工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

Bトレ20系客車からE型貨車は作れるか?

2016-08-29 06:56:01 | 今日の製作所


メモ的な要素が強いです。
ジャンク品で店頭にあったBトレ。屋根が使えそうだなと入手。
単躯を現実のフル編ばりに連ねて走る「Bトレ」を見てちょっとなぁと思っていたのですが、この程度の編成なら結構アリだなと思いました。プラレールみたいでカワイイ。
あくまで個人の好みですが・・・


さて、タイトルの通り、この屋根が木曽のE型貨車に使えるかという検討をしてみました。



王滝村の最奥で残骸を測った結果、屋根の幅は1950mm、1/87で22mmあまりになります。



一方20系の屋根は19.5mm、2mmほど足りないことがわかりました。
E貨車は屋根裾に張り出した角材を含んだ寸法なので、これより多少広げられると思いますが若干狭いことがわかりました。



手元にある乗工社のキットと比べるとご覧のとおり。
このキットはこの外側に屋根板が被さるので、ややオーバースケールなようです。

ということで、使うには真ん中に角材か何かを入れて幅を広げる必要がありそうです。
高さについてはやや深すぎますが、まぁ使えそうではあります。


ちなみに私の理髪車の屋根と比べてみると・・・



あれ?ちょうどいいのでは??
野帳を見ると、奈良井で採寸したB客の幅が1850mmで、貨車の方が100mm幅広、ということが分かりました。
なんか非常に違和感がありますがどうなんでしょうか?B客の方は屋根裾の角材の張り出しを含んでいないような気もします・・・

結論としては
「使えそうだけどスケール通りではない」
「持っていなければ敢えて使う必要はない」
というところですかね。
参考にする方がいるか分かりませんがw

定光寺自然休養林の協三DL

2016-08-28 19:37:01 | 今日の製作所


まだまだ暑いですが、見上げれば秋の空。


木曽森林鉄道の機関車は幸運にも多くが保存されていますが、県外に散ったものもチラホラ。
今回は愛知県の定光寺自然休養林で保存されているNo127をたずねました。



No127は木曽では少数派の協三製の10t機関車。
昭和31年製で、北海道で使用されましたが昭和35年には不要となり木曽へやってきました。
木曽では異端児だったものの、北海道から団体でやって来たお陰か?鉄道廃止の昭和50年まで使用されたようです。

定光寺自然休養林の森林交流館前の駐車場に運材台車2組とともに保存されています。
塗装は緑一色です。悪くはないけど何を意識しているのか?



手入れはされており、程度はまぁ悪くないのですが、3面の窓がベニヤ張りになっており何とも哀れです・・・
土手側の窓はありましたがオリジナルではないようです。







運材台車は2組とも板バネの付いたタイプ。
ステーキの無い後ろの台車は客車用の張り出しがあり「おや」と思ったのですが、ネットで見ると最初に保存された場所に有った頃は大B客車が載っていたんだとか。もったいない!
ステップ付台車の幅 W=1550mm





向かって右側には張り出しがあるのが特徴。
フロントグリル左の特徴的な手すりは失われています。







モデラー向け資料(笑)
L4600 W1800 H2670 (約)

木曽の理髪車をつくる 3 完成

2016-08-13 17:00:23 | 今日の製作所


暑い日が続きます…部屋にいてもなかなか耐え難いものです。

さて、理髪車が(一応)完成しました。



色は、
屋根:クレオスジャーマングレー
車体:GM京急レッド
台車:クレオス濃緑色(三菱系)
です。基本的に調色はしません。
・・・私が無頓着というのもありますが、この手の車両は実物も一両一両違いますしw

仕上げにウェザリングカラーでスミ入れを行いました。


塗装がおわり、内装をいつもの流し込みセメントで接着しようとした時、車体と指の間をセメントが流れてしまい塗装が台無しになってしまいました!



なんとか気持ちを落ち着け、リペイント。
取り敢えず見られるまでにはなりましたが、帯がちょっとずれてしまいました・・・
・・・まぁこちら側は見ない事にしましょう。






内装はこんな感じ。
実はカーテンを取り付けなくてはならないのですが、工法で悩んでおりまだしばらく先になりそうです。
・・・塗装の失敗で気持ちも萎えてしまい、なかなか気も進まず「一応」完成ということに。
他のモノが出来てきたらまた手を加えようと思います。



プラ板からスクラッチしたB客2両。次はどんなタイプにしようか

木曽の理髪車をつくる 2

2016-08-07 19:16:20 | 今日の製作所
いろいろ同時並行で進めているとなかなか完成せず、モチベーションに影響します。
・・・でもまた違うものに手を出してしまうものです。

私の場合、
「制作意欲ぜんぜんなし」
「楽しくなってきて次々手をつける」
「だんだん飽きてきつつもボツボツ竣工」
という3つのフェーズになってしまっていますw

さて、木曽の理髪車は内装を製作しました。



右から椅子、流し、スチーマーと小机、鏡台です。
取り敢えずこれがあれば営業できます(笑)
実車はコードで電気を引き込んで使っていたようです。

赤沢の保存車の写真やネットにある模型の写真(汗)を参考に、車体に合わせてプラ板とランナーから作成しました。
基本的に窓からシルエットが見えればいいというスタンスなので、椅子などかなり省略しています・・・



塗るとこんな感じ。無いより格段に良いでしょう。
ちなみに鏡は袋ラーメンの空袋w



車体の方は特にこだわらずあっさりと。
ランナー延し棒で台枠のディテールを追加し、真鍮線で手すりを取り付けました。


次は塗装で完成できそうです。