工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

花巻の馬面電車

2018-03-31 08:14:21 | 今日の製作所


1969年まで岩手県の花巻から鉛温泉を結んでいた花巻電鉄の路面電車
狭い県道に強引に?敷設したため車体幅員が異様に狭いのが特徴です。

車体の幅は1.6mしかなく、車内はもっと狭い…
軽自動車程の幅の車内にお客は向かい合わせに座りますw
両側に人が座れば通り抜けも出来ないのに吊皮も付いていたようです(汗




ジャンクで入手したワールド工芸のキットを組み立てました。





亡失していた前後の歩み板はプラ材で作製
足になる角棒を瞬着で固定、上を平らに削ってから歩み板を接着しました。
・・・結構リアルになるのでプラ工作ではおススメの工法です。



ヘッドライトもワッシャとリトルジャパンの名鉄付属のパーツを組み合わせて適当に作製。
レンズはいつもの100均のクリアレジンを使用しました。




そして塗装。
ポールは黒染めにしようと、いさみやの黒染め液を初めて使ってみました。
説明書通りに倍に希釈して暫く漬けたのですが、材がボロボロになって上手く染まりません・・・
という事で断念して普通に塗装してしまいましたorz

・・・後から聞くと漬けておくには濃すぎるようでうんと薄めなくてはダメのよう
原液を綿棒で擦り付ける感じで作業するのが良いとのこと。

次回参考にします・・・





という事で完成。
・・・連結器、良いサイズの物が無かったので付けていませんが(笑
強烈な風貌の1両です。

KATOのオハニ30

2018-03-20 07:10:07 | 今日の製作所


関水金属最初のNゲージ
・・・初の日本型Nゲージなわけですが
何度も何度も再生産されているロングセラー製品です。
実物は昭和2年から製造された国鉄初の半鋼製客車であるオハ31の合造車
・・・両数も少なく地味な存在で、模型の方が有名な車両の一つでしょう(笑



以前入手していた中古品を手直ししてみました。



この製品は妻面がオハ31と共通の貫通扉なし、尾灯なしの仕様ですが、実際は車掌室付きのためこれらは付いていたようです。
という訳で、GMのキットから客車の客扉とキニ05の尾灯を移植しました。
扉の下の方を削りすぎてますが気にしないw

車体は全体にGMのぶどう色2号を塗装
末期の姿を作ろうと思います。



全体を茶色にしたら幌をジャーマングレーで塗装
そのあとクレオスのウェザリングカラー、マルチブラックでウォッシング
彫の深い扉周りやリベットの周辺を濃いめで色挿し、全体に薄めに塗りたくりますw
この製品はリベットなどの彫が深いのでかなり適当でも良い感じになります。

そのあとインレタを入れ、全体に艶消しを吹いて完成。



内装もちょっとだけ表現。
座席に関しては、背もたれ部は実際は板なので茶色が正しく、そうするとほとんど効果が無いので省略した方がいいかも(汗
デッキ・荷室・客室などの仕切りは効果大です。



窓貼り前の仮組み
床板はいさみやのカラープライマー黒、屋根はガイアのジャーマングレーです。
床板は両面テープ固定にし、屋根はツメを車体側に作って嵌め込み式で固定しました。
・・・この中古品は窓パーツが汚損していて使えなかったので苦肉の策・・・
窓はGMの物を使い、トイレの擦りガラスはメンディングテープを窓セルに貼って半透明としました。





という具合でレストア完了。
中古なら1両500円程度で入手できるお手頃な製品。
半世紀前の製品ですが、現行の製品と並べてもそれほど遜色ない仕上がりです。

タミヤ シトロエン2CV

2018-03-15 06:50:03 | 今日の製作所


年明けからチビチビ再開していたタミヤの2CV
足かけ7年位かかりましたが完成しました。



車内の塗装
椅子は本当はもっと安っぽい感じなのでしょうが、革張り風にしてみたく塗装
クリーム色を全体に吹き、影に茶色、最後に全体にクリヤオレンジを吹いています。
・・・なんだかおいしそうな色になってます?



車体はモチロン赤
クレオスのあずき色を缶スプレーし、上からマルーンをエアブラシ。
深みのある赤になります。




今回の一番の難関はクラリス嬢
そのまま組み立てるとハンドルを持つ手に全く動きが無く、雰囲気ゼロw
8時20分の位置に握っている感じになります。
・・・あなたハンドル切ってるのよね?

オマケに上手く乗らないので腕を切断、短縮してハンドルを持つ位置も変更。

塗装はすべてラッカー系で塗装。
髪の毛は国鉄ブドー色1号と2号、それに黒。
・・・基本的に鉄道カラーです(笑
ウェディングドレスの影にはクレオスのフィルタリキッドの青を使っています。





ハンドルは車体と繋がっていませんがご容赦くださいw
なんだかテカテカでしたので、人形だけ艶消しクリアを吹いて落ち着かせました。





という訳で、鉄道模型の合間のプラモデル完成です。
このキットはタミヤの中でも「名作」の部類に入るもので、サスも実車のように動くのが特徴です。
・・・サンバイザーは模型的には邪魔なので切った方が良かったかも知れません。





たまには大きいサイズの模型も楽しいものです。
人が居るのもまたグッと良くなりますね。

湯野浜線の小さな客車

2018-03-11 07:52:24 | 今日の製作所


車体のみのジャンクで仕入れたキッチンの庄内交通ハ12・13
暫く放置でしたが再開しました。



組立は良好なのですが四隅の隙間が目立ったので、タミヤのホワイトパテを充填。
乾く前に除光液を付けた(先のとがった)綿棒でこすって余計な部分を除去しました。
・・・プライマーも取れてしまうのでもう一度プライマーを吹く必要があります。

穴が塞がり見た目はかなり向上しますが、やはりヒケるので簡易補修程度に考えてください。




下回りは亡失しているので他から探してきます。
IORI工房の2軸客車から流用してきました。
・・・1両はジオラマに使ったダルマ荷物車の分ですw
鉄コレの座席を移植してお手軽に車内も表現しています。





そして塗装して完成!
元々は1904年製の甲武鉄道の電車だそうですが、新宮鉄道を経由して庄内交通に譲渡され、戦後に車体更新されているので原型の面影は一切ありません(笑
2両ともほぼ同じ経歴のハズですが、窓配置などが異なり、ハ13の方は異様に深い屋根になっていたりと個性的な兄弟です。