工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

IORI工房 ナハ22000系客車をつくる その3 完成

2016-01-19 19:35:32 | 今日の製作所


さて、前回車体が出来ましたので床下に取り掛かります。



まずは水タンクを撤去。
この系列はトイレの水タンクは屋上に装備されていたようです。
・・・水漏れしたら即雨漏りしますが(汗
屋根にはタンクの蓋などがあるようですが、資料が無いため省略しています。



そして木造車の特徴であるトラス棒を取り付け。
強度的に不安がありますので、アロンアルファを染み込ませています。
ちなみにトラス棒を床板に取り付ける際、機器箱が邪魔になりやや幅がはみ出してしまいます。
説明書には特に記載が無いのですが、車体には干渉しないので気にしなくて大丈夫みたいです。


組立はここまで
いよいよ塗装。
と、ちょうどタイムリーに?KATOさんからオハ32000の生産予告が!
ぶどう色1号に赤帯が入る昭和15年以前の姿との事なので、これに合わせることにしました。



いつも通りw塗りあがりの写真。
車体はサフ→赤→茶色の順で塗装
屋根と床下はいつも屋根に塗るダークグレーで塗装しました。
・・・この塗料はクレオスのジャーマングレーがベースですが、継ぎ足し継ぎ足ししているので「秘伝のタレ」みたいになっていますw

ここでいきなりスハ32が登場しましたが、これはナカセイのキットを組んだもののレストアです。
中古で仕入れたものの塗装が埃を巻き込み過ぎていて残念だったので今回塗り直し・・・



まぁそれなりに美しく。
レボリューションのインレタで標記を入れ、半ツヤでコートしました。
・・・このスハ32800は当時かなり新しい形式なので、老朽ナハ22000と組む機会があったのかは知りませんw


最後にちょっとオマケの工作。
ナハフの幌が無い側のデッキ仕切りを作ってみました。



0.3ミリのプラ板に窓を開け、適当な端材を貼りつけてモールドを表現してみました。
オハ31の写真を参考にしていますが、まぁそれっぽく(笑
クレオスの土地色を塗った上に水生ホビーカラーのクリアオレンジを重ね塗り。
塗りムラでニス塗りの雰囲気を出してみました。





段差になっている部分に張り付けて完成。
最後部から違う色が覗くと効果は大なのでおススメです。


ナハフ24000


ナハ22000

木造車の2両は最後のコートを艶消しとしてスハ32との差を出してみました。



以上で戦前の国鉄客車の製作はおしまい
この位「歴史的」な車両を作ると、その当時の情景や乗客など、あれこれ想像するのもまた楽しいものです・・・

木曽林鉄の保存車(中部森林管理局)

2016-01-16 18:38:10 | 旅行


長野市にある中部森林管理局に保存されている木曽林鉄の車両を見に行ってきました。
長野駅東口(何もない方)を出て南東方向へちょっと歩きます。
・・・二日酔いの朝にはいい散歩の距離ですw



正門脇に置かれているのはKATO製の47号とC型客車、カブースの3両です。
本家本元だけあって?きれいな状態です。

さてこの47号機、前面グリル部分と運転室部分の角が丸くなっているのが他にはない特徴になっています。
上松で更新?されたようで、製造時とはかなり異なるスタイルになっています。
木曽で有名な酒井の大型機にやや似ていますが、どちらが先かはよく分かりません。

よく見ると埋め込み式のヘッドライトにやたら凝った意匠のヒサシなど、当時の営林署自らの設計というだけあってか、かなり意欲的な作りです。
だからKATO製という木曽では異端児ながら、営林署自ら取って置く事にしたのかもしれません。







模型化の際の参考にどうぞ(笑)




ちなみに機関車の裏手にある藤棚の柱には、林鉄のレールが使われておりました。

(訪問日 2016年1月16日)

IORI工房 ナハ22000系客車をつくる その2

2016-01-12 06:48:45 | 今日の製作所


KATOのオハ31の木体化が着々と進んでいますw
側面をカットした車体のデッキ部分を整形してペーパーの側面を貼り付け。
上のナハフ24000の方は余計な加工をしているのでメーカー指定の取付方法ではありません。
・・・やはり説明書の通り(下のナハのように)雨樋部は通しで挿げ替えた方が楽に加工できます。
接合はアロンアルファで行い、雨樋位置に合わせるとキレイに接合できます。



彫の深い木造車の雰囲気が良く出ています。




妻板も木造車らしく加工。

フォロワーさんのブログ
http://trta01.blog.fc2.com/blog-entry-51.html
を参考にエバーグリーンの筋付の板を薄く削って貼りつけています。

ちなみに私は在庫品を使ったので筋の間隔が結構大きめです・・・汗
まぁ無いよりマシかなと・・・

ナハフのトイレ側にはハシゴ(KATO Assy)と尾灯(キッチン貨車用)を取り付けています。
幌も無いので取付部も削り取ってしまいました。
詳しくないのですが、辺鄙な区間で使われていたモノでは幌が無く、代わりに手摺が付いている車両もあるようなのでこれで対応したいと思います。
片側だけ幌が付いているというのは変かもしれませんが・・・



こんな感じで車体は完成。
側面を交換するタイプのコンバージョンキットとしては組立てやすいキットだと思います。
あとは床下をちょっと弄って塗装まで行きたいと思います。

IORI工房 ナハ22000系客車をつくる その1

2016-01-07 07:11:04 | 今日の製作所
皆様あけましておめでとうございます。



下伊那は穏やかな(不穏な?)暖かい日が続いています・・・(大鹿村 旧松除橋?)


さて、年末のイベントで作品をみて私も…と奮起した客車を作っています。
IORI工房のナハ22000とナハフ24000です。
国鉄木造客車の完成版ともいうべき客車で、オハ31はこれを半鋼製に設計し直したものです。



上がナハフ、下がナハで、ナハフはだいぶ前に別のモノを作ろうと加工して放置していた物を再度作り直しているので幕板部の色が違います・・・(笑

このキットはKATOのオハ31を利用し、側板を交換するキット。
なのでKATOのオハ31を「3枚おろし」にします。





こんな感じ。
オハ31はどういうふうに解体するのか一見分かりにくいですが、

・幌を外して貫通路に棒を入れて屋根を持ち上げる
・屋根を止めている窓のツメを外す→屋根が外れる
・床板を止めている窓のツメを外す→窓と床板が外れる

でバラバラに出来ます。

あとは下から床と側板をカッターで切り離し、デッキと客室部をレザーソーで切り離します。
カッターは普通のデザインナイフで。一度に切り離そうとせず、何回も刃を入れるのがコツです。
切離した側板は何かに使いたいのでジャンク箱へw

後は説明書に従って側板を取り換えていきます・・・

(つづく)