工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

新潟交通のモワ51をつくる その4

2015-06-20 21:51:35 | 今日の製作所


いよいよ塗装です。
今回はクレオスの新しいプライマーを使用してみました。
・・・以前より強力というハナシですが。

ぶっちゃけ前のでもあまり不自由しなかったのですが・・・
やはり塗装前にしっかりと汚れを落とすのに尽きます。
私の場合はクレンザーを馬毛ブラシに付けてゴシゴシと
細かすぎて擦るのが不安な場合はブラスクリンを使っています。

新しいプライマーは、ニオイが違います(笑
それから、パンタの可動部分のハゲが少なくなりました。
確かに前より強力みたいです。
※感想には個人差がありますw



いきなり塗装完成(笑
手摺類は真鍮線で作製しましたが、荷物扉の取っ手はランナー伸ばし棒を刻んで貼り付けています。
サフを吹いた後にサラサラタイプのセメントで固定すればしっかりとキレイに付きます。
色は混色した黄色とGM25番・・・25番はあまり似ていないのでおススメしません・・・

排障器は付けずに晩年をイメージ。
ただし最晩年は「荷物」表示と保護棒は無いですがこれはぜひ欲しいので表現しています。





こんな形でひとまず完成です。
荷物電車にしては小奇麗にまとまった雰囲気が良く出ているかと。
車体より広い台車やウェザリングなど、少しいじりたい箇所もありますが・・・汗


新潟交通のモワ51をつくる その3

2015-06-14 18:13:28 | 今日の製作所
車体がだいぶできてきたので床下を。



動力は鉄コレのクモル用です。(その1でなんか違う事を書いていますが気にしない・・・
東芝戦時型のは日車D型にはWBが少し短いです。



クモル動力は幅も長さも縮めなければなりませんので、とりあえず分解。
さすがは鉄コレ動力、簡単に分解できました。



床板はプラなのでカッターで幅詰め、短縮。
セメントで接着出来ました。



続いて集電板も短縮。
中間が絶縁してありますので、これを繋ぐためヤスリで黒いコートを剥がします。



金属板(ジャンク品の集電板です)を適当なサイズに切断し、集電板に当たるように接着。



そのままでは浮いてしまいうまく通電しなかったので、真ん中をネジとナットで押さえて固定。
素直にハンダ付けした方が早いかもしれません(笑



ウエイトは付属していた物を縦に2個重ねています。

走行性能は良好。いよいよ仕上げにとりかかります。

新潟交通のモワ51をつくる その2

2015-06-10 07:34:16 | 今日の製作所
最近あまり模型をいじっておらず、進んでいませんが・・・
まぁ、趣味なのでやりたい時にやるのが一番いいハズです。



屋根板はGMの都電キットの物を使用し、前後はプラ板の端材を組み合わせました。
ヤスリを使って好みの形に整形します。
あまり調子に乗って雨樋まで削らないように注意(笑



扉の上にある水切りはランナー伸ばし棒で表現。
適当にカットし、カーブを付けてからサラサラタイプのセメントで接着し、形を整えました。



屋上機器もそれらしく・・・
パンタはGM、避雷器はモデモの部品です。
・・・パンタはPT42を使っていますが、実際はちょっと形が違います。



今回は調子に乗って配管もやりました。
・・・編成物に施工する元気は無いですが、こんな小型車1両であれば1時間足らずでできます。
結構歪んでいますが(汗




ちなみに、瞬着を流すのに今までは爪楊枝を使っていましたが、今回ツイッターに紹介されていた方法を試してみました。
0.5ミリの真鍮線を適当なシャーペンに入れて使います。
爪楊枝だと接着剤が先に付いてくると削るか替えるか必要ですが、コレなら簡単に除去できます。

遠山森林鉄道を偲ぶ(便が島・西沢渡編)

2015-06-02 21:32:10 | 旅行


最近晴天が続き、降雨量は平年の2割・・・ここまで来るとちょっと困ったものですね。(飯田市上村下栗)
とはいえ趣味人にとっては散歩日和
昨年は災害により近づけなかった遠山林鉄の奥部へ足を運んでみました。



去年は北又渡発電所より先に進めない状態でしたが、今年は問題なく?車両通行可能です
・・・また崩れないことを祈る(笑



初めて知ったのですが、ここから先は多くの区間が未舗装です。
林鉄同様wセカンドでグイグイ登っていきます。



新緑の遠山川
赤石岳の由来?でもある赤い石が目立ちます。



途中仏島にある小さい2つの沢を越える橋は林鉄用のレールを組み合わせて作られていました。
とても短いものですが、この道にある遺構はこの程度と思われます。



便が島手前には堰堤があり、クレーンが道一杯に作業中・・・だったので手前で車を停め、徒歩で便が島に入りました。


(保存会発行のシート?より)

便が島は他と比べて少しなだらかな場所で、この場所で林鉄は幾重にも切り替えして一気に80m程登っていたようです。
現在では図のように駐車場とキャンプ場が置かれ、地形がだいぶ変わっています。
しかしながらキャンプ場より先は一般車通行止めの遊歩道になっており、面影が結構残っています。



そして最後のヘアピンに潜んでいるのがこれ







林鉄当時の物と思われる木橋です。
この区間は遊歩道がR=5mくらいの急カーブでショートカットしていて使われていません。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~nyunta/haisen/tooyama/

こちらのサイトに詳しい解説がありますが、写真を見比べると崩壊が進んでいるようです。
谷底に落っこちる日も近いのかもしれません・・・



こちらは最上部のトンネル。
北又渡~便が島間にもトンネルが1カ所ありますが軌道撤去後に改修されているようで、これよりもかなり大きい断面になっています。

ここから終点の西沢渡までは徒歩で数十分
ゆっくり歩いても1時間ほど
軌道跡であり、勾配も一定なので気軽なハイキングです。





比較的新しい崩壊地を越えれば西沢渡です。
唐突に軌道は終わります。







終点には小さなターンテーブルと標語が書かれた標柱が放置されていました。
ターンテーブルの直径は1.5m
小型モーターカー用でしょうか?

軌道関係の遺構はこれだけで、他に沢を越えたすぐ先に営林署の小屋が残されているそうです。
南アルプスは聖岳のお膝元、すべてのモノが自然に包まれていきます。
やがてここを走っていた軌道の痕跡も、そこにいた人々の記憶も過去の彼方に消え去ることでしょう。