に4往復も動いています!
一日フリー切符もあり、地方私鉄が好きな方にはぜひお勧めです。





降りてみたのが赤堀駅
四日市~日永にある唯一の小さな駅ですが、超小さな駅舎の脇に超デカい古木が構えています。
まるでご神木のようですが、開業時から駅を見守っているのかもしれません。





錆と油と埃で、何もかもが茶色く粉吹いたような線路沿い・・・
木製の古い枕木は埋もれつつあります。



けれど、これぞ「電鉄」と思うのは私だけですかね(笑




日永駅は先述の通り、西日野方面(八王子線)の分岐駅
昔は西日野より先の八王子まで線路があったらしいのですが、水害で廃線になって久しいようです。
日永では日中でも必ず交換が行われます。



この日八王子線に入っていたのは新型車
といっても両端の車両は在来車を更新、真ん中の車両だけ新しく作って誕生しました。
方向幕には行き先が書かれておらず、レトロ調?の丸い行き先表示板を掲げています。








3両編成ですが作られた年代がバラバラなので形も大きさも異なります。
「パステルカラー」と言って各車違う単色を塗ったのもそれを強調するようです(笑








内部駅は小さな車庫を併設しており、高架化で大変貌したと思われる四日市駅と違って昔のままの「終点」という感じなのでしょう。
すぐそばの国道1号線とは違って、ゆっくりした時間が流れています。



訪問日:2016年3月13日

ナロー客車を作る その1

2016-03-10 21:19:36 | 今日の製作所


冬らしくなかった冬が今にも終わりそうです。
このまま春が来るのでしょうか?



自由形ナローの客車2両目は前作と打って変わって古典的な車両。
いつものペーパーキットメーカーさんに無理を言って1/80で出力してもらった加悦のハブ3です。
・・・なので市場には存在しません(多分
16.5ミリでは仲間がいないので、ナローに加えようかなとw
長さを少し詰め、幅は大幅に詰めています。



今回やってみたかったのが屋根
如何にしてダブルルーフを自作するかの試作です。
屋根サイズに切り出した0.3ミリのプラ板に両脇に1ミリ厚のプラ板を重ね、整形後に真ん中の屋根を貼ってまた整形するという順序です。
こうすれば綺麗な形になるはず・・・



だったのですが、真ん中の屋根が薄すぎますw





床板は適当に鉄コレ台車を取り付けて作成
ちょっと梁を追加すれば十分な強度になるでしょう。
車体が1/80なので、1/87の他の車両に比べて大振りなので頑張って車高を下げています。
屋根が低いのも功を奏し、車高はまぁ良い感じ?
・・・不恰好な感じをどうやって誤魔化しましょうか?





荷物室側の端面は完全なのっぺらぼうなので、端梁などを追加。
・・・端梁はもっと厚い方が良いんでしょうけど、カプラーの関係で妥協です。
後部円盤はチビ客車のバッファを付けました。
ブレーキハンドルのカバーはパイプから自作。



次はデッキを作ります。

桜を見に行く

2016-03-06 18:04:19 | 日記


長野県では一番早く咲くらしい伊那小沢駅の桜を見物に、X30の試運転も兼ねて小旅行。





車で通りすぎるたびに気になっていた建物
消防団の詰所かと思っていたのですが、前に立ってみると地区の集会所でした。
看板が右書きなので建てられた当初からと思われます。
・・・1階部分の倉庫には何が入っているのでしょう。

この手の施設はある日突然無くなっている事が多いので、「いいね」代わりの記録が重要ですw




私のお気に入りの道の1本、県道113号粟野御供(おども)線
阿南町の天竜川沿いの集落をウネウネと連ねています。





殆どの区間が未改良の「険道」ですが、のどかで温かい景観が続きます・・・





天龍村に入り小沢へ向かいます。
これは天竜川に架かる県道1号線の天竜川橋
・・・なんかもうちょっといい名前無かったのかなと思いますが(笑
大きな川にある橋というのはムラとムラを繋ぐものなので、ネーミングは割と悩むものかもしれません。
云う程狭くはないのですが、トラックは行き違いが出来ないので対向車がいる場合は袂で待機・・・

梅畑の中にある姿が美しいのですが、新橋の建設も始まりもうすぐ見られなくなりそうです。





道草をくいすぎた結果、目的地に着くころには雨に・・・まぁ良しとしましょうw
伊那小沢駅にはカンザクラが数本植えられており、咲き初めといったところでした。

交換駅ですが余地がほとんど無く、駅を出るとすぐトンネル。
トンネル脇に怪しい線路があり「旧線か?」となりそうですが、ここのは貨物ホーム。
車道なんて無かった頃はたくさんの物資が出入りしたことでしょう。